オタク以下の運動能力だった俺が大学で四年間続け終わった。
同年代、後輩にまで怒られまくって惨めだった。
試合にもスタメンに選ばれず、気まずくて部活の奴と試合内容の話が出来なかった。
でも続けた。

見返してやるつもりだった。
自主練もしたし、練習もほとんど休まなかった。
でも合宿に一回も来ないような後輩に一瞬で抜かれた。
努力は嘘を付かないとみんなは言うけど
俺は努力が足りなかったのか?ってのは少し疑問なくらいに上達しなかった。
結局最後まで試合には出れなかったし、後輩にバンバン抜かされた。

俺に残ったのは一体何か
俺は最後までよく分からなかった。

でも今考えれば最初俺を邪魔に思ってたみんなは俺を仲間と認めてくれたし、
スポーツみたいに特別苦手なジャンル以外なら誰よりもがんばって結果を出せる気がする。
努力しないでもスポーツ得意でチヤホヤされてる奴よりも、
俺はスポーツ以外でもがんばれるし挫折に屈しない自信がある。
誰よりも強い逆風を受けて救いの光が見えなくても
情熱を絶やさなかった、というのは形にはならないが確かな結果だ。
結果を出せなかった奴の開き直りかもしれないが、俺はそう思っている。

やめたいと何度も思った。
でも続けなきゃ良かったとは一度も思ってない。
長くなってすまないが俺はそういう一例です。