小林さんは器用に、私の鼻の穴の中で指を動かしました。
「ほら、こんなものがはいっていましたよ」
私の鼻の穴からようやく抜き出された指には、見たこともない機器が摘ままれていたのでございます。
「どうやら発信器のようですね」