辞めたいって上司に言った
仕事が終わって自分のアパートに戻る途中、職場の休憩室に忘れ物をしたのに気付いて取りに戻った
そしたら、上司がそれぞれの部門の責任者と机を囲みながら、私が辞めたいって言っていたこと事をばらして皆と話してた
「別に辞めたいなら辞めてもいんじゃないの〜」
「あいつは売上の計算のテストのときひどい点を取ったよね。
 それを人事部長は再教育だとかいって、鍛えなおせって言ってたよ」

私が同じ休憩室にいるの見て分かっているのに、こんな言葉を責任者たちは吐きやがった
すごい悔しかったよ。悔しくて大声で泣いた。今でも悔しい!!
いくら努力しても、人並みには成果を上げることなんてできなかった
いくら上司の指示を理解しようとしても、頭の回転が鈍くてどうしても理解できなかった。
そのせいで阿呆な言動をとってしまったり、指示を勘違いしたり・・・
いつも上司から指示があるとき、おびえたような表情を無意識にとっていたらしい。
挙動不審でいつもおどおどしていたから、公衆の面前で馬鹿にされても仕方がなかったと思う
同じ部門の同期にもすごい差で追いつけなかった。
失敗続きで、直接の上司には同期の失敗も私のせいにされ、違うっていても信じてくれず、違うことが発覚しても当然のように謝らない。
お客さんの前で上司に怒鳴られることもいつものこと。

パートのおばちゃんは優しかったな〜。私の失敗にも忍耐強く我慢して付き合ってくれた
内心、腹が立っているのはよくわかっていた。

最後の最後には店長も部門の責任者たちも、私の努力だけは認めてくれた
辞める少し前、店長から「おまえはよく頑張っているとみんな言っている」と声をかけてくれた

仕事を辞めて数年。
今でも前の仕事での恐怖が頭にこびりついて離れない
何か失敗するとすごい劣等感にさいなまれ、自分はくずだと責めてしまう。
今は親の仕事手伝ってのほほんとしているが、職に就くなんて怖くてできない。
自分は生きているだけで無駄。人に迷惑ばかりかける存在。性格も人の短所で成っているような人間のくず。
若くして死んだほうが世のため、人の為だと思う。