【リレー小説】勇者ヘッポコとヌルスケ part10
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登場人物
【ヘッポコ】
ゼウスに召喚されロトの勇者となった少年。重力魔法『ボッシュート』を使う。
頭に刺激を受けると爆発する。
『異能遺伝子』を持ち、敵の攻撃や魔法を身体が勝手に反応して再生する。
万引き癖がある。
【ヌルスケ】
不思議なメダルの収集家。メダル王に授かった力で不思議な力や不老不死などを手にしている 。
【ケン・リュックマン】
アメリカから来た顔がリュックの亜人。
擬人化する謎の武器『ルシール』(有刺鉄線を巻き付けたバット)を持っている。
ヘッポコの親友。
※前スレ
【リレー小説】勇者ヘッポコと冒険者ヌルスケ part9
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1581957477/ ボッコちゃん「じょばああああああ」
酔わないのは飲むとすぐ股から垂れ流しになるからだった。
ヘッポコ「うっわきたね」
客が寄り付かなくなりルイーダの酒場は潰れた。 ボッコちゃんを解雇したので酒場はすぐに繁盛した。
ルイーダ「ルイーダの酒場へようこそ!」
ヘッポコ「再開おめでとう」 酒場には美人で若くて、つんとしていて、答えがそっけないボッキちゃんが雇われていた 。
お客は聞き伝えてこの店にあつまった。
ボッキちゃ んを相手に話をし、酒を飲み、ボッキちゃんにも飲ませた。
「お客の中で、誰がすきだい」
「誰が好きかしら」
「ぼくをすきかい」
「あなたが好きだわ」
「こんど映画へでも行こう」
「映画へでも行きましょうか」
「いつにしよう」
答えられないときには、ルイーダが飛んでくる。
「お客さん、あんまりからかっちゃ、いけませんよ」
といえば、たいていつじつまが合って、お客はにが笑いして話をやめる。
そしてルイーダは時々しゃがんで、ボッキちゃんの股間から酒を回収し、お客に飲ませた。
「おいしいなぁ」
「美味しいわ」 保健所の調査が入ってしまいルイーダの酒場は営業停止処分を食らった。 ヘッポコがさっそく訪れるとカウンターにはルイーダだけになっていた。
ヘッポコ「お、ロボット女はやめたのか」
ルイーダ「やっぱり酒場のお相手は温もりのある人間じゃないと」
ヘッポコ「よく言うよ」
ルイーダ「それに、よその店ではあれのせいでなんか事故が起きてマスターも客も全員死んだって噂があるの」
ヘッポコ「そりゃ怖いな……」 カランカラン♪
ルイーダ「いらっしゃ〜い」
女「あの〜タウンワーク見てきたんですけど…」 ヘッポコ「まて!コイツもロボットじゃないだろうな?」
そう言うとヘッポコは女の下半身を調べた。
女「!?」
ヘッポコ「んービラビラは少し大きめ…」
女「ヒッ!」
ヘッポコ「アナルは着色無し…綺麗なもんだ」
女「うあぁ」
ヘッポコ「よし、コイツは人間だ」
ルイーダ「おめでとう合格よ。今日からよろしくね」
女「お断りします!」 しかしヘッポコはその女がどうにも気なってしまった。
「なまえは」
「ラッコちゃん」
「ほんとうにやめるのか」
「ほんとうにやめるの」
「うれしいかい」
「うれしいわ」
「本当はそうじゃないんだろう」
「本当はそうじゃないの」
「君ぐらいつめたい人はいないね」
「あたしぐらいつめたい人はいないの」
「殺してやろうか」
「殺してちょうだい」
ヘッポコはポケットから薬の包みを出して、グラスにいれ、ラッコちゃんの前に押しやった。
「飲むかい」
「飲むわ」
ヘッポコの見詰めている前で、ラッコちゃんは飲んだ。 中身は象すら脱糞させる超強力下剤だったがラッコちゃんは屁すらしなかった。
ヘッポコ「やはりロボットだな」
ラッコちゃん「ちっ」 ヘッポコは「勝手に死んだらいいさ」と言い、「勝手に死ぬわ」の声を背に、ルイーダに金を渡して、外に出た。夜 にふけていた。 ルイーダ「いつまでボッコちゃん引っ張る気なのかしら。ほんと星新一信者はキモいわ」 ヘッポコが帰路に着く途中、深夜にもかかわらず住民たちが騒いでいた。
その時、一人が声を高めた。
「おい、この穴は、いったいなんだい」
みんなが集ってきたところには、
直径1メートルぐらいの穴があった。
のぞき込んでみたが、なかは暗くてなにも見えない。
なにか、地球の中心までつき抜けているように深い感じがした。
「いたずらモグラの穴かな」
そんなことを言った者もあった。
「おーい、でてこーい」
ヘッポコは穴にむかって叫んでみたが、底からはなんの反響もなかった。
ヘッポコはつぎに、そばの石ころを拾って投げこもうとした。
「ばちが当るかもしれないから、やめとけよ」
と老人がとめたが、ヘッポコは勢いよく石を投げこんだ。
だが、底からはやはり反響がなかった。 ヘッポコ「こんな怪しい穴は埋めてしまおう」
ヌルスケ「そうだな」
………
ヘッポコ「そ、そんなバカな!」
ヘッポコとヌルスケは腸が空になるまで穴の中にうんこを放ったが
まったく埋まる気配がなかったのだ……。 アリアハン王が御触れを出し、国民全員で穴に脱糞する事となった。 穴の話を聞きつけて、新聞記者、学者、野次馬が次々にやってくる。
アリアハンの衛兵は、穴に落ちる者があるといけないので、つきっきりで番をした。 とぷん…
なんと!衛兵が突き落とされた時には
穴が糞尿で溢れていた!
ヘッポコ「命拾いしたなぁ〜」
衛兵「きっ、貴様ぁ!!」 水と違って浮力がなかったので衛兵はそのまま糞尿に沈んで消えた。
ヘッポコ「嫌な死に方だな」
ヌルスケ「自分でやっといてよく言うぜ」
ヘッポコ「いい異世界に転生して幸せな来世を送ることを祈ろう」
ヌルスケ「クソ世界に落ちてクサウィに付きまとわれる来世しか見えねぇ」
ヘッポコ「ギャハハハハ。しばらくあのクソ花とも会ってないな」 ヘッポコは殺人罪で衛兵に捕まり地下監獄に入れられた 看守「ヘッポコ・ノ・コッタ…
貴様はこの状況を…理不尽とでも思ってたりすんのかな?」
ヘッポコ「…」
看守「自業自得、因果応報…
悪いことすりゃこうなるよなぁ…て感じ?」
ヘッポコ「…」
看守「ってか、お前の場合…
悪いことだとすら思ってなさそうだけどな」 ヘッポコ「おまえよー身分も晒さず陰に隠れてないとストレス発散できねーのか?
喧嘩なら買ってやるからさ俺と顔合わせろよ…」 ヘッポコ「ヤフメや円やアタや棟上棚)モヤママラアはたらアホモコは過去がある小高平家まこ)のく油悪変わんぬわな」 ててててて…。と、脱獄した。
ヘッポコ「さて、スタバでパスタでも食うか」 しかしすでに脱獄犯ヘッポコの手配書が街中に貼り出されていた。
ヘッポコ「ひとまず人里から離れた方がよさそうだな」 ヘッポコ「通常時の保2で短縮変動135もらったときはさすがに変な声出そうになったわ
こっちは長変動のつもりで眺めてるから
もう一段あると思ってた階段が無かったときみたいになる」 ──逃亡生活は三ヶ月を超えた。
ヘッポコは、太陽の熱でひび割れた糞を、頬張つてはみたが、思うやうに飲み込めない。
「み、水…水が欲しい」
口元から埃のやうな糞が粉をふき、脱水と栄養失調になつたヘッポコは、たうとう動けなくなつてしまつた。 バビル2世「くだらん茶番は終わりにして朝マック行くぞ!」
ヘッポコ「おう!」 さて、きょうものんびりですね。一応8月に台北、12月に香港を予定
しています台北は3カ月後、香港は7カ月後ですね。これはこれで
楽しみです。尤もバンコクにするかのうせいもありますが^^;。。
まあ、今の経験をコピーライティングの仕事に活かせればいいですね。
やはり街の景色など日本ではないものがありますし、人々の暮らしぶりも
異国情緒あふれます。そういった経験を仕事にいかせればまずまずと
言った感じでしょう。社民党の方も楽しみですね。やはり交流を持つこと
は大切です。私は社会主義者ではないのですが、リベラルですし、今の
弱肉強食の行き過ぎた資本主義には懐疑的です。そういった意味社会主義
の良い所を取り入れればいいと思います。しかし、そうは言っても苛烈な競争
社会ですからね。この動きはなかなか止まりません。そこで福祉の充実など
セーフティネットの拡充が必要ですね。まあ、企業社会で戦える人は戦って
もらうという感じでしょうかね。。 そこでヘッポコは見たこともない生き物に出会いました。
それは巨大なメスのタコでした。
ヘッポコとタコはすっかり意気投合し、タコはヘッポコのために魚を沢山捕まえてきて食べさせてあげました。
そして二人は海の上の岩場で仲良く並んで眠りにつきました。 その晩のこと。
夜中に目が覚めたヘッポコは、
「こんだけたくさんあるんだから、一本くらいいいだろ」
と自分に言い訳をしてタコの足を勝手に食べました。 タコもタコで数の概念がイマイチ備わっていないので、目が覚めても自分の足が減っていることに気が付きませんでした。
それからというもの、ヘッポコは昼間はタコに魚を捕ってもらってそれを食べるというヒモ生活を送り、夜になると毎晩一本ずつタコの足を食べました。
ちなみにこのタコは特別なタコで足が12本ありました。 足の数が減ってくると流石にタコも自分の身に異変を感じますが、それでも献身的にヘッポコに魚を捕ってきてあげます。
まさか夜な夜なヘッポコが自分をちょっとずつ食べてるとは夢にも思っていません。
11日目ともなるともう泳ぐだけでクタクタでしたが、ヘッポコはそんなタコに「魚を捕ってきてくれ」と頼みます。 そして12日目。
いつものように足を動かそうとしても全然体が動かない、ということでタコはパニックに陥ります。
タコの足を一本残らず食べたヘッポコは、
「きっとリウマチにかかったんだよ」
などと白々しいことを言い、
「今日はボクが魚を捕ってきてやろう」
と恩着せがましいことを言って狩りに出かけました。 タコはワニの愛情を感じ、とても幸せな気分で眠りにつきました。
全ての元凶がヘッポコだとも知らず……。 しかし、ここまででタコの味をしめてしまったヘッポコが我慢できるわけはなく、幸せな気分で眠りについたタコはその晩のうちにヘッポコに残った全身を食われました。 タコは美味しかったけど、ヘッポコは後悔の涙を流しました。
「うわーん!・・・・。
さて、そろそろアリアハンに帰るか」 ルイーダの酒場…いや、アリアハン城下町そのものがいつもと違っていた。
ヘッポコ「アリアハンってこんなに古ぼけていたっけ?そこら中の建物がツタだらけだぞ」 トミー『なんと、ヘッポコがタコと過ごしている間に200年が過ぎ去っていたのだ!』
ヘッポコ「マジかよ!?」 Jソン「オマエハ…ココデ…オワリヤ」
そして、Jソンはチェーンソーを手に取るとゆっくりと近づいて行く ヘッポコ「誰だお前は!…あれ?どっかで見たことあるぞ!?」
Jソン「ムォーン」
ヘッポコ「思い出した!映画のワイルドスピードに出てたハゲだ!」
Jソン「ムオォーーン!!」 K・トミー山『訂正しよう。ジェイソンと言えばチェーンソーを思い浮かべる人が多いようだが
ジェイソンがチェーンソーを武器にしたことは実はシリーズを通して一度もない。
なぜかパブリックイメージとしてホッケーマスクにチェーンソーというイメージがあるが、実はこれは間違い。
「悪魔のいけにえ」シリーズのレザー・フェイスと混同しているのでは?という説が有力なのだ。』 ヘッポコ「ヘッポコ顔を見せろ!」
ヘッポコがJソンのホッケーマスクをはぎ取ると、醜い顔が現れた。
ヘッポコ「ぎゃーっ!化け物!!」
Jソン「ムオォオォーーッ!」
ヘッポコ「コンニャロ!」ドゴッ
ズドッ!バキッ!
ヘッポコは無我夢中でJソンをフルボッコにした。
Jソン「か、か、ぺ…」
そしてヘッポコはJソンの頭に布袋を被せると、湖に突き落とした。 来客を全て殺害してしまうので、Jソンのローソンはすぐに潰れてしまった。
ヘッポコ「何だよ、やってねーじゃん」
ムッとしたヘッポコはセブンシチブンに行った。 ヘッポコはセブンシチブンを探したが見つからなかった。 ヘッポコ「コンニャロ!」ドゴッ
ズドッ!バキッ!
ヘッポコは無我夢中でJソンをフルボッコにした。
Jソン「か、か、ぺ…」
そしてヘッポコはJソンの頭に布袋を被せると、湖に突き落とした。 布袋寅泰「火遊びが過ぎましたァー」
ヘッポコ「何だおまえは?」
布袋寅泰「火遊び過ぎましたアァ〜!!」
ドグアグアシュツ!!
ヘッポコはいきなり現れた大男にロンドンブーツで蹴られた TVを見ればわかる通り日本人はスゴイ民族なのでその指摘はあたらない 淳「何せスーパーサイヤ人がごろごろいる民俗ですからね。」
Jソン「マ、マージマンタンゴ…」 ヘッポコ「間で蘭々過言戸から股良良野良ロタやら湯、、7、ぬラム、こ、ら(!、、名下さい」 この施設の感染リスクはどうかとか言い出したらキリが無い。
生活に必要な施設だけ指定して営業してもらい、
あとは一律休業にしないと感染拡大は止まらんだろ。 ヘッポコはJソンの霊に憑依され新しいJソンになった。
ヘッポコ「フォーーー!」 はる夫「何がフォーだ!この糞デブ粗チン雑魚ヘナチョコカス!!」
スパカ────ン!!
ヘッポコは頭を金属バットで打ち砕かれ、調子こいて奇声あげて吠えた事を後悔しながら永遠の眠りにつく事になったのだ。 ヘッポコ「フォー!」
ヘッポコは廃墟のアリアハンを彷徨った。
ドラキーが現れた!
ヘッポコ「セイ!セイ!セイ!」
ドラキー「!!?」 ヘッポコはJソンの血塗れのナタを振り回した。
ヒューンヒューン
ドラキー「ケケケケッ、そんな遅い攻撃が当たるかー!」
ヘッポコ「馬鹿め、早すぎて逆にゆっくり見えてるのさ」
ドラキー「う、嘘をつくな!」 残念ながらヘッポコは死んでいる。
ヌルスケ「なにがドラキーだよ百姓」 ヌルスケ「ここは不死身の俺の出番のようだな……」
ヌルスケぬるぬるショーのテーマ曲が流れてきた。 ヌルスケはドラキーにローションをブッかけるとヌルヌルにした。
ヘッポコ「それはセイでしょう!」
ヌルスケ「ガハハハ、ヌルキーの完成ですぞ!」
ヌルキー「ぎゃーっ!」 アメリカだったかな
毎晩ピンポン鳴るんでカメラを仕掛けたらが
男がボタンを舐めてたってみたな ガラッ
店主「あらじゃい」
ヘッポコ「あらじゃい!?」
店主「何にいたしやしょう?」
ヘッポコ「きびだんご2つ」
店主「きび団子!?ウチは牛丼屋だよ!」
ヘッポコ「きびだんご2つ」
店主「へ、へい。少々お待ちを…」 客「ヒソヒソ…」
客「あいつじゃねーか?」
客「ゴニョゴニョで」
客「極悪勇者ヘッポコって奴?」
ヘッポコ「…」ギロッ
客「ビクッ」
客「ひゃっ」
店主「へい、きび団子2つお待ちっ!」コトン
ヘッポコ「おう」 一口食ったとたんにヘッポコは苦しみだした。
ヘッポコ「グエーッ!何だこのきびだんごは!」
店主「きびがなかったので代わりにかびを使ったかびだんごです」 ヘッポコ「なめぁ穴ねぁなぇゃ棚やだやだな、手が花は奈良奈良やカニ」
ヘッポコは頭が爆発した ヘッポコ「ふざけんな、お前が食ってみろ、キンタマ!」グシャ
店主「ムゴ…」
ヘッポコ「もう一つ残ってるから、モリモリ食べるチンポ!」ドシャ
店主「アゴ…」 「いやぁ、人殺しぃ」
その現場に居合わせたブスが叫んだ。 ヘッポコ「なんでこうポンポン頭が爆発するんだよ」
頭部は吹っ飛んだが、ヘッポコは肛門でも喋ることができた。
ヌルスケ「そういう病気なのかな。パデキアの根っこでも飲んでたら?」
ヘッポコ「てかもう頭なしでよくね?」
ヌルスケ「いかんでしょ」 ヘッポコ「へっ!」
ポコッ
ヘッポコが力を入れると頭が飛び出した。
ヌルスケ「便利な身体やのう」
ヘッポコ「わははは、主人公だからね」 〜アリアハン城〜
ヘッポコ「勇者パーティー、参上いたしました」
王「よく来てくれた、勇者たちよ」
王「さっそく魔王討伐の旅に出発してもらう」
ヘッポコ「もちろんです。この日のために四人で準備してきたのですから」
王「……と言いたいところなのだが」
ヘッポコ「?」
王「おぬしらにはテレワークで魔王を倒してもらう」
ヘッポコ「テレワーク?」 王「テレワークとは“離れたところで働く”という意味で」
王「魔導の力を駆使した道具で、自宅にいながらさまざまな仕事ができるシステムのことだ」
ヘッポコ「ああ……今、少しずつ広まってるそうですね」
王「実は一部から、“たった四人で危険な旅をさせるのは非人道的”という意見があってな」
王「世論もその意見に傾いてきているのだ」
ヘッポコ「はぁ……」
王「そこで、おぬしらにはテレワークを駆使して、自宅で魔王を倒してもらうことになったのだ」
ヘッポコ「事情は分かりました……。で、肝心の道具は?」
王「ここからは、テレワークを推進している専門家から説明してもらおう」 人形師「皆さん、初めまして。テレワークを推進しております人形師です」
人形師「さっそく、勇者様たちに使用して頂く人形をご紹介いたします」
人形師「こちらです」
ズラッ…
ヘッポコ「これが……!」
ケン「へぇ〜、多少俺たちっぽく作ってあるな」
アナ「この方たちが私たちの代わりに旅に出るわけですか」
ララ「ふうん、人形技術も進歩したものね。今や命令すれば自動的に働くのもあるっていうし」 人形師「細かいテクノロジーについては説明を省きますが」
人形師「このヘルメットを被ることで、人形たちを遠隔操作することができます」
人形師「人形たちは勇者様たちの思うがまま動き、戦えば戦うほど成長していきます」
人形師「力もつきますし、技もキレを増していくでしょう」
ヘッポコ「すごいなぁ」
ケン「だけど、こんなのがあるなら、魔王退治は俺らじゃなくてもできるんじゃねえか?」
人形師「ところが、そうもいかないのです」 人形師「研究の結果、やはり武芸に優れた人でなければ、人形は大して強くならないことが分かりました」
人形師「たとえば私が操作しても、おそらく人形は大した成長もできないまま」
人形師「下級モンスターに破壊されてしまうでしょう」
ララ「そうそう上手くはいかないってことね」
人形師「しかし、勇者様たちならばきっと……魔王を倒せるはずです!」
人形師「私の夢を叶えて下さるはずです!」
ヘッポコ「うーん、とにかく……やってみましょう」 ヌルスケ「おい、私の人形はどうした!」
人形師「申し訳ありません、予算の都合で用意出来ませんでした」
ヌルスケ「バカヤロー!」バキッ
人形師「ぶべらーっ!」 怒ったヌルスケはヘリコプターのプロペラで人形師の体を粉砕して殺害した。 ヘッポコは壊れた人形を組み立て、VRゴーグルを装着した。
『ピコーン♪ データ ロード中…』 ヘッポコ(これを被って、と……)カポッ
ヘッポコ(おー、家にいながら外の様子が見える。人形と視界を共有できるわけか)
ヘッポコ(仲間とも、人形同士会話するという形でコミュニケーションできる……)
ヘッポコ「じゃ、みんな今日からテレワークで魔王退治に出かける!」
ヘッポコ「はりきって行こう!」
ケン『おう!』
アナ『はい!』
ララ『はーい』
ヌルスケ「私の人形は!? くそう、ドロ人形よ! 私の命に従うのだ!」
ドロ人形「……」カタカタカタ
ガブっ!
ヌルスケ「ぎゃーっ!」 ヘッポコ(お、さっそくドロ人形が出てきた……)
ヘッポコ(自分が動くのをイメージすれば、ちゃんとその動作をするって説明だったけど……)
ヘッポコ(剣を、振り下ろす……!)
ヘッポコ人形『てやっ!』ブンッ
ズバッ!
ドロ人形「ガガッ!」 カタカタ…カラン
ヘッポコ(やった! 倒せた! なるほど、こんな感じか! 自分の体の感覚で動かせる!)
ヌルスケ「のわーっ! 私のドロ人形がーっ!!」 ケンは――
ケン「よぉーし、俺だって……」
ヘッポコ『ケン、危ない! 後ろに敵が!』
ヌルスケ「こんにゃろ!」バキッ!
ケン人形『うわっ!』グラッ…
ケン「……! あ、痛くねえ!」
ヘッポコ『遠隔操作だからな。ただし、あんまりひどい壊れ方すると元に戻らないから気をつけろ!』
ケン「人形だからって無茶はできねえってことか」
ヌルスケ「きいいぃーっ!」 ララ人形『メラメーラ!』ボワァッ
ヌルスケ「ぎえぇぇーっ!」バタッ
アナ人形『癒やしの光よ……ベホイミ!』パァァァ…
ケン人形「おお、HPが回復した!?」
ララ人形『魔法も使えるみたいね』
アナ人形『ウロタトモカーオ!』プスン…
アナ人形『ですが、やはり本人の技量を越えた呪文は、唱えても効果が出ませんね』
ララ人形『どうなってんのか知らないけど、よくできてるわね〜』 ヘッポコ「暗くなってきたし、今日はこの辺にしておこう」
ヘッポコ「今日一日だけでかなりの冒険ができたな。予定より順調だ」
ケン『ああ、それにだいぶ強くなったぜ』
ララ『人形ともシンクロできるようになってきたしね』
アナ『多少高度な補助呪文を覚えることができました』
ヘッポコ「じゃあ今日はここまで! また明日の朝からテレワークを始めよう!」
ヘッポコ「通信を切って……ゆっくり寝るか」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています