>>196
「どうしてそんなにオドオドすんの?」
スゥプちゃんは川の水で糞尿だらけの身体を洗う小花を遠まきに見つめながら、言った。
「もっと自分に自信持ちなよ。アンタマジ強いんだから」

「そ、そっただことねぇだよ……」
小花は卑屈に笑う。

「本当、自信持ちなって! イライラするなぁ。普段大人しい子がキレると一番怖いんだよ?」

「ほ、褒めてもらうのは嬉しいだ。けど……」

「けど、何よ?」

「あたしなんか仲間にするより、さっきの強そうな人のほうが絶対いいだ」

「うっわー。イライラする」
スゥプちゃんは立ち上がると、拳を握りしめて天に誓った。
「もぉ決めた! このあたし様が絶対、小花を仲間だと認めさせてやる! そうでなきゃ小花と別パーティー組んで、田中を倒してやる!」

「も、目的変わってるだよ」
小花はとても小さな声で言った。
「あたしはシチュー騎士王を倒して……世界に自由を……(モゴモゴ)」