>>323
「わかったわ」
ニアはそう言うと、被っていた黒い毛皮の帽子を脱いだ。
透き通った皮膚を通して脳味噌が丸見えになった。

ニアの姿がどんどん変わって行く。
滑らかな肌からイボのようなものが無数に隆起したかと思うと、すぐにそれらは触手になって伸びた。
目は赤く膨らみ、口からはタコの口のようにキバのようなものが前に向かって突き出した。
田中は思わず言った。
「……ひぃ」