中高生の柔道事故 28年で114人死亡

来春から中学一、二年で柔道などの武道が必修化されるが、柔道事故は後を絶たない。
名古屋大大学院(教育社会学)の内田良准教授の調査によると、一九八三〜二〇一〇年度
の二十八年間で、柔道の部活動や授業中に、全国で百十四人の中高生が死亡している。

全国柔道事故被害者の会は、再発防止を訴え、全国各地でシンポジウムを開いたり、文部
科学省に提言を行ってきた。被害者の会によると、武道必修化を前に、指導に不安を覚える
現場の教諭は少なくないという。

文科省は今年八月、被害者の会の提言に背を押されるかたちで、体育活動中の事故に関する
第三者委員会を発足させ、安全指導の在り方などを調査している。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20111228/CK2011122802000033.html