からっぽのはずの心の箱をあけてみれば、
しまいこんだ虫食いだらけの染みの付いたあの日の夢を描いたぼろぼろの設計図。
びりびりに破れたはずの継ぎ接ぎの欠片。

ヌケガラの身だけど
写し直してまた始めてみる。臭う所から一歩外に踏み出してみる。
太陽の日差しの届くところに立てるように。
自分なりの設計図で、ただの炭素の塊になって燃え尽きるまで。



そう思って、目が曇って今は見えない設計図を濡らさないように
ぬげがらに詰め込む。

ゆらり。