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ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【241】

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0001ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2023/05/21(日) 10:27:27.33ID:obgPc/Cb
オリジナルの文章を随時募集中!

点数の意味
10点〜39点 日本語に難がある!
40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
70点〜79点 小説として読める!
80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!

評価依頼の文章はスレッドに直接、書き込んでもよい!
抜粋の文章は単体で意味のわかるものが望ましい!
長い文章の場合は読み易さの観点から三レスを上限とする(例外あり)!
それ以上の長文は別サイトのURLで受け付けている!

ここまでの最高得点79点!(`・ω・´)

前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【240】
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1680654989/
0077創る名無しに見る名無し
垢版 |
2023/05/23(火) 18:44:56.63ID:56ZsCpeq
ありがとうございます!

前に書いたやつの少しあとに書いたやつです

引きちぎった肉塊から飛び散る血飛沫の雨を浴びるうちに、いつの間にか俺は新たな鮮血を欲していた。
 
                      *
 
 数時間前まで、ここは街だった。
「だった」のだから、もう言わなくても分かるだろう。
 夕陽を浴びて輝くビル群は既に、土塊へと成り下がっていた。俺と同じ、無価値な塵に成り下がったのだ。
 ──目障りな群れが消えたおかげで、こうして好きなだけ地平線を眺められる。
 だから、太陽が移り変わるさまを、視界に収まることのない地平線を、日が暮れるまで俺のものに出来た。まるで人間に憧れるモンスターの子供めいた、無垢な気持ちとやら。それに少しでも似せたつもりで、眺めていた。 
 
 それもすぐ飽きた。
 
 日は既に落ちきっていた。
 日没の街は確かに趣があったが、もう飽き飽きだった。
 廃れた街を歩いていても、連中は無駄にしぶといもんだと実感した。
 途中で見つけた、その無駄にしぶとい生き残りをちぎって遊んでいれば地平線を眺めるよりは暇つぶしにはなったのだが、脆かった。
 もう一度「それ」を弄べば、すぐに息の根が止まる。やり過ぎたか。
「──これで、何人目だっけ」
 引きちぎった肉塊を地面に叩きつける。
 すると、亀裂だらけのコンクリートに染み付くように血の絨毯が広がっていく。
 
 夏の終わりを告げるようなぬるい風に吹かれながら、ぽつりと呟いた。
 ……当然ながら反省する気も、後悔もありはしない。
 それどころか、もはや原型も留めていない肉片を蹴り転がしてみる。
 途端、ゲームの比にならない文字通りの「死体蹴り」から沸き立つ優越感。同時に湧く罪悪感と快感に顔を歪ませ、誰になにを指摘されることもない悦楽と──孤独感に埋め尽くされる。
 孤独感の次は虚無感が俺に絡みついて、たちまちやるせなくなる。
 
 まあ、そんな感情に駆られてばかりなのは今に始まった事じゃないのだ。
 ──もう、なにも思い出すな。
0078創る名無しに見る名無し
垢版 |
2023/05/23(火) 18:45:40.37ID:56ZsCpeq
続きです!

 
 「ああ、あの娘で何人目だっけ」
 また、新たな生き残りを見つけた。
 いつも通り嗜虐を心に滾らせ、歩みを詰める。 
 人間であることをやめた脚力は、さっきまで俺の視界に小さく映っていた生き残りの眼前まで飛び込めるほどだった。
 
 その生き残りは、美しい少女だった。
 端正な童顔。華奢な体躯。喉は細く、今は緊張に僅かに震えていた。肌に張り付くライトブラウンの輝きを持つ髪は、それ一本一本が琥珀めいた輝きを放つ。
 エメラルドの瞳がまるで怯えたかのようにこちらを見つめている。事実、彼女の細い腕は白いワンピースを掴み、布に強い陰影を落としていた。 
 その端麗な童顔に浮かべる戦慄の表情に内心ゾクゾクしながら、白くて透き通るような柔肌に触れ、まじまじと覗き込む。
 そうして、彼女の細い首を愛おしく撫でるように、喉仏を潰してやった。
 「んゥッ!?」
 容赦なく痛みを叩き込む。
 そして、もちりと感触まで幸せな少女の頬を掴む。
 少女の表ら情は戦慄したまま、頬を掴んで持ち上げる俺の手を掴み返す。が、必死の抵抗も虚しく俺の手で壊されるのだ。
 翡翠色──エメラルドグリーンの少女の瞳へすかさず指を入れると、指の隙間から溢れた血飛沫が俺の顔にたっぷりと飛び散る。
「ぁァッ……!?」
 そうしてたっぷり浴びた返り血を舐めとる。刹那、左目を抑えてもがく彼女をすかさず押し倒す。そうして両腕を引き剥がしたかとおもえば、少女の細い両腕は突然変異の怪力によって造作もなく握り潰される。
「ん──グゥっ!?」
 恐怖と痛みに耐えきれず漏れた、潰れた喉のせいで声にならない呻き声すらも、艶美な吐息混じりで美しかった。もがき、苦しみ、悶えて、唸り続ける少女の吐息は俺の鼓膜を心地よく叩く。そうして俺は歪んだ愛を乗せて暴力で押さえつける快感に埋もれながら、束の間の夜を噛み締めるように全力で少女を愛し──跡形もなく壊したのだった。
 やはり夜はあっという間だった。平に慣らされた地平線から、朝日が覗き込んでいた事に気付く。
 
 そうしてまた、ふと思い出す。
 何人、といった単位の数え方はもう不正解ではないのかと。
 
 かといってまあ、この数え方に対しての指摘を受けたとして俺は「それは2桁であれ3桁であれ、母数の数はもはや問題ではないのだから」と開き直る。
 それに、思考を放棄したツケが回ってきた為に、この領域に辿り着いてしまったのだから意味がない。
 しかしまあ、そんな細かいことに限って水を得た魚のように指摘し続ける下郎なんて今は簡単に捻り潰せるのだから──今までお世話になった分のお返しになるような拷問の内容を、せいぜい足りない頭で考えてみるとしよう。

 とはいえ。
 こうして世の中を捻じ曲げらる力が手に入ったとしても結局、俺が捻じ曲げる前からここは歪みきっていたのだから、こんな世の中は面白くなくても当然だったのだ。
 全員が清く正しく真っ当に生きていれば壊しがいもあるのに、とも思ったが……こうも乱れきった世の中になっている時点で誰か列を乱して、その行為へ既に壊しがいを感じていたのだろう。
 俺が壊し始めた時にはもう、そいつがやらかした時のような衝撃が既に生まれていなかったのかと思えば、そいつへの憎悪で崩れた情緒がまたぐちゃぐちゃになりそうだった。
 名前も知らない、本当にいたのかも分からない奴へ負の感情を向ける俺は滑稽で、思考放棄だのと言う割にはまだ本能が足りない。無駄な思考ばかりが先走りすぎていた。
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