学生の時、居酒屋で友達と酒を呑み、店を出ようと出口に歩いていくと聞き覚えのある声が聞こえてきた。よく見ると高校の時の耐苦狂死Eが俺と同級生だったヤツ数名と酒を呑んでいるではないか。
「馬鹿なやつがいてよ!」耐苦狂死Eは得意げに言ったとたん、俺と目があった。耐苦狂死Eの顔はこわばり、絶句した。
「この『馬鹿なヤツ』は俺のことだ」と直感した俺は耐苦狂死に深々とお辞儀をして「3年前、お世話になった『馬鹿なヤツ』○×です。」と挨拶をして颯爽と去っていった。