剣道って不思議な競技かも。バレーボールではまともにサーブも入れられない、野球では
外野フライもまともに取れなかった俺が、中学の剣道部ではけっこうやれた。
県下でも一、二を争うほど厳しい練習をする部だったけど、根性はわりとあったので
他の連中が脱落していくなか、毎日必死になって練習した。それこそ死に物狂いで。
小学校から始めるやつはあまりいなかったので、バスケとかサッカーよりは(普通の人と)
スタートライン近かったし、数え切れない反復練習の積み重ねのお陰で、面打突のタイミング
だけは、「もしかしたらお前がいちばん巧い」と顧問の先生に
言われるまでになった(他の動作はかなり鈍かったけど)。
最後の大会の選手選考時点で、既にレギュラー5人は不動になってて、目指していたのは
補欠二人枠のうちのひとつだったけど、それを争ったのは同じクラスのスポーツエリートで、
クラスマッチではいつもヒーローになる男。あの時補欠の座でも勝ち取れていたら、
俺にとっては物凄い成功体験となって、その後の人生でもプラスに作用しただろうに。

長文スマソ