静岡浜松市内 虐待を受けたとみられる野良猫 相次いで発見
2003年1月15日(静岡新聞)
虐待?猫の保護相次ぐ
浜松のサークル「人間の仕業の可能性」 浜松市内で、虐待を受けたとみられる野良猫が相次いで発見されている。
動物の保護や里親探しを行うサークル「マム」(板鼻鈴子代表)は二〇〇二年春ごろからこれまで、人的な虐待を受けたとみられる数匹を保護しているが、いずれも野良猫で子猫が中心だという。
 板鼻代表によると、二〇〇二年春ごろ、会員が浜松市の佐鳴湖付近で薬物を飲まされた子猫を発見し、市内の病院に届けた。
病院によると、血たんを吐いたり、血便を出すなど毒物を飲まされた症状が見られる上、呼気に農薬のにおいがしたことから、農薬などの毒劇物を飲まされた可能性が極めて高く、この子猫は数日後に死んでしまった。
 このほかにも、昨年秋から冬にかけて、会員が左目がつぶれていたり、足が切断された野良猫を保護し、いずれも市内の複数の動物病院に届けた。
治療にあたった獣医師らは「交通事故や風雨の影響の可能性もあり、一概には虐待とは言い切れない」というが、九月ごろ、浜松城公園で舌を切断されたとみられる子猫が保護され、「このケースは人間による可能性が高い」という。
対象はいずれも野良猫のため浜松中央、浜松東両署に被害届は出していない。
 板鼻代表は「警戒心の少ない子猫が狙われる傾向にあるようだ」と懸念する一方、「野良猫の増加も問題の背景にある。犬や猫を捨てるのは今は犯罪。責任を持って飼ってほしい」と訴えている。同会では犬や猫の里親も探している。
  2003年1月15日(静岡新聞)
関連リンク 「サークルマム」さんのページ
http://only_one.littlestar.jp/mam_takechiyo.html

香川県 後ろ足に金具貫通-虐待受けた犬保護
2003年2月1日四国新聞社
後ろ足に金具貫通-虐待受けた犬保護 
後ろ足に金具が食い込んだ状態の大型犬が国分寺町内で見つかり、坂出署は虐待とみて動物愛護法違反の疑いで調べている。
拾い主の好意で治療を受け、同署で一時保管しているものの、飼い主が見つからなければ近く保健所に移されるという。 
犬は体長約一メートル、体重四三・五キロの大型のオスで、秋田犬かその雑種。
一月二十六日、国分寺町内の女性から「前夜から、虐待を受けたらしい迷い犬がいる」との通報があり同署で保護した。 
発見当時、首から伸びた鎖の先端についた登山用具のカラビナ様の金属リングが右後ろ足の裏の肉を貫通しており、自由に歩けない状態だった。
治療した獣医師によると「人為的な傷の可能性が高い」という。 
同署では、発見された場所を中心に調べているが、三十一日までに「飼い犬が逃げた」などの情報は入っていない。現在、犬は金具を外され、歩けるようになった。
動物は財布などと同じ拾得物扱いだが管理が難しいため、飼い主が見つからなければ近く保健所に移管。原則三日間の保管で処分される決まりとなっている。 
保護した女性は「虐待も捨て犬も法律違反。こんなことがまかり通る社会ではいけない」と憤っている。
(四国新聞社) 四国新聞社