組体操に高さ制限導入〜大阪市教委 
毎日放送 9月1日(火)19時11分配信  
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150901-00000055-mbsnewsv-soci
毎日放送

 大阪市内の小学校の多くは1日から二学期、すぐに運動会の練習が始まる学校も多いのではないでしょうか。

 その運動会の組体操で事故が相次いでいる事を受け大阪市教育委員会はピラミッドの高さなどを制限する事を決めました。

 1日、大阪市北区の豊崎東小学校でも子どもたちが夏休みの宿題や自由研究などたくさんの荷物を持って登校しました。

 始業式で、校長先生は「2学期も友達と仲良く、勉強や運動を頑張って欲しい」と話しました。

 2学期と言えば運動会のシーズンです。

 花形の組体操では10段を超すピラミッドを成功させる学校もある一方、大阪市の小学校では昨年度、169件、中学校では32件の事故がありました。

 そこで、大阪市教育委員会の1日の会議でもピラミッドなどの高さ制限が議論となりました。

 「労働者について(高さ)2mという規制のある中で、本当にいいのか、と」(大阪市教委大森委員長)

 議論の結果、手をついて積み重なるピラミッドは5段まで、立って肩に乗るタワーは3段を上限とすることが決まったのです。

 しかし委員からは運動会で組体操をする学校が減ってしまうのではと心配する意見も出ました。
 というのも、高さ規制を知らせる通知文にこんな一文が入っていたからです。
 「組体操そのものを体育・保健体育の授業の中で取り扱うことは不適切ということになります」
 学習指導要領に記載がないので組体操は体育の授業でやらず、部活動や放課後、事故防止に万全を期してやるようにというわけです。
 「(組体操を)運動会で使う学校は相当少なくなるのではないか。(市教委の)意思が伝われば、学校が自主的に判断するのではないか」(帯野久美子委員)

 秋の運動会まで約1か月。ピラミッドの段を減らすのかそれとも組体操そのものを止めるのか、通知文を受けたそれぞれの学校が判断を迫られることになります。
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