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「君を開発したい」生徒に性的メール




担任していた女子生徒に性的なメールを送ったなどとして、
東京都教育委員会から懲戒免職処分を受けた男性教諭(33)が「懲戒免職は不当だ」として処分取り消しを
求めた訴訟の判決で、東京地裁(吉田徹裁判長)は「停職処分が相当だった」とし、懲戒免職処分を取り消す判断を示した。
男性教諭は「君を開発したい」など多数の性的メールを送っていたが、送信期間が短く自主的に送信をやめたことなどを重視した。
一方、男性教諭の「メールは女子生徒を救うためだった」との主張については、「正当化できる理由ではない」と指弾。
■性的メールなど845通やりとり
10月26日にあった判決によると、男性教諭は平成22年に都教委から教諭に任命され、
足立区内の都立高校で勤務を開始。23年度には女子生徒のクラスの担任になった。
送信したメールは23年の4月から11月までで計845通。うち829通が10月から
11月の約3週間に集中していた。
24年12月に女子生徒の母親が、男性教諭と女子生徒の間で性的なメールのやりとりが
あったことを都教委に通報し、同校が男性教諭を事情聴取。男性教諭は「君が好きだ」などの
メールを送っていたことを認めたという。
女子生徒の携帯電話からは、男性教諭が「抱きたい」「君が気持ちいいと感じるところを探る。
これを『愛撫(あいぶ)』といい、大切な行為なんだよ」「キスできてうれしかった!」などの
メールを送っていたことが確認された。ただ、男性教諭は身体的な接触は否定した。
女子生徒は25年3月に卒業。その後も都教委は事実関係の調査を進め、26年7月、
「不適切行為だ」として、懲戒免職処分とした。
■男性教諭と都教委の主張が対立
懲戒処分の理由となったのは14の不適切行為。女子生徒にネックレスを買い与えた
▽修学旅行先のホテルで「一緒に寝よう」などのメールを送った
▽修学旅行の感想文を代筆し、女子生徒にメールで送った
▽女子生徒に「君を抱きしめたらキスしたくなってキスした」「ディープ(キス)は我慢した」
などのメールを送った
▽同校で女子生徒と男性教諭が交際しているという噂が広まる事態を招き、保護者らに不信感を与えた
▽聴取に対し、「一部を除いて性的メールは送っていない」と嘘をついた−などだ。

都教委は裁判で「教師の立場を悪用し、自己の欲求を満たそうとしたことは悪質だ。
処罰規定でも『性的接触やキスは免職相当』と定められている」などとし、懲戒処分は妥当だったと主張した。