中学の頃、二人の女子から酷いイジメを受けていた。
俺はスポーツ駄目、勉強駄目、体格もガリガリで童顔だった。
3年のときに同じクラスになったヤンキーの裕子(仮名)と美香(仮名)に目をつけられた。
二人は俺を放送室に呼び出し、腹部にパンチの嵐を食らわせた。
顔だと傷がバレるとヤバイので顔以外の部位を痛みつけてきた。
俺は悲鳴をあげたが放送室は防音になっており、音は全て遮断されるのであった。
臀部を何発も蹴られ、椅子に座ることさえ困難になることもあり、
リンチを受けた次の日には体中がアザだらけになり、酷いときは熱が出ることもあった。
駄目な男だが女に苛められてるなんて誰にも相談できなく、なすがままだった。
精神的屈辱も味わされることもあった。
裕子に顔の上に乗られて、窒息させられたり
美香には肛門を舐めさせられたり、顔に排泄されたこともあった。
また腹を思いきり踏まれたり、座られたりして胃の中の物を吐き出したこともあった。
卒業間近になると進路のこともあり、イジメの回数も以前より減った。
俺は地方の工場で住み込みで働くことが決定しており、卒業すればイジメから逃れられるのだった。
そして卒業式の日、案の定二人に体育倉庫に呼び出された。
いわゆる卒リンだ。
美香は鉄パイプで頭を狙って襲いかかってきた。
咄嗟に腕でガードして鉄パイプを奪い、美香の顔を何発も突いた。
美香の前歯数本が折れ、鼻が砕け鼻血を出してその場に倒れた。
それを見た裕子は俺の背後から首を絞めた。
意識朦朧の中俺は後頭部を裕子の鼻にぶつけた。
怯んだ隙に近くにあったレンガで裕子の後頭部を思いきり殴打して失神させた。
なんとか一矢報いることができて、俺はその場を立ち去った。
その後の二人の行方は不明である。