シェリー「最後の敵はガッシュと清麿ね…」
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このssは原作319話〜最終話のクリア討伐後、卒業式までの3ヶ月やガッシュvsブラゴを妄想で掘り下げた物語です。
原作の設定に個人的解釈やこじつけが多数ある自己満創作ですが、頑張って書きますので良かったら一読お願い致します。 LEVEL. 319,1『答えを出す者』の攻略法
クリア討伐後ーフランス
シェリー「最後の敵はガッシュと清麿ね…」
ブラゴ「まさかあの弱虫が最後の敵になるとはな」
ブラゴ「ガッシュのバオウやマントは無論厄介だが、清麿の『答えを出す者』は俺たちを倒す為の答えを出し続け、こちらの術を防ぐだけでなく、確実にダメージを与えてくる…」
シェリー(あのブラゴが弱気になるなんて初めてね…)
シェリー「あら?ブラゴは気付いていないのね。
『答えを出す者』の攻略法に」
ブラゴ「何!?」
モチノキ町ー高峰家
清麿「ガッシュ。『答えを出す者』には弱点がある。」
ガッシュ「ヌ!?そうなのか!?私は清麿の指示に間違いがあるとは思えぬぞ?」
清麿「ああ、『間違ってはいない』んだ」
清麿「どんな問題にも瞬時に正しい答えを出すことができる力…それが俺の持つ『答えを出す者』の力だ」
ガッシュ「なら良いではないか!」
清麿「いいかガッシュ。今俺の力で『ブラゴ達と戦って勝てる確率』の答えを出すと、51%だ」
ガッシュ「ヌ!?やはり一筋縄ではいかぬのう…」
ガッシュ「しかしゼオンの時のように、パートナーのデュフォーも清麿と同じ力を持っていれば分かるのだが…シェリーは清麿と同じ力を持っておらぬのだろう?」
ガッシュ「なのに何故、そんなに厳しい戦いになるのだ?」
ガッシュ「たしかにブラゴは強敵だが、
清麿の力は勝つための答えを出し続けるのだろう??」
清麿「たしかにそうだが…ガッシュ、クリアとの戦いの中でクリアの術が暴走する前。俺たちはコンビネーションでクリアを倒した。それは分かるな?」
ガッシュ「ウヌ。4人の息が合ってからはクリアを圧倒していたのだ!それも清麿の指示があったからなのだ!さすがだぞ!清麿!!!」
清麿「ああ…だがそのコンビネーションの中で、シェリーの戦いのセンスや指示が俺の力と同じレベルまで成長している可能性がある」
ガッシュ「ナヌ!?シェリーも清麿と同じ力を手に入れたのか!?」
清麿(こいつ頭が悪いな…)
清麿「そういう訳ではない。ただ『答えを出す者』の力で出した指示と、シェリーの戦いのセンスで出す指示に差がほとんどないかもしれないということなんだ」
清麿(もっとも、敵の術の弱所を瞬時に見切るセンスまではシェリーには無いと思いたいが…)
ガッシュ「ぬぅ。。分かるようで分からぬのだ」
清麿「えええーーーい!!!とにかく、せっかく卒業式までの3ヶ月、最後の戦いを待って貰ってるんだ!少しでも勝てるように修行するぞ!!!!!ガッシュ!!!」
ガッシュ「もちろんなのだ!!!!」
清麿(下手をすれば、術が暴走する前のクリアより、ブラゴ達の方が強敵かもしれないな…) LEVEL. 319,2 『問題』と『答え』
ブラゴ「なるほど…シェリーの指示や俺の判断が『答えを出す者』の指示とほぼ同じレベルまで来ているということか」
シェリー「そうよ。クリアとの戦いの中で、確かに清麿の力は私達を勝利に導いた…」
シェリー「でもその戦いの中の指示で、ある程度は予想通りの指示だったり、指示の前に動き始めたら指示通りだったりしたこともあった」
ブラゴ「なるほどな…だかそれは『答えを出す者』の攻略法とは言えない。あの力が敵に回ることが驚異であることに変わりはない」
シェリー「あら?私はまだ攻略法については触れていないわよ?話が逸れちゃったわね」
シェリー「ブラゴは覚えてる?クリアがシン・クリアを唱えようとしたときのこと」
ブラゴ「ああ、清麿の力で勝つための『答え』が出なかったことだろ?」
ブラゴ「しかし完全体となったクリアはまさに別次元だった…あのクリア並みの力を俺たちが、残り3ヶ月で、デュフォーの指導無しで手に入れることは現実的ではない。単純な力の差で清麿の『勝つ為の答え』を奪うことは現実的ではない」
シェリー「違うわブラゴ。シン・クリアを『唱えてからの答え』ではないの。」
ブラゴ「どういうことだ?」
シェリー「シン・クリアを『唱えようとしたときの答え』のことよ。」
清麿「ヴィノーがシン・クリアを唱えようとしたとき、俺の力で頭に浮かんだ答えは『唱えられたら俺たちは勝てない』という答えだった」
清麿「そして術が出てからは、『この術を破ればクリアの力の支配が始まり、俺たちは勝てなくなる』という答えが浮かんだ。だからあのとき、この術を消したら取り返しのつかない事態になると言ったんだ」
ガッシュ「ウヌ、そこまでは私でもわかるのだ!」
清麿「だがガッシュ。もし『答えを出す者』が勝つ為の答えを完全な形で常に教えてくれるとするなら、クリアと戦う前から『シン・クリアを唱えられては負ける』と浮かぶはずだと思わないか?」
ガッシュ「たしかにのう。。言われてみればそうなのだ」
清麿「つまり『答えを出す者』は『どんな問題にも答えを出す力』であって、『望む未来に進む為の道を教えてくれる力』ではないんだ」
ガッシュ「なんだか分からなくなってきたのだ…」
清麿「不完全な問題に対しては、不完全な答えしか出ないってことなんだよ。だからシン・クリアの術に対しての答えも、相手が唱えようとするまでは問題が出されていないような状態なんだ」
ガッシュ「ぬぉおぉ…」
清麿「だからデュフォーの力でもクリアの完全体についてや、どんな術を使ってくるかは予測の範囲でしか答えを出せなかったんだ」
ガッシュ「たしかにデュフォーのクリアに対する答えも予測だったのだ!」
清麿「例えるなら、変数が2つある2次方程式の場合。yの答えはxで表す変数の解しか出せないようなもんで、問題が不完全だと答えも不完全な範囲に留まるってことだ」
ガッシュ「途中から清麿が何を言っているのかさっぱりわかぬぞ…」 清麿「そうだな…よし、『今地球上にブリは何匹いるのか?』という答えは具体的に出せるんだ。それが『答えを出す者』の力なんだが、」
ガッシュ「ナヌ!?何匹いるか分かるのか!!??教えて欲しいのだ清麿ー!!!」
清麿「…54698752674匹だ」
ガッシュ「そんなにおるのか!!??ブラゴとの戦いまでに1000匹くらい食べておきたいのだ!!!!」
清麿「ブリの市場価値に影響が出るからダメだ」
ガッシュ「あんまりなのだ。。。。良いではないか!!!!私は魔界へ帰ると食べられなくなってしまうのだぞ!!!!!」
清麿「話を進めるぞ。次の問題はこうだ。『ガッシュは残り3ヶ月で何匹のブリを食べられるか?』」
ガッシュ「1000匹を目標にするのだ!!!!」
清麿「この問題への答えは、『200匹程度』あるいは『150〜250匹の間』となる。俺の力を使ってもだ」
ガッシュ「なんだかさっきより曖昧になったのう。というか思ったより食べられないのだな…」
清麿「そう、『曖昧』になるんだガッシュ。この問題はガッシュの意思や努力次第で食べる数が変化する。ガッシュの意思や努力という不確定要素がある問題の答えは不確定要素を含む『答え』しか浮かばないんだ」
ガッシュ「分かったような分からぬような…要するに清麿の力が特別だから大丈夫と安心していると、ブラゴ達には勝てぬということだな!」
清麿「その通りだガッシュ!特に共に戦っていた仲間だからこそ、『答えを出す者』の力の本質に気づいている可能性が高い。油断は禁物だぞ!ガッシュ!」
ガッシュ「分かったのだ清麿!!では私はブリをとりに行ってくるのだ!!!!!」
清麿「ガッシュ!!!!!修行は!!!???」
ガッシュ「腹が減っては戦はできぬのだー!!!!」ブーーーーン
清麿(本当に分かっているのか…?) LEVEL. 319,3 力の本質
ブラゴ「なるほど…『問題』が無いと『答え』も出ない。それが奴の力の本質。そして同時に弱点ということか」
シェリー「そうよ。だから例えば、私達が残り3ヶ月で新しい呪文を覚えたとしたら。その呪文に対する『勝つ為の答え』は私達が唱えるまで分からないの」
ブラゴ「あるいは、清麿の目や耳へ入る情報を止めれば『問題』は清麿に届かない。まぁ意識を奪えば1番早いか…考えることもできない訳だからな」
遠い未開の地
デュフォー「へっくし!」
シェリー「それはそうね。でもガッシュのマントが常に清麿を守るし、何より彼の力で勝つ為の答えを出され続けるのだから、清麿の意識を奪うのは難しいでしょうね」
ブラゴ「…何か策があるのか?」
シェリー「簡単よ。解けない問題を出そうとするから難しくなるの。清麿の思考が追いつかない速度で攻撃して、彼の答えを出す速度を上回ればいいのよ」 ブラゴ「なるほどな。そうなると最後の戦いの鍵は、『ディオガ級』や『シン』といった高位の呪文の勝敗ではなく」
シェリー「そう。小さな呪文を乱発して、いかに清麿の思考を奪うかよ」
シェリー「どんな魔物でもそうだけど、私達の呪文は特に高位のものほど長いのよ。『ニューボルツ・シン・グラビレイ』、『シン・バベルガ・グラビトン』、『ディボルト・ジー・グラビトン』…」
シェリー「これじゃいくら呪文に威力があったって、唱えきる前に清麿に『答え』を出されて終わりよ」
ブラゴ「なるほどな…となると俺達がこれから磨く呪文は初級呪文か良くて中級…」
シェリー「そうね。良くてギガノ・レイスやリオル・レイス、ザンク・マレイズってとこかしら。最も真っ正面からぶつけてもマントで防がれておしまいでしょうけど」
ブラゴ「ならばガッシュの死角から打つか。あるいはマントで守れない0距離から呪文を打つか…」
シェリー「いずれにせよ機動力がキーとなるわね。初級術を移動しながら乱発して、私も囮になったり、清麿の本を奪いに行ったりしないと」
シェリー「杖は要らないかもしれないわね。清麿の場合当たる前に避ける答えを出されて終わりよ」
シェリー「近距離で立ち回ればバオウ・ザケルガも出しにくいかもしれないわね」
ブラゴ「なるほど。戦い方次第では清麿の力は生かしにくいように誘導できそうだな…とすると最大の問題は奴らの最大呪文。『バオウ・ザケルガ』だな」
シェリー「もし唱えられたとしても、『シン』なら相殺できそうだけど?」
ブラゴ「‥いや、おそらくあの呪文を相殺することができるのは、清麿が『相殺目的』であの呪文を唱えたときだけだ」
シェリー「…え?」
ブラゴ「そうか…人間には分からないだろうな。あの呪文の力の本質が」
ブラゴ「あのガキのバオウは、清麿の『答えを出す者』の力より、余程理不尽な力だ」
シェリー「清麿の『答えを出す者』の力よりも!?」
ブラゴ「あの術はただの雷の竜ではない」
ブラゴ「本来はぶつかれば相殺するはずの敵の魔力を、『噛み砕いて吸収する』術だ」 LEVEL. 319,3 ヴィノーの行き先
ナゾナゾ博士「良く来たな、清麿君、ガッシュ君。そして、改めてクリアへの勝利、本当におめでとう。」
ガッシュ「ウヌ!!!ありがとうなのだ!!」
清麿「いや、正直あの戦いは魔界の皆の力があったからこそで、俺やガッシュはほとんど太刀打ちできてなかったからな…」
ナゾナゾ博士「何を言うか。その本の真の力を引き出したのはガッシュ君と清麿君の心があったからではないか。
無論ブラゴ君とシェリー君が居なければ、術が暴走するところまでクリアを追い詰めることもなく消されていたかもしれん。
いずれにせよ本当に良く戦ってくれた」
ナゾナゾ博士「お礼にビックボインの新作ダンスを披露しよう」
ビックボイン「Oh,Yeah〜」
清麿「いや、そういうのはいい」
清麿「それより…」
ナゾナゾ博士「そうであったな。この子がクリアの元パートナー、ヴィノーだね?」
清麿「ああ」
ガッシュ「戦いが終わってから一言も話さないのだ」
ヴィノー「…」
清麿「俺の『答えを出す者』の力でわかることは、ヴィノーは今クリアの力によって記憶と心に深いダメージを負っているということだけなんだ」
清麿「ナゾナゾ博士なら何か分かるかもしれないと思ったが…」
清麿「『ヴィノーの両親はどこだ?』どころか、『ヴィノーの両親は誰だ?』の答えも出なくて、困ってるんだ」
ナゾナゾ博士「君の力で出ない答えだとしても、ここには沢山の本があるからね。中には国立図書館にも無い本や、一般に知り得ないことが沢山書いてある本も山ほどある」
ナゾナゾ博士「ここの本は君の力でも分からない答えも、捻り出せるかもしれない。魔界についての本もあるくらいだからね」
ナゾナゾ博士「手がかりは少ないが、必ず探してみせよう」
ナゾナゾ博士(まさかとは思うが、クリアと心の形が一致するパートナーが人間界に存在しなかったため、
本が生み出した人間なのかもしれない…魔界を滅ぼす使命を持つ魔物と、心の形が一致する人間など存在するとは考えにくい…
そしてこの戦いが始まった時期と、ヴィノーの推定年齢が一致しているのも引っかかる…)
清麿「すまない…本当に助かるよ」
ナゾナゾ博士「キッドの居る魔界を救ってくれたことに比べれば小さなことさ」
ナゾナゾ博士「かく言う私も実は『答えを出す者』でね…」
清麿「何!?本当か!?!?」
ナゾナゾ博士「ウ・ソ♪」
清麿(ガチガチガチガチガチガチガチガチ)
ガッシュ(今のは清麿でも本気で信じても無理はないのう…) ナゾナゾ博士「だが君のその力は、普段は抑えた方がいいだろう。莫大な資金や力などを突然手に入れた者の人生は、歴史から見て狂ったケースが多い」
清麿「そうだな…使い方を考えた方がいいかもしれないとは思っていたが、本当に必要な時以外は乱用しない方がいいだろう。力に支配されたクリアを見てそう思ったよ」
ナゾナゾ博士「そうだな…ヴィノーについては任せてくれたまえ。また何か分かれば連絡しよう」
清麿「ああ…スマナイ。宜しく頼む」
ナゾナゾ博士「それと…ガッシュ君?」
ガッシュ「ウヌ?どうしたのだ?」
ナゾナゾ博士「1つ頼まれごとをしてもらってもいいかね?」
ガッシュ「もちろんなのだ!」
ナゾナゾ博士「魔界に帰ったら、キッドに、共に過ごせて良かった。ありがとうと。伝えてくれ」
ガッシュ「…わかったのだ。必ず伝えようぞ!」
ナゾナゾ博士「宜しく頼む」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています