>>730
「そら、楽にしてやる」
ボルゴが全体重を支点にかける。
首を折られる直前、小花は懐から取り出したお札を敵の額に貼り付けた。
「なんだこれは」
貼られた札を見るボルゴが寄り目になる。
小花は声は出せなかったが、両手で印を結んだ。
札が火を噴き、小爆発を起こす。
「ううっ!?」
たまらずボルゴの力が緩み、その腕から抜け出した小花は車の外へ飛び出した。
「出て来い、へんなまゆげ! 打撃勝負だ!」
「ふふ。いいだろう」
車から出て来るなりボルゴは鋭い蹴りを放った。
「おれは打撃も少々やれるぜ」