IGNIOの中古20kgプレート(半径がALEXのそれより2cm大きい)を購入してから、
どうもヒップスラスト実施による腰の調子の悪化に気付いていたが、
原因はどうやら尻を床に落とした時のバーベルとの間の遊びの存在だと判った。
尻の下に2cm分のEVAマットを敷いて、バーベルと股関節の間の空間の遊びを殺したら元通りしっくり来る。

「フロアデッド」からのスラストだと、ALEXプレートの径が私の骨盤の厚みでは偶然ジャストフィットだったらしい。
もっと径の大きいプレートを使う場合は尻の下を底上げする必要が有った訳だ。

私の場合、デッドリフトでも同様の現象が有って、
通常の20kgプレート装着バーベルでの床引きだと腰を痛めるのだが、
足の甲をバーが潰さぬぎりぎりの高さ迄足場を底上げし可動域を増やす
プラットフォームデッドリフトの方が、同じ重量でも腰を痛めないのである。

この二つには何か共通の物を感じる。構えを取る時に負荷に達する迄の遊びの距離が存在しない
ゼロ距離からのファーストプル/スラストに負荷の最大値が誂えられている必要が有るのではないだろうか。
自重を途中まで少し持ち上げてからバーベルの負荷が途中からガクンと増えたのでは、
射撃で云う処の「ガク引き」になってしまい、腰を痛めるのである。
自重で助走する空間の遊びは予め殺して、0距離にスタート位置を合わせて置くのが良い。

かと云って床に下ろさずにバーベルを浮かせたまま上下するのは、
ヒップスラストでもデッドリフトでも神経が先に疲れてやっぱり痛める。
毎レップ脱力して一息置いて神経をリセットし、改めて構え直したい。

ボトムでの負荷も0に、ボトムでの遊び(助走距離)も0に。
何れかが正の値を取る事を、「デッドスタート条件の破れ」とでも呼んで忌み嫌う事にしよう。
私の場合どうやらその方がしっくり来る。座布団を敷いて楽になるのだ。