0768創る名無しに見る名無し
2020/08/01(土) 19:35:38.21ID:eybJ0m9+その頃、シチュー城ではシチュー騎士王とビーフ伯爵がチェスに興じていた。
ビーフが言った。
「しかし、なぜそれほどに巫女を消すことにこだわるのです?」
シチュー騎士王は答えた。
「脅威だからだ」
「脅威……とは?」
「あの小娘は自分を信仰する者に限り、何度でも生き返らせることが出来る。厄介だ」
「なるほど」
「そしてそれ以上に厄介なことは」
「フム?」
「巫女は『クレアの匣』を開くことが出来るのだ」
「クレアの匣……」ビーフは少し考えてから、聞いた。「恥ずかしながら存じ上げません。それは一体、何です?」