医者だけど、俺はビルダーとして生きながら平均寿命を全うすることを考えている。
健康志向がめちゃくちゃ強いならウェイトトレーニングは止めろという結論しかない。完全に無害なウェイトトレーニングなど存在しない。

アミノ酸分解で出てくる窒素化合物で身体に良いものは基本的に無い。
BCAAはすぐに筋肉に取り込まれるから腎臓への影響は気にしなくていい。必須アミノ酸かどうかの問題ではない。
アミノ酸スコアは、腎不全患者であっても必須アミノ酸は摂取しなきゃいけないことを理由に使われている。アミノ酸を制限しまくると最終的に必須アミノ酸だけが残るというだけ。

代謝というのは上がれば上がるほど細胞毒性を持つ老廃物が出てくるし、人体は消耗品。それ言い始めると、糖も脂質もタンパク質もダメなんだけど。
糸球体はダメージが不可逆的。正確に言えば、細胞毒性がある物質が糸球体の輸入動脈から輸出動脈を通過しただけで微細なダメージはある。ろ過されるとよりダメージが強力になる。

それぞれの老廃物の毒性を気にし始めると、ウェイトトレーニングではなくアンチエイジングの領域になる。
平均寿命でオッケーならプロテイン摂取して定期的に尿検査と血液検査をすればいい。
アンチエイジングが目的なら、代謝を下げる、栄養は必要最低限に制限、抗酸化を徹底して活性酸素を出現させない、などウェイトトレーニングと真逆の方向になる。

最後に何グラムかの話だが、男で何が何でも100歳超えて生きることを希望するなら、プロテインは体重1倍グラムにするしかないよ。
過半数以上の人は2倍グラムまでなら短命にはならない。
ビルダーとして生きるか、ヒョロガリ長寿として生きるかは自分で選択してくれ。