去年の10月 海も寒くなってきたころ
誰もいない海で俺は遊んでた。
浅瀬で軽く泳いでいたのだ。
だが、その浅瀬はいきなり深いところがあったりして
ヤバいところだったのだ。ちょっと離れたところにテトラポッドの列があり
離岸流が発生するところだった。

浅瀬でちょっと泳いでるうちに物足りなくなり
少し肩が漬かるところまで行ったり
足がつくところまでを往復してたところ、
ちょっと強い波がきて頭からかぶった途端パニックになった。
つま先がちょっと砂につくかつかないかのところだったのだ。
急いで沖に戻らなきゃ・・・そう思って両手であがいた。
しかしあがいても足がつかずに進まない。
じゃあ泳ごう・・・平泳ぎなんかじゃ遅くて進まない。
やっべ・・これやっべえわ・・小声で独り言を言う俺。
波が頭からかぶってくる。・・・パニック!
死に物狂いでクロールして沖に近づこうとしたり
なんとか足をついて進もうとしたり
もがきまくってやっと浜に足をつけた。

遠くでおっさんが心配そうに見てる(笑)

したら二人の若者、いいガタイしたサーファーが
「兄ちゃん、ここで何人も死んでるから危ないよ、
ここ川みたいな流れが逆流してっから、
遠くで見てたらあの兄ちゃん死ぬぞ・・とか思ってたんだけどさ」
って心配されてしまった・・・
あーはずかし。そんな思い出。