「楽譜という物の便利さ」ってどういうこと?
便利さ、ではなく、作曲家になりたいのなら楽譜が全て、楽譜が(というか
音楽全般が)よく理解出来て身についてないとお話にならないのですよ。
その為の「楽典」であり「和声学」であり「楽式論」で「管弦楽法」であり・・・。
音大というのはそれらを学ぶ為のもの。
クラシックは西洋音楽(ひいてはポピュラー音楽も)の基礎であり、何百年
にも渡って受け継がれてきた伝統芸能ですから偉大なのです。
独学でも出来るかも知れないことだけど、学んだことをすぐに実践するには
音大は格好の場なのです。作った曲を演奏して貰える、聴いてもらって批評
してもらえる。こういう機会はなかなか無いですから。
頭で解っていても、何度も繰り返し訓練や練習を積まないと身に付かないの
は何事も同じですね。
で、大御所にクラ出身者が圧倒的多数なのは、そういう訓練を積み重ねて
きた優秀な人だから何事にも対応出来る、という証でしょう。
エレキギター片手に鼻歌で作曲してたような人に管弦楽書けとかビッグバンド
や弦楽四重奏のアレンジやってとか言っても無理でしょう。

本当に自分はナニがやりたいのか、絞ったほうがいいですよ。
ジャズ?ポピュラー?映画音楽?それとも何でも屋?
クラシックがやりたい訳ではないのなら、別に音大など行かなくても作曲家
に弟子入りして実務で叩き上げてもらうという方法もある。
かなり厳しいけど、音大に行ってクラシックの勉強するのと同じ価値はある。
自分の軸が出来る、という意味でね。

趣味でアレンジしたり楽譜書いたりして悦にひたってるうちはプロには遠い。
音楽は人に聴いてもらわないことにはね。
聴いてもらっていろんな批判なども頂いて、どんどん磨かれていくものですから。