国際がん研究機関の査定に基づけば、アナボリックステロイドは、ヒトに対する発癌性(Group2A)をおそらく有している。[13]

起こり得るその副作用群をまとめれば次のようになる。[9][3]

肝障害、肝臓癌、前立腺癌、高コレステロール血症、高血圧症、心筋梗塞、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、性腺刺激ホルモン分泌低下性性機能低下症、体液性免疫異常、ニキビ、筋断裂、
毛髪の消失、しゃがれ声化あるいは金切り声化など。
多毛症:顔、乳首の間、背中、肩、大腿の裏、臍下、殿部などといった、体毛が少ない部分への異常な出現。
精神的症状:鬱病的症状、妄想、気分変動の激化、パラノイア、苛立ち。
行動変化:攻撃性や突発的な暴力衝動の発現。使用者が男性の場合:『女性化』 ― 乳房の女性化、すなわち男性の乳房発育。
声の高音化、睾丸の萎縮、無精子症(すなわち精液中の精子の減少)、前立腺の肥大、可逆性の生殖不能症。
テストステロンなどの男性ホルモンの体内における自然分泌量が低下するために起こる[8]。使用者が女性の場合:『男性化』 ― 不可逆的な男性化あるいは男性化徴候、胎盤の男性化、声の深化、胸部の矮小化、無月経。
使用者の年齢によっては:思春期前期における早期骨端閉鎖。