『新宿三丁目のねこ膳』
早朝、新宿三丁目の路地にある「ねこ膳」では、店主がつまらないNHKのテレビを見ながら、男と女子の二人しかいない。
男はパパ活帰りの若い女子が自分よりも高価な刺身を食べているのを見ていらだち、揚げ物だけを注文した。
女子は男の怒った表情を見ながら、自分が店で一番高価な刺身の盛り合わせを注文した。そして、男のがっきつながら食べる姿を見て、男をあわれむと同時に、男が愛を必要としていると感じた。
女子は男に愛を与えたかった。彼女は男に愛を与えることで、自分も愛を受け取れると思った。
男の食事する姿を見て、女子の子宮はじりじりとしてきた。欲望が高まり、女子は主人公をセックスに誘う。別に男でもなくてもよかった。女性はなぜだか、この男に犯されたくなった。
「欲しい。いますぐに欲しい」と、女子は我慢ができなくなった。
二人は、早朝のねこ膳で、熱い交わりを交わす。

トイレに男女が入った。女子は男を強引に押し込み、男のパンツを脱がした。
男は驚いたが、その美しい女子に押し倒され、激しいセックスを始めた。女子は何度も果て、そのたびにドアに頭をぶつけた。その音はトイレをこだました。
それでも店の主人は二人の行為に気づかなかった。
男は女子が果てても、自分が果てても何度も行為を重ねた。セックスが終わると男は「死んだおふくろよりよかった」と女子に言う。女子は「あなたの母親になってあげる」と言い、主人公に熱い接吻をする。
それでも二人は行為をやめず、再度、やりはじめた。何度も何度も……。

主人公の頭の中は真っ白だった。我を忘れていた。女も我を忘れていた。オーガズム、いや、それ以上だった。女は神に出会った。

二人が店を出た時は太陽が南側にあった。女子はあの時以上のセックスを求めてさすらっていた。
しかし、主人公はその日を最後に新宿の街から姿を消した。女子はさらにパパ活の回数を増やした。一日に3人、4人を相手にする、いや相手を探した。
そして、あの時の男を忘れることはできなかった。女性は彼のことを、天使のような野獣と呼んだ。

成人式を前に、女子は人生が終わったかのような気持ちに襲われた。
「なんで私こんなに苦しい思いをしなきゃいけないの…」と、女子はぼんやりと考えた。
それまで、女子は何となく生きてきた。高校を卒業した後は、バイトをして遊び、恋愛もしてきた。でも、本当に自分がやりたかったことは何だったのか、今さら思い出せなかった。
「成人式に行くのもめんどくさいな…」と、女子は呟いた。
そんな女子の前に、女子の幼馴染が現れた。女子は彼に抱きしめられ、思わず涙がこぼれた。
「どうしたの?」と彼が尋ねる。
「私…何にもわかんないの…」と、女子はつぶやいた。
女子は、幼い頃から一緒に遊んできた彼に、何でも話せると思っていた。だけど、彼女は今の自分に自信がなく、何を話したらいいか分からなかった。
彼は、女子を説得した。
「大丈夫だよ、人生はこれからだから。あなたにはまだたくさんの時間があるんだから、自分に正直になって、自分がやりたいことを見つけよう」と。
女子は、彼の言葉に救われた。そして、自分がやりたいことを見つけるため、彼女は大学に進学することを決めた。
それから、女子は一歩ずつ前に進んでいった。大学で新しい友達を作り、自分が本当にやりたいことを見つけて、それに向かって努力した。
そして、あの成人式の日、女子は人生が終わったと思っていた自分自身を振り返り、思わず笑っていた。
「これからも、自分の道を進んでいこう」と、彼女は決意した。
彼との出会いは、女子にとって人生の中で最も大きな出来事の一つだった。彼は、誰よりも女子のことを理解し、女子が感じていることを共感してくれる、まるで心のような存在だった。そして、やがて女子たちは付き合うようになった。