アンカーで繋げてリレー小説を作るスレ
>>736
するとどこからか美少女の声がした。
「何寝てんのよ?」
その声に小花の死体がピクンと反応する。
「起きなさい」
命じられるままに小花の死体は起き上がった。
「その男を倒すのよ」
小花の目に生気が戻り、ボルゴを睨みつけた。
「闘いなさい」
スゥプちゃんが姿を現し、言った。
「ハイヤーーッ!」
小花のドラゴンキックが炸裂した。 >>736
そこにスゥプが駆けつけた!
さらに高橋、ウコン、ニア、ブラウンらも、スゥプに続いて現れた >>737
その頃、シチュー城ではシチュー騎士王とビーフ伯爵がチェスに興じていた。
ビーフが言った。
「しかし、なぜそれほどに巫女を消すことにこだわるのです?」
シチュー騎士王は答えた。
「脅威だからだ」
「脅威……とは?」
「あの小娘は自分を信仰する者に限り、何度でも生き返らせることが出来る。厄介だ」
「なるほど」
「そしてそれ以上に厄介なことは」
「フム?」
「巫女は『クレアの匣』を開くことが出来るのだ」
「クレアの匣……」ビーフは少し考えてから、聞いた。「恥ずかしながら存じ上げません。それは一体、何です?」 >>738
だがしかし、ボルゴ13は隠し持っていた切り札・バズーカ砲を使い、それらを斃した。
その後ボルゴ13は、騎士狩りと巫女を斬首し、“それ”を騎士王殿にお見せした。
ボルゴ13「我が王よ...ご覧の通り、騎士狩りと巫女を殺しましたよ」
騎士王「ほう、よくやった!これで邪魔者は消えた!クク...ククク、ふはは!ふははははは!!!」
カレー七戦士は敢えなく敗北。
──暫くして、この悲報は国中に広まった。
〜BAD END〜 >>739
騎士王「時が来たら、教えてやろう。今のお前には早い」
騎士王はビーフにそう言った >>737
巫女に蘇生された信者は、蘇生から約6秒の間、攻撃力が20倍になる。
正確には目を開け起き上がるまでに3秒費やすとして、攻撃できる時間は3秒ほどしかない。
しかしそれだけあれば充分だった。
「アチャーッ!」
小花が炎を纏った飛び蹴りを放つと、ボルゴ13の首はまるでパイナップルのように飛んで行った。 >>747
田中「よくやった!これで残りの四天王はあと二人だけだな!」
田中が満面の笑みでそう言った。
カレー人間は、眉間を撃たれた程度では死なないのだ。 >>749
田中はバカなので勘違いしていた。
小花が倒したボルゴ13は四天王ボル7の部下の1人であり、まだ部下は他にもいる。 >>750
ちなみに残りの敵は以下の通りである。
シチュー騎士王
ビーフ・ド・シチュー伯爵(四天王No.1)
ボル7(四天王No.3)
ぼるぞう(ボル7部下)
ボルジ(ボル7部下)
ボル1(ボル7部下)
林 雷子(騎士王直属騎士)
ちなみにビーフにも強い部下がいることだろう。
ストロガノフ子爵とか、ブイヤベースさんとか、そんな感じ?
カレーシチューとかもしいたら、田中はどうするのであろうか!? >>751
「ちょっとアンタ! 何あたしのこと忘れてはりまんの!?」
ボル代が現れた。
ボル代は夫のぼるぞうとの『めおとアタック』を得意とするボル7の部下だ。
「ちょっとアンタ、行きまっせ!」
ボルはぼるぞうにそう言うと、いきなり田中めがけて攻撃を仕掛けて来た。
「めおと漫才アタック69!」 ボル代「毎日暑いでんな〜」
ぼるぞう「そうでんなぁ!」
ボル代「こんな日は涼しい部屋にこもって69したいわぁ〜」
ぼるぞう「そうそう皆さん、ウチのボル代ちゃんね、正しい69のやり方知らないんでっせ」
ボル代「何よ、正しいて? 69のやり方に正しいとかあるんかいな?」
この漫才に少しでもクスリとした者は魂を引き抜かれる。
ボル代とぼるぞうの漫才アタック、恐ろしい技である。 >>753
ぼるぞう「そら、あるがな。AVとか見てみぃや」
ボル代「何言うてんのアンタ、AV見たらセックス下手になるいうのが通説やないかい」
ぼるぞう「せや言うたかて、そんならボル代ちゃん、なんであんなにAVのDVDぎょうさん集めてんねや?」
ボル代「観賞用やがな。アニメのDVD集めとる人と一緒や。趣味や」
ぼるぞう「フィクションとして楽しんどんのかいな!」
ボル代「そうや。でもあれおもろいな。69すんのに男が上になったりな」
ぼるぞう「それの何がおもろいねん」
ボル代「あり得へんやろ。現実で69すんのに男が上になるて」
ぼるぞう「何でやねん? あるわ!」
ボル代「だってアンタ、バナナ食べんのにぶら下がってるバナナ下から食べるか? 普通手に持って、下からこうやろ」
ぼるぞう「バナナ食べんのと69は違うやろ」
ボル代「同じや。それにアンタのはバナナはバナナでもモンキーバナナやからぶら下がってても口が届けへんがな」
ぼるぞう「失礼な。モンキーバナナて、こんなんやないかい(ト手で5cm位の長さを作ってみせる)」
ボル代「あ、悪い。そんなに大きゅうないわ」
ぼるぞう「何でやねん!」
二人「エロ話失礼しました〜(礼)」 >>754
田中「よくやった!これで残りの四天王はあと二人だけだな!」
田中が満面の笑みでそう言った。
カレー人間は、眉間を撃たれた程度では死なないのだ。 >>755
ちなみに残りの敵は以下の通りである。
シチュー騎士王
ビーフ・ド・シチュー伯爵(四天王No.1)
ボル7(四天王No.3)
ぼるぞう(ボル7部下)
ボルジ(ボル7部下)
ボル1(ボル7部下)
林 雷子(騎士王直属騎士)
ちなみにビーフにも強い部下がいることだろう。
ストロガノフ子爵とか、ブイヤベースさんとか、そんな感じ?
カレーシチューとかもしいたら、田中はどうするのであろうか!? >>756
30分程歩くとやっとドアを見つけた。
高橋「みんな気を抜くなよ」
ブラウン「開けるぞ」
ニア「……うん」
ガチャ
高橋母「誰だい?高橋かい」
なんと、地下洞窟は高橋の実家と繋がっていた! >>757
そこへ物凄い勢いで小花がやって来た。
あまりの速さにボル六は慌てふためき、掌の凍気をポロリとこぼしてしまった。
「打ーーッ!」
小花の掌打が胸に命中し、ボル六は50m飛ばされて肥溜めの中へ落ちた。 >>758
木曜ドラマ『アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)の第3話が30日に放送され、平均視聴率が8.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)だったことが各社で報じられている。
本作の中で、調剤室は人手不足で目が回るほどの忙しさであることが度々強調されていますが、とは言え、葵は周囲に咎められながらも一人の患者につきっきりに。
行動の数々に『忙しいとか言いながらこんなことする…?』といった疑問の声が集まった一方、薬剤師を名乗る視聴者からも『薬剤師どころかソーシャルワーカーの域すら超えてる』『こんなのが薬剤師の仕事と思わないでほしい』『薬剤師モノじゃなくてもはやファンタジー』にした方がいいというドン引きの声が集まっている。
ドラマはあくまでフィクションではあるものの、あまりにも現実と乖離したストーリーに困惑している人も少なくないようだとリアルライブは報じた。 >>759
木下優樹菜「すげー撮られたんだけど…」 >>760
田中「よくやった山根!これで残りの四天王はあと二人だけだな!」
田中が満面の笑みでそう言った。
カレー人間は、眉間を撃たれた程度では死なないのだ。 >>761
タレントの指原莉乃と『とんねるず』木梨憲武が出演するスマホメーカー『OPPO』のCMが、ネット上で話題になっている。
ほんの十数秒の動画だが、「さっしーの顔こわくない!?」などと、驚きの声が上がっているようだ。
ネット上では、《オッポの指原の顔アップ、目が恐怖過ぎる》《指原はどんどん誰か分からなくなってゆく》《OPPOのCM、指原の涙袋不自然過ぎて見れない… Twitterに上げる写真はかわいいのに…》《涙袋も変だし、顔色も自然な色じゃなくて違和感だらけ。
何でこんなんになっちゃったんだろ》など、指原の顔に違和感を抱く人が続出することになったとまいじつは報じた。 >>762
ボル代「毎日暑いでんな〜」
ぼるぞう「そうでんなぁ!」
ボル代「こんな日は涼しい部屋にこもって69したいわぁ〜」
ぼるぞう「そうそう皆さん、ウチのボル代ちゃんね、正しい69のやり方知らないんでっせ」
ボル代「何よ、正しいて? 69のやり方に正しいとかあるんかいな?」
この漫才に少しでもクスリとした者は魂を引き抜かれる。
ボル代とぼるぞうの漫才アタック、恐ろしい技である。 >>763
だがしかし、ボルゴ13は隠し持っていた切り札・バズーカ砲を使い、それらを斃した。
その後ボルゴ13は、騎士狩りと巫女を斬首し、“それ”を騎士王殿にお見せした。
ボルゴ13「我が王よ...ご覧の通り、騎士狩りと巫女を殺しましたよ」
騎士王「ほう、よくやった!これで邪魔者は消えた!クク...ククク、ふはは!ふははははは!!!」
カレー七戦士は敢えなく敗北。
──暫くして、この悲報は国中に広まった。 >>752
田中は間一髪で回避した。
田中「くっ、速いな...」
スピードに於いては、田中は完全にボル代&ぼるぞうに負けていた。 >>764
するとどこからか美少女の声がした。
「何寝てんのよ?」
その声に小花の死体がピクンと反応する。
「起きなさい」
命じられるままに小花の死体は起き上がった。
「その男を倒すのよ」
小花の目に生気が戻り、ボルゴを睨みつけた。
「闘いなさい」
スゥプちゃんが姿を現し、言った。
「ハイヤーーッ!」
小花のドラゴンキックが炸裂した。 「なぁ、刑事さん」
霧ヶ峰 アキラは愉快そうな笑いを浮かべた。
「これから何されると思う?」
「暴力には屈せんぞ」
ベテラン刑事の山本はロープで縛られても気丈に言った。
「伊達に40年警察官やってはおらん」
「おもてなしするだけだよ」
アキラはそう言うと、ポケットから細長い包み紙のお菓子を取り出す。
「おやつの時間でちゅよ」
アキラは白い粉を固めたその菓子を、山本の口を強引に開かせると、放り込み、飲ませた。
「一度誰かにやってみてほしかったんだ」
そして冷たいコーラを一気にその後から突っ込んだ。
「爆発するのかな?」 >>767
その頃、シチュー城ではシチュー騎士王とビーフ伯爵がチェスに興じていた。
ビーフが言った。
「しかし、なぜそれほどに巫女を消すことにこだわるのです?」
シチュー騎士王は答えた。
「脅威だからだ」
「脅威……とは?」
「あの小娘は自分を信仰する者に限り、何度でも生き返らせることが出来る。厄介だ」
「なるほど」
「そしてそれ以上に厄介なことは」
「フム?」
「巫女は『クレアの匣』を開くことが出来るのだ」
「クレアの匣……」ビーフは少し考えてから、聞いた。「恥ずかしながら存じ上げません。それは一体、何です?」 >>768
するとどこからか美少女の声がした。
「何寝てんのよ?」
その声に小花の死体がピクンと反応する。
「起きなさい」
命じられるままに小花の死体は起き上がった。
「その男を倒すのよ」
小花の目に生気が戻り、ボルゴを睨みつけた。
「闘いなさい」
スゥプちゃんが姿を現し、言った。
「ハイヤーーッ!」
小花のドラゴンキックが炸裂した。 >>770
田中は火星にチンポを植えた。
山根「ニヤニヤ」 >>771
「チンポがふたつになっちゃった! タマはひとつしかないのに!」 >>765
戦闘はスピードが極めて重要。
田中は、苦戦を強いられる事となるだろう... >>772
山根「下手くそだな〜俺に貸してみ」
そう言って山根はチンポを植えた。
田中「お前には無理だって!」 >>775
山根「邪魔をするな!」
田中「蟹チョッキン」
後藤「ぎゃっ!」
後藤は田中のハサミでチンポを切り落とされた。
山根「ほらよ!」
後藤「うぐっ」
山根は後藤の股間に枯れたチンポ苗を植えた。 >>776
枯れたチンポの後藤がふと見ると、天を摩すような大樹がある。
葉は刃のごとく鋭く、焔を吹いている。
樹上には好みの女が、満面媚(こび)を浮かべて、
自分を招いているではないか。
後藤のかつての恋人である。
後藤は恋しさのあまり、居ても立ってもおれず、
前後を忘れて木に登っていく。
すると刀葉が降ってきて、
後藤の肉を割き、骨を刺し、全身血だるまになるが、
愛欲はいっそう激しさを増す。
やっとの思いで近づいて、満身の力で抱こうとすると、
女は忽然と消えうせて、
今度は樹の下から声がする。
「あなたを慕うてここまできたわ。
なぜ早く来て抱いてくださらないの」
とやさしく誘う。 >>777
đường Bưởi >>778
ボケエモン「久しぶりにJALのったらマスク少しでもずらしたら注意された。マジ狂ってるな。こいつら。そら羽田空港もガラガラだわ」 >>779
高橋「お前、階段から転げ落ちる怪談知ってっか?」
スゥプ「ボボーク、ボボーク」 >>780
高橋「それはドストエフスキーが唯一書いた怪談のタイトルだな」
スゥプ「! すげ。アンタなんでこんなマイナー作品のタイトル知ってんの」
高橋「だって俺はロシア人だからな」
スゥプ「そうだったの!?」
「ああ」高橋は赤フンをぎゅっと締め直すと、得意そうに言った。「正確にはロシアとフランスのハーフなんだ」 >>781
高橋「しかしスゥプよ。お前もさすがロシア人だよなぁ」
スゥプ「ちょっと! 何、他人のことロシア人だとか決めつけてんのよ!?」
高橋「え。違うの? じゃあどこの国の人?」
スゥプ「ロシア」
高橋「おそロシヤ!」 >>773
案の定、田中は苦戦していた
田中「くっ、まるで歯が立たない」 >>782
高橋「アハハ、待てー」
スゥプ「ウフフ、つかまえてごらん」
二人はじゃれ合いはじめていた。 >>785
高橋「なぁ、ここでセックスしないか?」
スゥプ「ウフフ、まっぴら」
スゥプちゃんは高橋の股間を思いきり蹴り上げました。 >>783
神「田中よ!ワシの力を使え!」
田中「お、サンキュー」
絶対的な神の力を得た田中は瞬く間にボルの部下を倒した。
田中達一行はその後なんやかんやでシチュー城へ向かい、騎士王らと対峙し、そして見事誅殺を成し遂げた!!!
───『騎士狩り一味、シチュー派を打倒』
この吉報は国中、いや世界中にまで広まった。
ここに至るまでに様々な物語が待ち構えていた。
田中の葛藤、仲間の死、世界の真相、種族を越えた禁断の愛、ウンコ漏らしたウコン、林電子との最後の勝負、そして騎士王との死闘・・・
だがもうスレが色々と機能してないので大幅にカットした。
第1話『カレー大好き男』はこれにて完結である。
シチュー派を倒した田中達は、仲良く平和に暮らしましたとさ。
めでたしめでたし
〜完〜 夏から急に冬になる秋の短い年みたいに
中学生から急におじさんになる感じやね >>795
俺なら受け取りボタン押さないけどな
通報するし、おそらく通報しても意味ないけど、
返品返金要求して、評価にはありのままにボロクソに書く >>796
レベル23では、物事はかなり複雑になります。物理学に関する現代の理解に反する方法で紙を操作できるように、古代の神々に人間を犠牲にしなければならないためです。 >>797
別にええやろと思うけどね
それで金銭的に困るほど負けてるわけでもないやろ >>798
山で猪之助のコスプレする奴なんて、いるのか? かい人21面相「ここは きちがい かくりじょなんか?」 『やんごとなき駄目ドラゴン』#1
「……と、言うわけで一部の気の荒い個体や血気盛んな若い者を除いて、基本的に竜族はテリトリーやタブーを
侵されない限り進んで他者を襲わない。古竜と呼ばれる格の高い竜ともなればその特徴は尚、顕著となる」
王国大学。竜人リューコを講師として招いての集中講義だ。
「よって切羽詰まった冒険の時には、刺激せずに通り過ぎる事をお勧めする。しかし多くの竜が財宝や伝説級の
武具を保持している為に、それを目当てに戦いを挑む冒険者も多くいる。心当たりがあるだろう?」
会場にクスクスと笑いが漏れる。大いに心当たりがあるのだから仕方が無い。
「先程竜族は無闇に戦わないと言ったが、覚悟して挑んでくる挑戦者は大歓迎だ。強者に戦いを挑まれ、それを
斥ける事、斥けられる事は最大の誉れだからな。むしろその為に日頃から宝物を溜め込んでると言っても良い。
これらのものは身も蓋も無い言い方をすれば餌なんだが、竜族側の真意は自らを退治する勇者には最大限の
寿ぎを持って応えたい。その褒賞がショボかったら自らの沽券に関わる、ぶっちゃけると見得だな。」
竜視点の戦いの論理。他ならぬ竜人からの言葉ゆえに説得力はいや増す。
「よって、竜族相手には十分に備えて、容赦無く、精一杯戦って貰いたい。そして勝ったなら、その事を大いに誇って
吹聴して欲しい。諸君らの今後の新たな竜退治伝説に期待する。御静聴ありがとう」
大きな拍手が沸き起こる。名高い竜人によるカリスマ溢れる講義であった。
その後は参加者各人に軽食や飲み物が配られ、幾分気楽な空気の中での質疑応答タイムとなった。
「竜と竜人はどう違うんですか?」
王国に来る前までJKだった雪乃は往年の勘を取り戻し真っ先に質問する
「竜人族は意外と種の歴史が浅い。発生条件に天然タイプと合成タイプとが存在する。
天然タイプは、人語を解する温厚な竜が人間と懇ろになってイタしたり、神として崇められた古竜が人身御供で
捧げられた娘と、折角だからとヨロシクやってしまった結果生まれた者だ。」
「……壊れてしまわないのでしょうか。竜とイタして……妄想が捗ります」
誰かが小声で呟いていたが、皆聞こえないフリをした。
「そして合成タイプは、少し昔にどこぞの神々がやたらと竜と多種族とを掛け合わせる実験に奔走した時期があ
って、少なくない竜人が生み出され放逐された。結果、従来稀にしか生まれず、互いに出会う事がなかった竜人が、
集まり、竜人同士の交配が進み、今では小さいながらコミュニティを形成するまでになった。この合成タイプの出現
が竜人族の発生の契機と言えるだろう。」
生命の創造。普段は様々な雑務に勤しむ神々も、偶には神ならではの仕事をこなすようだ。
余談だがハムスターも、ごく最近、とある森に番が目撃されたのを皮切りに、以後世界に広がっていったと言う。
閑話休題。
「竜人族の家格はどのようにして定まっておりますの?本人の実力?先祖の功績かしら?」
ヴォルケッタ子爵(笑)が扇子で口元を隠しつつ質問する。
主催者のマリーは、「はいはい、貴女はどっちもありますね……」といった様子で溜息をつく。
リューコはやや苦笑しつつ、
「強い先祖を持つ家の竜人は地力がそもそも高い。よって次代が受け継ぐ財産も多くなる。その財産を有意義に
用いて更に強くなる。結果、その竜人は発言権も強くなる。これが人間の言う家格というのかどうか……」
「しかし、やはり実力至上主義だな。どんなに金持ちでも弱ければ多種族に退治されて、ハイ、それまでだ。
むしろ……私やこどらのように偉大な古竜を先祖を持つ家系の者は、簡単に負けたりしたら、受け継いだ力
を生かせなかった愚か者と一般(竜)人以上の誹りを受ける。これが家格というならば難儀なものだな」
「ほう、ほう……ほへっ?」
ヴォルケッタを含む全員の視線が、軽食を食べてお腹がくちくなり、涎を垂らして午睡を満喫するこどらに注がれる。
続く? 『やんごとなき駄目ドラゴン』#1
「……と、言うわけで一部の気の荒い個体や血気盛んな若い者を除いて、基本的に竜族はテリトリーやタブーを
侵されない限り進んで他者を襲わない。古竜と呼ばれる格の高い竜ともなればその特徴は尚、顕著となる」
王国大学。竜人リューコを講師として招いての集中講義だ。
「よって切羽詰まった冒険の時には、刺激せずに通り過ぎる事をお勧めする。しかし多くの竜が財宝や伝説級の
武具を保持している為に、それを目当てに戦いを挑む冒険者も多くいる。心当たりがあるだろう?」
会場にクスクスと笑いが漏れる。大いに心当たりがあるのだから仕方が無い。
「先程竜族は無闇に戦わないと言ったが、覚悟して挑んでくる挑戦者は大歓迎だ。強者に戦いを挑まれ、それを
斥ける事、斥けられる事は最大の誉れだからな。むしろその為に日頃から宝物を溜め込んでると言っても良い。
これらのものは身も蓋も無い言い方をすれば餌なんだが、竜族側の真意は自らを退治する勇者には最大限の
寿ぎを持って応えたい。その褒賞がショボかったら自らの沽券に関わる、ぶっちゃけると見得だな。」
竜視点の戦いの論理。他ならぬ竜人からの言葉ゆえに説得力はいや増す。
「よって、竜族相手には十分に備えて、容赦無く、精一杯戦って貰いたい。そして勝ったなら、その事を大いに誇って
吹聴して欲しい。諸君らの今後の新たな竜退治伝説に期待する。御静聴ありがとう」
大きな拍手が沸き起こる。名高い竜人によるカリスマ溢れる講義であった。
その後は参加者各人に軽食や飲み物が配られ、幾分気楽な空気の中での質疑応答タイムとなった。
「竜と竜人はどう違うんですか?」
王国に来る前までJKだった雪乃は往年の勘を取り戻し真っ先に質問する
「竜人族は意外と種の歴史が浅い。発生条件に天然タイプと合成タイプとが存在する。
天然タイプは、人語を解する温厚な竜が人間と懇ろになってイタしたり、神として崇められた古竜が人身御供で
捧げられた娘と、折角だからとヨロシクやってしまった結果生まれた者だ。」
「……壊れてしまわないのでしょうか。竜とイタして……妄想が捗ります」
誰かが小声で呟いていたが、皆聞こえないフリをした。
「そして合成タイプは、少し昔にどこぞの神々がやたらと竜と多種族とを掛け合わせる実験に奔走した時期があ
って、少なくない竜人が生み出され放逐された。結果、従来稀にしか生まれず、互いに出会う事がなかった竜人が、
集まり、竜人同士の交配が進み、今では小さいながらコミュニティを形成するまでになった。この合成タイプの出現
が竜人族の発生の契機と言えるだろう。」
生命の創造。普段は様々な雑務に勤しむ神々も、偶には神ならではの仕事をこなすようだ。
余談だがハムスターも、ごく最近、とある森に番が目撃されたのを皮切りに、以後世界に広がっていったと言う。
閑話休題。
「竜人族の家格はどのようにして定まっておりますの?本人の実力?先祖の功績かしら?」
ヴォルケッタ子爵(笑)が扇子で口元を隠しつつ質問する。
主催者のマリーは、「はいはい、貴女はどっちもありますね……」といった様子で溜息をつく。
リューコはやや苦笑しつつ、
「強い先祖を持つ家の竜人は地力がそもそも高い。よって次代が受け継ぐ財産も多くなる。その財産を有意義に
用いて更に強くなる。結果、その竜人は発言権も強くなる。これが人間の言う家格というのかどうか……」
「しかし、やはり実力至上主義だな。どんなに金持ちでも弱ければ多種族に退治されて、ハイ、それまでだ。
むしろ……私やこどらのように偉大な古竜を先祖を持つ家系の者は、簡単に負けたりしたら、受け継いだ力
を生かせなかった愚か者と一般(竜)人以上の誹りを受ける。これが家格というならば難儀なものだな」
「ほう、ほう……ほへっ?」
ヴォルケッタを含む全員の視線が、軽食を食べてお腹がくちくなり、涎を垂らして午睡を満喫するこどらに注がれる。
続く? 『やんごとなき駄目ドラゴン』#1
「……と、言うわけで一部の気の荒い個体や血気盛んな若い者を除いて、基本的に竜族はテリトリーやタブーを
侵されない限り進んで他者を襲わない。古竜と呼ばれる格の高い竜ともなればその特徴は尚、顕著となる」
王国大学。竜人リューコを講師として招いての集中講義だ。
「よって切羽詰まった冒険の時には、刺激せずに通り過ぎる事をお勧めする。しかし多くの竜が財宝や伝説級の
武具を保持している為に、それを目当てに戦いを挑む冒険者も多くいる。心当たりがあるだろう?」
会場にクスクスと笑いが漏れる。大いに心当たりがあるのだから仕方が無い。
「先程竜族は無闇に戦わないと言ったが、覚悟して挑んでくる挑戦者は大歓迎だ。強者に戦いを挑まれ、それを
斥ける事、斥けられる事は最大の誉れだからな。むしろその為に日頃から宝物を溜め込んでると言っても良い。
これらのものは身も蓋も無い言い方をすれば餌なんだが、竜族側の真意は自らを退治する勇者には最大限の
寿ぎを持って応えたい。その褒賞がショボかったら自らの沽券に関わる、ぶっちゃけると見得だな。」
竜視点の戦いの論理。他ならぬ竜人からの言葉ゆえに説得力はいや増す。
「よって、竜族相手には十分に備えて、容赦無く、精一杯戦って貰いたい。そして勝ったなら、その事を大いに誇って
吹聴して欲しい。諸君らの今後の新たな竜退治伝説に期待する。御静聴ありがとう」
大きな拍手が沸き起こる。名高い竜人によるカリスマ溢れる講義であった。
その後は参加者各人に軽食や飲み物が配られ、幾分気楽な空気の中での質疑応答タイムとなった。
「竜と竜人はどう違うんですか?」
王国に来る前までJKだった雪乃は往年の勘を取り戻し真っ先に質問する
「竜人族は意外と種の歴史が浅い。発生条件に天然タイプと合成タイプとが存在する。
天然タイプは、人語を解する温厚な竜が人間と懇ろになってイタしたり、神として崇められた古竜が人身御供で
捧げられた娘と、折角だからとヨロシクやってしまった結果生まれた者だ。」
「……壊れてしまわないのでしょうか。竜とイタして……妄想が捗ります」
誰かが小声で呟いていたが、皆聞こえないフリをした。
「そして合成タイプは、少し昔にどこぞの神々がやたらと竜と多種族とを掛け合わせる実験に奔走した時期があ
って、少なくない竜人が生み出され放逐された。結果、従来稀にしか生まれず、互いに出会う事がなかった竜人が、
集まり、竜人同士の交配が進み、今では小さいながらコミュニティを形成するまでになった。この合成タイプの出現
が竜人族の発生の契機と言えるだろう。」
生命の創造。普段は様々な雑務に勤しむ神々も、偶には神ならではの仕事をこなすようだ。
余談だがハムスターも、ごく最近、とある森に番が目撃されたのを皮切りに、以後世界に広がっていったと言う。
閑話休題。
「竜人族の家格はどのようにして定まっておりますの?本人の実力?先祖の功績かしら?」
ヴォルケッタ子爵(笑)が扇子で口元を隠しつつ質問する。
主催者のマリーは、「はいはい、貴女はどっちもありますね……」といった様子で溜息をつく。
リューコはやや苦笑しつつ、
「強い先祖を持つ家の竜人は地力がそもそも高い。よって次代が受け継ぐ財産も多くなる。その財産を有意義に
用いて更に強くなる。結果、その竜人は発言権も強くなる。これが人間の言う家格というのかどうか……」
「しかし、やはり実力至上主義だな。どんなに金持ちでも弱ければ多種族に退治されて、ハイ、それまでだ。
むしろ……私やこどらのように偉大な古竜を先祖を持つ家系の者は、簡単に負けたりしたら、受け継いだ力
を生かせなかった愚か者と一般(竜)人以上の誹りを受ける。これが家格というならば難儀なものだな」
「ほう、ほう……ほへっ?」
ヴォルケッタを含む全員の視線が、軽食を食べてお腹がくちくなり、涎を垂らして午睡を満喫するこどらに注がれる。
続く? >>806
それはものすごく長い道であった。途方に暮れてため息をつくしかなかった。 >>805
「はい!リューコ先生はなにドラゴンなんですか?」頭に小さな角を二本生やした竜人の女生徒が質問した。
「ふむ、わしはバジリスク。毒を吐くドラゴンじゃ。この教室にもバジリスク種の生徒がおると思うが、毒は生まれつき吐ける。声帯の横にいわゆる毒腺という器官がついていていつでもだせる。わしはなぜか3本ついていて三種類の毒をだせる。まあ気分によって出す毒を決めておる。その三本の毒をブレンドさせて爆発を起こすこともできるんじゃ。
あとバジリスクは目線で生命を殺すという噂があるが」
リューコが生徒たちをぐるりと見渡し生徒達が騒ぎはじめる。
「あれは嘘じゃ」
安心してほっとする生徒たち。
「ただ、、、殺意を持って睨むと相手の心臓が止まる」
ええええーー!?っと驚く生徒たち。
「安心せい。そんなものは戦闘時以外使わんから」
緊張が解かれて再び穏やかになる生徒たち。 君は突然僕の前から居なくなったね。
当分会えてなかったから、振られてしまったのだと思っていたよ。
時は過ぎ、君からの最後の手紙を友達から受け取ったよ。
一緒に読んでくれた友達は泣いていた。
だけど僕は涙が出なかった...全く。
現実を受け入れられなかったんだ。
僕が生きている限り、君にもう二度と会える事はない現実を…
過去に捕らわれないで。前を向いて生きて行って。幸せになって。
その手紙を胸に、もがいてもがいて、どうにか前を向いて生きてきた。
このまま壊れてしまえば良いとさえ思っていた…本当は既に壊れていたんだ。
あれから何年が経ったのだろう。
僕の隣には、愛する人が、愛する我が子がいるよ。
君には悪いけど、君以上に愛する人が出来たんだ。
彼女は苦しんでる僕を、君の事を、全部受け入れてくれたんだ。
実際は、その事でかなりケンカもしたけれど、それでも逃げずに2人で生きてこれたよ。
君の事を忘れるつもりはなかったけど、もうそろそろいいのかな?
彼女の方が覚えていてくれて、年に1回その日に、君の事を伝えてくれるよ。
そんな彼女を家族を、最後の時が来るまで、守り抜いて行こうと思う。
これが僕たち夫婦の強い繋がり。
遥か彼方へ >>807
君は突然僕の前から居なくなったね。
当分会えてなかったから、振られてしまったのだと思っていたよ。
時は過ぎ、君からの最後の手紙を友達から受け取ったよ。
一緒に読んでくれた友達は泣いていた。
だけど僕は涙が出なかった...全く。
現実を受け入れられなかったんだ。
僕が生きている限り、君にもう二度と会える事はない現実を…
過去に捕らわれないで。前を向いて生きて行って。幸せになって。
その手紙を胸に、もがいてもがいて、どうにか前を向いて生きてきた。
このまま壊れてしまえば良いとさえ思っていた…本当は既に壊れていたんだ。
あれから何年が経ったのだろう。
僕の隣には、愛する人が、愛する我が子がいるよ。
君には悪いけど、君以上に愛する人が出来たんだ。
彼女は苦しんでる僕を、君の事を、全部受け入れてくれたんだ。
実際は、その事でかなりケンカもしたけれど、それでも逃げずに2人で生きてこれたよ。
君の事を忘れるつもりはなかったけど、もうそろそろいいのかな?
彼女の方が覚えていてくれて、年に1回その日に、君の事を伝えてくれるよ。
そんな彼女を家族を、最後の時が来るまで、守り抜いて行こうと思う。
これが僕たち夫婦の強い繋がり。
遥か彼方へ >>805
君は突然僕の前から居なくなったね。
当分会えてなかったから、振られてしまったのだと思っていたよ。
時は過ぎ、君からの最後の手紙を友達から受け取ったよ。
一緒に読んでくれた友達は泣いていた。
だけど僕は涙が出なかった...全く。
現実を受け入れられなかったんだ。
僕が生きている限り、君にもう二度と会える事はない現実を…
過去に捕らわれないで。前を向いて生きて行って。幸せになって。
その手紙を胸に、もがいてもがいて、どうにか前を向いて生きてきた。
このまま壊れてしまえば良いとさえ思っていた…本当は既に壊れていたんだ。
あれから何年が経ったのだろう。
僕の隣には、愛する人が、愛する我が子がいるよ。
君には悪いけど、君以上に愛する人が出来たんだ。
彼女は苦しんでる僕を、君の事を、全部受け入れてくれたんだ。
実際は、その事でかなりケンカもしたけれど、それでも逃げずに2人で生きてこれたよ。
君の事を忘れるつもりはなかったけど、もうそろそろいいのかな?
彼女の方が覚えていてくれて、年に1回その日に、君の事を伝えてくれるよ。
そんな彼女を家族を、最後の時が来るまで、守り抜いて行こうと思う。
これが僕たち夫婦の強い繋がり。
遥か彼方へ 小説「コロナ」
「コロナって知ってるか?」
たかしが言った。「コロナってかかるとエイズになるらしいんだよな」
「マジかよ!」稔は驚いて手を広げた。
「それにな。コロナってかかるとチンコが縮むらしいんだよ」
「え!ほんとに?チンコ縮んでどうなるの?」
「女になるってアメリカの化学者が言ってたな」
「え!アメリカの科学者が!?それほんとのやつじゃん!」 >>812
「これ知ってる?」
「コロナになるとチンゲがケツから生えてくるんだぜ」
「え?ケツから?俺っちの父ちゃんケツから毛が生えてたよ」
「きたねえー
おめえのお父さんコロナかよ」
「違うよ俺の父ちゃんコロナじゃないよ。やめてよ」
「じゃあおめえのケツの穴みしてみろよ。コロナの子はコロナだろ?アメリカのなんとかって科学者が言ってたような気がすんぞ」
「ケツの穴なんか嫌だよ。恥ずかしいよ」
「おめえのケツの穴コロナだろ?見せられないならケツコロナ確定だぞ」
「ボクケツコロナじゃないよ」 >>813
ペロン
「ど、どう?」
「毛は無いけど、すっごいシワシワ…」
「穴なんて皆シワシワでしょ」
「違う、お前だけだ!お前はシワシワ肛門コロナだ!」
「何だよそれ、やめてよ!」 >>814
小説コロナ
「緊急ニュースです」
教室のテレビモニターが突然ついた。ざわつく教室。ニュースキャスターが落ち着かない様子で話し出す。
「ただいまWHQが!!ええと、コロナは全部嘘だったと発表しました!。検査もデタラメです。WHQのチンペイ会長が現在土下座で泣きながら謝罪しています。全てローズチャイルドの指示だそうです。なんということでしょうか!信じられません!」
チンペイ会長の謝罪映像に切り替わる。
「ホントごめんなさい。わーんわーん!
コロナは単なる風邪です。世界のみなさん許してほしいよ。この通りです。わーんわーん!」鼻水が画面にとんだ。
完 「異世界転生」
ある日の朝、サラリーマンの田中は目を覚ますと異世界に転生されていた。 >>816
太陽が三つあって眩しく、ハーピーのけたたましい鳴き声が朝の訪れを告げていた。 「な、なんだッ!?」神経に響く声というのだろうか。ぴィィィィ!という響きが増幅して耳から脳に伝播していく。思わず耳をふさいだ。
周りをみるとドラクエのアリアハンの原っぱのような場所にいた。
田中は自分のことを思いだそうとした。するとピコーンという効果音とともに目の前に田中のステータスが出た。
「!!異世界?!信じられない、、、とりあえず俺のステータスは、」
え?
ステータスをみて驚いた。 息苦しさは増すばかりだった。
海に飛び込んでから運よく生き残ったものの、身に着けた鎧や荷の重さで俺は水に沈みそうになった。
必死に水中で装備を外して身軽になろうとするが、慌てれば慌てるほど作業ははかどらない。
(こんなところで俺は死ぬのか……)
身体の力が抜け、意識がだんだんと薄れていく。
途切れる瞬間、何かが俺の身体を掴むような感触がした。
× × ×
島嶼の間の青い海を健康そうな褐色の肌をした少女が泳いでいた。
磯に上がってきた少女は、ほぼ全裸といっていい格好だった。
身に着けているものといったら、腰を隠している布と魚篭くらいなもので、まだほっそりしている手足と、
成熟していない身体が丸見えだった。
俺は慌てて目を逸らした。
「あっ、旦那〜。起きてたんですか」
磯においてあった上着を身に着けた少女が声をかけてきた。
少女は沿岸に住み、島嶼一帯を漁場としている海女だった。
海女少女の漁村は、海賊たちに貢物を収めることでその襲撃から免れているらしかった。
この国では珍しいことでもなく、日常的に行われていることだった。貴族や領主の中にも、
盗賊と結託する連中がいるくらいなのだから。
「なぜ俺を助けた」
焼けた魚を頬張る海女少女に俺は尋ねた。小屋の炉辺の炎にを映す少女の瞳がこちらを見る。
「旦那はアタシを疑ってるの?」
「打算のない人の親切を信じれるほど俺は純粋じゃないんだ」
少女は笑った。
「安心して、旦那を海賊に突き出したりしないよ。アタシはそこまで落ちぶれてないって」
「お前の本心が聞きたい」
しばしの間の後、海女少女は言った。
「目の前で人が死ぬのを見るのは嫌なんだ。それが、どんな人だとしても」
海女少女には家族がいなかった。疫病で死んだのか、海賊に殺されでもしたのか。
気になったがついに聞くことはできなかった。 >>819
20年来の友人に50万貸した
1年半経つけど半分しか返ってこない
こっちから連絡しないと何も言ってこない
大人になるのは嫌なことだ >>820
俺は海女少女にそんな昔話をした。
人間関係なんていつひっくり返るか分からない煩わしいだけのものだ。
「それで、旦那は金を貸して後悔してるわけ?」
少女は深海のように深く真っ直ぐな瞳で俺に聞いた。
「さあな。まあ、目の前で自殺されるよりはマシだったかもな」
ただ、余計な貸し借りはもうしたくない。少女にさっさと借りを返して立ち去ろう。 >>818
「大した場所だな…ここは、どこだ?あんたが作ったのか?」
ナタリアは窮屈そうに椅子に腰掛け、脚を組んで仰け反るように寄りかかりながら応えた。
「ご明答。ここは…私の世界。今、あなたは私のモノ。逆らうようなことをすれば、すぐにあの世行きよ」
トリスタンはそれを全部聞くまでもなく、急かすようにナタリアに聞いた。
「どうして俺の居場所が分かった?! 俺をずっと監視していたのか?!」
「まぁ、そう怒らないで。別に取って食おうって訳じゃないんだから」
その瞬間、トリスタンの宝石が熱くなった。紫色のもので間違いあるまい。
「ビビという子に会った。あれはあんたの子だろ?とぼけるなよ」
そうトリスタンが言うと、ナタリアはむっとした表情になってすぐに応えた。
「そう。そしてあなたの子…。あなたが私を襲って、犯して、産ませた子ってこと」
トリスタンは激昂した。
「ふざけんな!てめえが、勝手に襲って、勝手にガキ作って、産み落とした子供だろうが!」
ナタリアに殴りかかる。それをナタリアは魔術を使い、素手で止めると、吹飛ばした。
トリスタンは脇の椅子に顔面をぶつけたが、もう少しで奈落の底へと落ちる位置だった。
「あんた、こっちの苦労も知らないで…!私がお腹を痛めて、二人も子供を産んだってのに…!」
傷のある腹を撫でるようにしながら、ナタリアはトリスタンの顔を踏みつけた。魔力による重量とともに。
しかし、トリスタンはその勢いにも負けず、ナタリアの脚に噛み付き、逆に圧し掛かった。腹に拳による一撃が入る。
「馬鹿野郎!その子供がどれだけ苦しんでるかも知らずに…!あんたはどうしようもねえクズだ!しかも双子…だと?」
トリスタンは馬乗りになったままさらに顔面を殴ろうとして、そこで思わず手を止めた。
「もう一人の名前をペイルストーンと言うわ。私のところには6歳ぐらいまでいたかしら。
ビビッドジェムとペイルストーン。相性ビビとペイル。私の可愛い、子供たち…いえ、私たちのかしら…」
気がつくと一瞬の隙に形成は逆転し、トリスタンが馬乗りになられていた。柔らかい感触が徐々にトリスタンのリアリティを奪っていく。
「ねぇ、ビビについてもっと聞きたいこともあるし、今夜や休んでいかない?その感じだと、収まりが付かないんでしょ?」
空が見えた。既に夕焼け空になっている。この女の世界にも昼と夜はあるのか。絶望と欲望の宴が始まった。 >>822
『やんごとなき駄目ドラゴン』#1
「……と、言うわけで一部の気の荒い個体や血気盛んな若い者を除いて、基本的に竜族はテリトリーやタブーを
侵されない限り進んで他者を襲わない。古竜と呼ばれる格の高い竜ともなればその特徴は尚、顕著となる」
王国大学。竜人リューコを講師として招いての集中講義だ。
「よって切羽詰まった冒険の時には、刺激せずに通り過ぎる事をお勧めする。しかし多くの竜が財宝や伝説級の
武具を保持している為に、それを目当てに戦いを挑む冒険者も多くいる。心当たりがあるだろう?」
会場にクスクスと笑いが漏れる。大いに心当たりがあるのだから仕方が無い。
「先程竜族は無闇に戦わないと言ったが、覚悟して挑んでくる挑戦者は大歓迎だ。強者に戦いを挑まれ、それを
斥ける事、斥けられる事は最大の誉れだからな。むしろその為に日頃から宝物を溜め込んでると言っても良い。
これらのものは身も蓋も無い言い方をすれば餌なんだが、竜族側の真意は自らを退治する勇者には最大限の
寿ぎを持って応えたい。その褒賞がショボかったら自らの沽券に関わる、ぶっちゃけると見得だな。」
竜視点の戦いの論理。他ならぬ竜人からの言葉ゆえに説得力はいや増す。
「よって、竜族相手には十分に備えて、容赦無く、精一杯戦って貰いたい。そして勝ったなら、その事を大いに誇って
吹聴して欲しい。諸君らの今後の新たな竜退治伝説に期待する。御静聴ありがとう」
大きな拍手が沸き起こる。名高い竜人によるカリスマ溢れる講義であった。
その後は参加者各人に軽食や飲み物が配られ、幾分気楽な空気の中での質疑応答タイムとなった。
「竜と竜人はどう違うんですか?」
王国に来る前までJKだった雪乃は往年の勘を取り戻し真っ先に質問する
「竜人族は意外と種の歴史が浅い。発生条件に天然タイプと合成タイプとが存在する。
天然タイプは、人語を解する温厚な竜が人間と懇ろになってイタしたり、神として崇められた古竜が人身御供で
捧げられた娘と、折角だからとヨロシクやってしまった結果生まれた者だ。」
「……壊れてしまわないのでしょうか。竜とイタして……妄想が捗ります」
誰かが小声で呟いていたが、皆聞こえないフリをした。
「そして合成タイプは、少し昔にどこぞの神々がやたらと竜と多種族とを掛け合わせる実験に奔走した時期があ
って、少なくない竜人が生み出され放逐された。結果、従来稀にしか生まれず、互いに出会う事がなかった竜人が、
集まり、竜人同士の交配が進み、今では小さいながらコミュニティを形成するまでになった。この合成タイプの出現
が竜人族の発生の契機と言えるだろう。」
生命の創造。普段は様々な雑務に勤しむ神々も、偶には神ならではの仕事をこなすようだ。
余談だがハムスターも、ごく最近、とある森に番が目撃されたのを皮切りに、以後世界に広がっていったと言う。
閑話休題。
「竜人族の家格はどのようにして定まっておりますの?本人の実力?先祖の功績かしら?」
ヴォルケッタ子爵(笑)が扇子で口元を隠しつつ質問する。
主催者のマリーは、「はいはい、貴女はどっちもありますね……」といった様子で溜息をつく。
リューコはやや苦笑しつつ、
「強い先祖を持つ家の竜人は地力がそもそも高い。よって次代が受け継ぐ財産も多くなる。その財産を有意義に
用いて更に強くなる。結果、その竜人は発言権も強くなる。これが人間の言う家格というのかどうか……」
「しかし、やはり実力至上主義だな。どんなに金持ちでも弱ければ多種族に退治されて、ハイ、それまでだ。
むしろ……私やこどらのように偉大な古竜を先祖を持つ家系の者は、簡単に負けたりしたら、受け継いだ力
を生かせなかった愚か者と一般(竜)人以上の誹りを受ける。これが家格というならば難儀なものだな」
「ほう、ほう……ほへっ?」
ヴォルケッタを含む全員の視線が、軽食を食べてお腹がくちくなり、涎を垂らして午睡を満喫するこどらに注がれる。 『やんごとなき駄目ドラゴン』#1
「……と、言うわけで一部の気の荒い個体や血気盛んな若い者を除いて、基本的に竜族はテリトリーやタブーを
侵されない限り進んで他者を襲わない。古竜と呼ばれる格の高い竜ともなればその特徴は尚、顕著となる」
王国大学。竜人リューコを講師として招いての集中講義だ。
「よって切羽詰まった冒険の時には、刺激せずに通り過ぎる事をお勧めする。しかし多くの竜が財宝や伝説級の
武具を保持している為に、それを目当てに戦いを挑む冒険者も多くいる。心当たりがあるだろう?」
会場にクスクスと笑いが漏れる。大いに心当たりがあるのだから仕方が無い。
「先程竜族は無闇に戦わないと言ったが、覚悟して挑んでくる挑戦者は大歓迎だ。強者に戦いを挑まれ、それを
斥ける事、斥けられる事は最大の誉れだからな。むしろその為に日頃から宝物を溜め込んでると言っても良い。
これらのものは身も蓋も無い言い方をすれば餌なんだが、竜族側の真意は自らを退治する勇者には最大限の
寿ぎを持って応えたい。その褒賞がショボかったら自らの沽券に関わる、ぶっちゃけると見得だな。」
竜視点の戦いの論理。他ならぬ竜人からの言葉ゆえに説得力はいや増す。
「よって、竜族相手には十分に備えて、容赦無く、精一杯戦って貰いたい。そして勝ったなら、その事を大いに誇って
吹聴して欲しい。諸君らの今後の新たな竜退治伝説に期待する。御静聴ありがとう」
大きな拍手が沸き起こる。名高い竜人によるカリスマ溢れる講義であった。
その後は参加者各人に軽食や飲み物が配られ、幾分気楽な空気の中での質疑応答タイムとなった。
「竜と竜人はどう違うんですか?」
王国に来る前までJKだった雪乃は往年の勘を取り戻し真っ先に質問する
「竜人族は意外と種の歴史が浅い。発生条件に天然タイプと合成タイプとが存在する。
天然タイプは、人語を解する温厚な竜が人間と懇ろになってイタしたり、神として崇められた古竜が人身御供で
捧げられた娘と、折角だからとヨロシクやってしまった結果生まれた者だ。」
「……壊れてしまわないのでしょうか。竜とイタして……妄想が捗ります」
誰かが小声で呟いていたが、皆聞こえないフリをした。
「そして合成タイプは、少し昔にどこぞの神々がやたらと竜と多種族とを掛け合わせる実験に奔走した時期があ
って、少なくない竜人が生み出され放逐された。結果、従来稀にしか生まれず、互いに出会う事がなかった竜人が、
集まり、竜人同士の交配が進み、今では小さいながらコミュニティを形成するまでになった。この合成タイプの出現
が竜人族の発生の契機と言えるだろう。」
生命の創造。普段は様々な雑務に勤しむ神々も、偶には神ならではの仕事をこなすようだ。
余談だがハムスターも、ごく最近、とある森に番が目撃されたのを皮切りに、以後世界に広がっていったと言う。
閑話休題。
「竜人族の家格はどのようにして定まっておりますの?本人の実力?先祖の功績かしら?」
ヴォルケッタ子爵(笑)が扇子で口元を隠しつつ質問する。
主催者のマリーは、「はいはい、貴女はどっちもありますね……」といった様子で溜息をつく。
リューコはやや苦笑しつつ、
「強い先祖を持つ家の竜人は地力がそもそも高い。よって次代が受け継ぐ財産も多くなる。その財産を有意義に
用いて更に強くなる。結果、その竜人は発言権も強くなる。これが人間の言う家格というのかどうか……」
「しかし、やはり実力至上主義だな。どんなに金持ちでも弱ければ多種族に退治されて、ハイ、それまでだ。
むしろ……私やこどらのように偉大な古竜を先祖を持つ家系の者は、簡単に負けたりしたら、受け継いだ力
を生かせなかった愚か者と一般(竜)人以上の誹りを受ける。これが家格というならば難儀なものだな」
「ほう、ほう……ほへっ?」
ヴォルケッタを含む全員の視線が、軽食を食べてお腹がくちくなり、涎を垂らして午睡を満喫するこどらに注がれる。
続く ワシは侍の田中一刀斎じゃけん。
もちろん本名ではない。派遣サラリーマンだが趣味で侍をやっておる。
毎日朝の日課、素振り1000回はかかさない。今日も寝起きのまどろみを絶ちきる。
「そい!そい!そい!!」田中は自宅の玄関で木刀で素振りをしていた。アマゾンで2000円で買った木刀だ。ザンバラ頭の田中は白い袴に身を包んでいる。アマゾンで5000円で買った袴だ。
回りを歩く人は白い目でみていた。
「そいやーーー!!」突然大きな声を出した。
「ハァハァ、、少し疲れたようだ」
「お主が田中一刀斎か。頼もう!」突然田中の後ろに現れたのは!!