>>225
その頃、シチュー四天王No.3ボル7はとある暗い部屋の中で椅子に座っていた。
鉄の鋲が無数に打ち込まれたレザージャケットを着て、マスクで顔を隠したボル7は、部下のボル六を呼びつけると、言った。
「クラムがやられたらしい」

「あ、あのクラム様が!?」
ボル六は腰を抜かす勢いで言った。

「まぁ、巫女と仲間達はオレがやるさ」
そう言うとボル7は巨大なライフル銃を持ち上げ、ジャキンと鳴らす。
そして言葉を継いだ。
「オレの部下が、な」

「7様直々には手を下さないので?」

「バカ野郎。直接仕事をするのはいつもお前ら部下の役目だろうが。オレ様はここで命令だけ下して座ってんのが仕事なのさ」

「ハァ……」

「じゃあ任したぞ、ボル六。ボル5サーティーンも他の奴らも好きにお前が使え」

部屋を出たボル六は、思わず呟いてしまった。
「あのひと……実は物凄く弱いんじゃね?」