30年以上前だけど、俺の住んでた町内では、小6のときの夏休みに地区対抗のソフトボール
大会があった。試合は男女別だったから女子に負けたとかはないんだけど、女子の試合で
同じクラスの長身の女子の打球が、男子の誰も届かせたことない場所まで飛んでいった。
打球の飛距離、スピードに、背筋が凍った。その大会男子の部では優勝したけど、そのうれしさ
よりも、あの打球のインパクトの方がはるかに強かった。女の投げるボールは軽いんだよ、とか
色々な言い訳を何度も頭の中で繰り返したけど敗北感は一切消えなかった。その子は長身で
足も速く器用だったので、体育ではほとんど歯が立たなかったけど、野球系だけは負けないと
思っていたんだけど。