もしかしたら、江戸時代あたりの方が
少なくとも支配階層の民度は高かったんじゃないの?
武士道なんて言葉もあったように、支配階層の連中は
自分達がそういう立場にあるからこそ、下卑た振る舞いを
しないという倫理的な美意識をある程度共有していた
ところがあったんじゃないかと。

それが、表向きの身分制が消滅して、以降は
より多くの資産を持つ人間ほど実質的には偉いという社会に
なってから、人々は人としてのあるべき姿とか誇りよりも
たくさん儲けて、良い暮らしをして、資産を増やすことに
ばかり特化するようになり、刹那的な傾向が強まることで
たしかに経済は発展したかもしれないが、倫理的には
落ちぶれたところがあるんじゃないかね。
そんな社会になった上に、特に日本人は寄らば大樹思考で
どんなに我儘勝手な振る舞いだろうと、力の強い人間のやる事には
文句を言えない。そういうのも格差社会の要因って気がする。