>>150
コストは簡単に以下の3種類に分けられると思う
1)通信料金(NTTダイアルイン、専用線等)
2)ハードウェア(電話機、PBX)
3)保守費用(工事や設定変更も含む)

通信料金
とりあえず今まで無駄に敷設されて使われないままに眠っていた専用線や局線(一般回線)が整理されることによって多少は圧縮できるとは思う。
記事では1分10円で計算し比較していたが、東京ガスなどの大規模ユーザーは1分6円程度の契約になってるはずなのでドラスチックな変化がありうるかは不明。

ハードウェア
PBXがなくなれば安くなって当然…かな?あのUNI電の端末(電話機)はいくらなんでしょうね?

保守費用
絶対安くならない。
東京ガスは業界でも有名な席替え大好き企業。
毎年恒例の人事異動や数年に一回ある会社制度の変更に伴い大規模な事務所レイアウトの変更を繰り返すし、内線番号やダイアルイン、ピックアップグループも随時変更される。
これが今までの莫大な保守(工事)費用の原因だった。
単価で比べれば電話屋なんてSEたちの1/3〜1/4程度の価格で仕事をしていたがIP化に伴い、移設工事にかかる費用は莫大に跳ね上がるだろう。


もっとも問題になるのが「信頼性」だろう。
PBXは落雷か電源が死なない限りまず落ちない。それにたいして現在のIPセントレックスはあまりにも不安定だ。
この半年でフュージョンのサービスは何度も停止している。
時間が経てば解決できる問題とは思えるが、現状での性能はお粗末といわざるを得ない。

また、工事の際現場が要求する細かい仕様変更に対応できるだろうか?
電話工事なんて、ケーブル引っ張ってる間にこっちの列とあっちの列の番号が入れ替わる(数十台)なんて日常茶飯事なのだが。

IP化の波は避けるべくもないが、この段階での大規模なIPセントレックス採用はかなり分の悪い賭けだと思えてならない。