>>78
蝉のうるさい日。突き出た木に首吊り死体がぶら下がっていた。真っ赤な血まみれの空にあるたくさんの巨大な目はパチパチと瞬きしていた。
坂の上の陽炎。汗をぬぐうハンカチについた血。雨が降ってすべてを洗い流せばいいのに。
(心象描写)