死んでしまったら元も子もない。物事にはこれ以上の一線を越えてはいけない限度がある。いくらストイックに極限を追求しようが、
その元本を失ってしまえば、今までやってきた苦労が全て水の泡になるのである。亡くなるまでに、何度か救急車で運ばれ、
警告もされていながら、それを無視し、同じ過ちを繰り返す様なんかは、真に頭の良い人間の行動とは言えない。典型的な
短命人間の特徴がまさにこれなのである。後先を考えない結果、優先順位が分からなくなり、足元までも見失ってしまう。そして、
最も優先度の高いものが命だということも認識できなくなる。命あっての削りなのだ。命がなくては削れないのだ。
究極の削りにこだわったあまり、根っこが見えなくなる。人生において削りとは所詮、枝葉なのだ。本末転倒の何物でもない。
彼の生き様を見て、壮絶なプロ意識を持った凄い人だと称えるのはどうなのだろう。ハッキリ言ってプロの行動だとは思えない。
明かにこれ以上越えたら死ぬと小学生でも分かる程度のことを貫いてしまったのだから・・・。それはタダのバカとしか言いようがない。
せっかく2浪もして東大に入ったのに、中退。親に勘当され、人の役に立ちたいと、更に医科大学へ入るも、またもや同じことの繰り返し。
こういった行動を見ても、やはり学習力のない致命的なヴァクァである。笑えないヴァクァなのである。




              by 床 丈二 (とこジョージ)