>ヒップスラストの重量推移

最初は確か体育館での実施、10kgシャフト+20kgプレート左右1枚で50kgから。
前方にでかい鏡が有ったのでそれで自分の動きを眺めながら。
どのぐらいのペースで重量が上がって行ったか過去の日記を発掘してみた処、
80〜100kg付近を1年以上行ったり来たりしながら試行錯誤したりサボったりしている様子が見て取れる。
当時は骨盤の後傾みたいな視点に未だ気付いておらず腰に来る種目だったと見えて
最低2週間は間を開けないと回復しない種目と云う位置付けだったりなど。

1年強経った辺りで、この動画↓をコントレラス氏が転載している記事を発見、
www.youtube.com/watch?v=2MaRla9RhW4
バーベルを最初に持ち上げる事で背もたれの位置を相対的に低くし、それにより
回転半径を小さくし、しかも骨盤を後傾して腹筋下部の力を借りれば腰に来ないと云う代物で、
その転載の暫く後の記事を見ると「アメリカンヒップスラスト」と云う名前が付いていた。

実際には浮かしたまま保つと云うのが私にはきつく、その代わりに高過ぎるベンチに
もう少し尻を近付けて、ベンチの縁が肩甲骨の直ぐ下辺りに当たる様な位置取りからやる様になったのだと思う。
これが上手く行き、その後1年弱で180kg台に達し、体育館になるべく人の居ない時間帯に忍び込んで
数少ないプレートを一人で独占すると云う方法がいよいよ難しくなったのを契機に
ヒップスラスト用のプレートと金属丸棒を購入する羽目に陥る事が出来た。


>手放しでの実施のし易さを含めた、器具設備環境からの影響

爾後自室では、プラットフォームがバーベルと尻の着地点を数cm底上げした影響で
背もたれの高さと足を置く位置が若干低くなり、尻餅はより着き易くなったかも。
その一方で、狭い部屋環境に合わせてバーの全長を120cmに短縮し、
握りの幅を左小指~右小指間60cmに狭めた所為で、バーの位置が近くなり
それによって高重量で実施した際に上腕三頭筋を無駄に使ってしまう問題が発生してしまったりもしつつ、
バーが短い分左右のトルクは減り、手放しでのバランスが崩れ難くなってはいるかも。

なので、手放しは私のローカルなトレーニング環境で偶々有効なだけかも知れない。
限られた環境下では衣服に体を合わせる必要を迫られるが如く、
背もたれの高さやバーベルの長さによって制限された中での黄金率を模索する事も有ろうし、
創意工夫によって即席簡易な環境の改装をする余地も有るかも知れない。
色々実験してみて、偶々現況で上手く行けばその後は次に問題が発生する迄その方法に疑問を抱かず、
そこに至った過程も忘れてしまうのが、私の様な個人でトレーニングをしているトレーニーである。
様々な別解を常に用意し、数多の条件の違いに対して即応態勢を準備しているのが、きっと職業トレーナーだったりするのであろう。