広島の老舗書店「フタバ図書」資金難で地域ファンド新会社に事業譲渡へ
https://www.fnn.jp/articles/-/136904

広島市中区に本社を置く、フタバ図書は、今年3月1日付けで、
株式会社ひろしまイノベーション推進機構が運営するファンドが設立する新会社に、
全ての事業を譲渡することを発表しました。

ひろしまイノベーション推進機構の発表によりますと、
3月1日に、「新会社」として設立される「フタバ図書」には、
もみじ銀行と、蔦屋、家電量販店のエディオンのほか、広島マツダ、東京の日本出版販売が株主として出資します。

引き継ぐ事業としては、今のフタバ図書が行っている本や文具、ゲームの販売、レンタルや
コンビニエンスストア、フィットネスクラブの運営などとなります。
なお、同社が手掛ける、和風ファミリーレストラン「いっちょう」は第三者に譲渡されます。

フタバ図書は、1913年・大正2年創業の老舗書籍小売店で、
広島県を中心に本の販売や幅広くアミューズメントを提供する複合書店として店舗展開し、
現在、東京、埼玉など42店舗で正社員188人。パートやアルバイト1721人を雇用しています。

今回の事業承継について、フタバ図書は、「出資各社のご協力を得て、経営体制、事業ノウハウ、財務基盤の強化を図り、
お客様の愉しいに寄り添う企業として、これまで以上に地域に貢献してまいる所存です」とのコメントを出しています。

調査会社の東京商工リサーチによりますと、
フタバ図書は、近年、店舗拡大に伴い、借入金に依存する資金運営だったということで、財務の強化が課題となっていました。