>>174
「ぎゃーーっ! 悪魔!?」

スゥプちゃんは一歩飛び退いて驚いてから、両手を合わせてお願いした。

「お願い、悪魔さん。あたしの信者のヒョロガリ君達をここへ呼び寄せてほしいの。たぶん、こことは別の世界にいるの」

悪魔は言った。「よかろう」

「えっ? 出来るの?」

「可能だ」

(でもお前の寿命を半分寄越せとか言い出すんだろうなー。どうしよっかなー)
スゥプちゃんがそう思っていると、悪魔は言った。
「では、目を瞑り、その甦らせたい者達の姿を頭に思い浮かべるがよい。その者達の声が聞こえて来たら、目を開けよ」

「うっ、うん」

スゥプちゃんは言われた通り目を瞑り、ヒョロガリ君達の顔を1人1人思い浮かべた。
自分でも意外なほど38人全員の顔をはっきり覚えていた。