>>155
「もしかすると貴方がウコン・タチバナ殿か?」
田中が話し掛けると、クリーム侯爵が悲鳴を上げた。
「いやあああ! 汚いの嫌い! やめて!」
そう叫びながらクリームは逃げて行った。
その背中に剣士が声を投げる。
「俺はウコン・タチバナだ! 勘違いするなよ? ウンコ・タチバナではない!」
「やはりウン……ウコン殿でしたか」
田中は笑顔を見せた。ムスッと口をへの字に結んでいるウコンに話を持ちかける。
「カレーを愛し、カレーを崇拝している方だと聞きました。私達と一緒にシチュー騎士王を倒しませんか?」