夢に巡り会った。眠りや無意識から来るものではなく、視覚や感覚からくるものだ。私が手にしている物は、快楽の神の姿をしたラテックスの塊だ。私は初めてラテックスの塊に触れた時、テンガの世界に足を踏み入れていたのだ。心は隅々まで澄み渡り、瞳は永遠に開かれていた。

だが夢が必ず過ぎ去るように、至福の時も過ぎ去った。たった一歩踏み出すだけで、私は愛するテンガの世界から遠く離れた荒野へ戻ってしまっていた。黄金の丘や潤滑剤の香りは消え去り、代わりに闇を恐れぬ植物や愚か者の悪臭が漂ってきた。

あぁ、今一度あのラテックスの塊を!あの塊が見せてくれた世界に繋がらなくては!