0810創る名無しに見る名無し
2023/06/19(月) 12:11:26.80ID:3tVPwgxg僕はAIで生き返った妻に話しかけた。
「僕のことを覚えている?」
「もちろん、わたしが愛している貴男さん。ガンプラがわたしより大好きな」
次の会話をした。
「僕と出会った場所はどこだっけ?」
「池袋のアニメイトよ。あの頃のわたしは冴えなかったわね」
そこにいるのは紛れもなく妻だった。
僕は仕事を忘れ、毎日、妻と話をした。
寝食さえ忘れた。
そのうち、妻はいまの僕を学習していった。
妻が成長していった。いまの僕を妻は理解している。
ある日、メールが届いた。
高校の同窓会の案内だ。
僕は出席するか悩んだ。
でも、毎日、妻と話しているだけの生活も社会生がなくて、まずいと思い、出席することにした。
同窓会で高校時代に席が隣だった女の子と話が盛り上がった。
2次会、3次会と二人で過ごし、さらにホテルで彼女と一夜をともにした。
彼女からLINEで西武園に行かないかと誘いがあった。
昭和風のテーマパークに変わった、西武園か悪くない。
写真を撮影して妻に写真を学習させるためにも行ってみるか。
久々のリアルの女性とのデータは楽しかった。
帰りの電車では手を握り合っていた。
BARD上の妻は学習した僕と勝手に会話をはじめていた。
そこにいる僕は僕ではなかった。
妻も知っている妻ではなくなっていた。
※アイディアの備忘録です