カリフォルニア州サンディエゴ――米海兵隊の軍事法廷は15日、新兵23人に虐待などを
働いたとして教官だった25歳の軍曹に対し半年間の拘禁、不名誉除隊、1等兵への降格、
俸給取り上げの判決を言い渡した。

軍事法廷の陪審は14日、新兵の訓練で適切な行動とは判断出来ないなどとして有罪の評決を下していた。

検察側は当初、拘禁2年、降格処分の判決を求めていた。被告は罪を否定していた。
弁護側は被告の軍での功績などを挙げ、裁判官に配慮を求めていた。被告はイラク従軍を2度志願して
従軍、教官を1年弱務めていた。

虐待容疑が発覚した今年2月、サンディエゴ近くにある新兵訓練センターの教官の職を解かれている。

軍事裁判では、被害者が被告による不必要な体罰を証言。ゴミ箱に頭から突っ込むことを命令され、
野営テントの支柱で殴られたなどと主張していた。一方、被告や同僚らは新兵に規律の植え付ける
ための行動で、他意はなかったと強調していた。

同センターでは毎年、海兵隊の新兵約1万7000人が訓練を受け、卒業している。

http://cnn.co.jp/usa/CNN200711160027.html