0141創る名無しに見る名無し
2020/07/07(火) 23:02:32.77ID:Z/FjhJRYウコンは息を切らし、刀を杖にしてようやく立っている。
「ゼェッ、ゼェッ、ゼェッ……」
田中も剣を杖に、顔を上げる余力ももうなかった。
「おっ、おはっ、おほっ、お主っ……やるなっ」
ウコンはなんとか言った。
「おまっ、おまんっ、おまえもっ、なかなかっ、だしっ……」
田中はちょっと誤解されそうな言い方になってしまった。
やがてどちらからともなく笑い出し、二人の間にライバル意識という名の友情が芽生えたのであった。