NGT山口さん 沈黙破り、直接意見 会見中にツイッターで反論 事態収束ほど遠く
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190322458668.html

「謝罪を要求された」「犯人グループとの交際を認めたメンバーもいる」−。AKSの会見中、NGT48のメンバー山口真帆さん(23)は沈黙を破り、約2カ月ぶりに自身のツイッターを次々と更新した。
AKS側の説明に、リアルタイムで反論する言葉の数々。事態を収束させるための会見は、逆にAKSの対応のまずさを浮かび上がらせた。

山口さんが会見内容にSNS上で反論する前代未聞の展開に、約80人の報道陣が詰めかけた会場はざわめいた。山口さんはインターネットの中継を視聴していたとみられる。ツイートは会見開始後から5回(リツイートは除く)に渡って続いた。

山口さんは事件が明るみに出た直後の1月10日、専用劇場の公演で自らが謝罪した経緯をツイート。「松村取締役に謝罪を要求されました」と明かした。
これに対し、松村氏は「謝罪を要求したことは一切ない」と否定した。山口さんがツイートするたびに松村氏らはスマートフォンで内容を確認し、質問に答えるという異例の流れになった。

報告書は事件自体に直接関与したメンバーは確認できなかったとした一方、私的場面でファンと接触する「つながり」があったメンバーがいたと明記。
松村氏は風紀の乱れを認めつつも「証拠がない」とし、処分しない根拠としたが、山口さんは犯人グループとの交際を認めたメンバーがいることを暴露した。

会見は第三者委員会報告書の説明としながら、委員を1人も同席させずに実施した。委員がいない理由を問われると、松村氏は「同席は依頼したが、AKSにゆだねるということだった」と釈明。内容についての詳しい聞き取りも委員に対して行っていないとした。

ファンは会見に憤る。新潟市江南区の男性(45)は「不利になる部分はごまかしていた印象だ。NGTのイメージを悪くしただけだった」と話した。

アイドル事情に詳しい上武大学ビジネス情報学部の田中秀臣教授(57)は、取材に対し「虚偽に満ちた会見だ。幕引きを図ろうとしたのだろうが、山口さんのツイートで思惑が覆されたと思う」と指摘した。