X



トップページ創作発表
325コメント375KB

【剣と魔法】ファンタジークエスト【TRPG】

0301キャトラPL
垢版 |
2019/01/28(月) 22:58:25.05ID:Bp8Rcy2G
老害の昔語りごめん!
このスレ最初に見た時に雰囲気がすごく懐かしい感じがしたんだよね
短文でも気軽に参加出来てエルさんみたいなコテとスポットNPC操作の中間みたいな人がいたりするところが
というのも最近は超気合入れないと参加できないガチのリレー小説みたいなスレばっかりになってしまったので
こういうの久しぶりでいいなーって、つい初動のスポット参戦のNPC程度のノリでレスしてしまったのがはじまり
だから名無しネタとか(荒らしじゃないやつ)やスポット参戦もたくさんある賑やかなスレになればいいなーって思ってたんだけど
隙あらばスポット参戦を呼び掛けてみたりもするんだけど誰も来ないしやっぱり今の少ない人口ではそういうノリは無理なのかな〜って思ったりして
昔はスレによっては荒らしレスすら逆手に取ってネタにしてしまえ!って方針のところもあって
今回ついそのノリが出てしまって不快な思いをさせてごめんなさい!

というわけでトリを付けてないのも公式区分としては一応NPC、
という意図なので気が向いたらそちらのレスの中で動かしてもらっても構いません!
シリルさん以外の方も動かしてみたい奇特な方がいたら単発で動かしてみてもらったりしても大丈夫です!
といっても少なくとも対面進行の間は来なくなることはないので安心してね
0302キャトラ
垢版 |
2019/01/28(月) 22:59:59.36ID:Bp8Rcy2G
>「せいっ」

現れた召喚士は、シリルに杖で殴られてあっさりと倒れた。

>「さぁ、聖女様。再封印を施して全て終わらせましょう」
>「は、はい……分かりました」

「やりぃ! 思ったより楽勝だったな!」

と、さっさと再封印をしようと帰る算段を始めたのだが――

>「見事だ。人間では相手にならないようだな……ならば私が相手をしよう」

いきなり背後のクリスタルの塔が崩壊して、何者かがド派手に登場。

「マジ!? 再封印しようとしてたのってあれだよね!?
壊れちゃったけど!? 再封印どころじゃないじゃん!」

>「自己紹介がまだだったな。私はアスタロト。序列は"公爵"。
 闇の軍勢の一人にして魔王様にお仕えする側近の一人……といったところだ。
 よくやった凡百なる召喚士よ。それでこそ人間を甘言で騙し軍勢に引き入れた甲斐があるというもの」

「派手に壊してくれちゃって! どうしてくれるのさ!」

>「あ……あの野郎……!なんてことを……!」

>「ふ……これが運命だったのだ。諦めるがよい。
 貴様らが神託の勇者か……見るからに脆弱で鬱陶しそうな連中だ」

「てめーがやっといて運命だったのだは無いだろ! シリル、こいつやっちまおうぜ!」

だがシリルは、いつにない悲壮な決意を固めたような顔をしていた。

>「キャトラ……今まで黙ってきたけど、僕は"こうなる運命"だったんだ。
 闇の軍勢と戦い、華々しく死ぬ運命……この戦いにキャトラは巻き込めない。
 逃げて良いよ。無理なんてしなくていいんだ。今なら一か八か逃げ切れるかもしれない」

「はぁ!? 意味分かんないんだけど!」

ノリだけで生きているオレとは違い、魔法使いであるシリルには相手との力量差がはっきりと分かるということだろう。

>「……愚かな。よもや勇敢である必要もないというのに。
 跪き命乞いをするなら少しは考えてやるぞ?」

「そうだよな、マジでバカだよな。運命ってのは――ぶち壊すためにあるんだぜ!」

その時だった。
砕け散ったクリスタルの欠片の上に、美しい女性の人影が浮かびあがる。
遥か昔、魔王を封印した時代の聖女だろうか。
0303キャトラ
垢版 |
2019/01/28(月) 23:00:48.52ID:Bp8Rcy2G
「あなたは……初代聖女様……!?」

聖女ソフィアが驚いたような声をあげる。

『勇敢なる貴方達に我が力の一片を授けます――お願いです、どうかこの世界を……』

クリスタルの欠片の一片が目の前に浮かび上がり、体の中に吸い込まれるように入っていく。
シリルにも同じことが起こっているのだろうか。

「私も出来る限りお手伝いしましょう!――セラフィックローサイト!」

聖女ソフィアが聖句を唱えると、アスタロトは白い光に包まれた。
魔族を弱体化させる魔法か何かだろう。

「――ホーリィ・ウェポン!」

新しく授かった力は、まるでずっと前から自分のものだったように使いこなせた。
呪文を唱えると、手の中に白銀に輝く聖なる弓矢が現れた。

「まずは地上に引きずり降ろしてやる!」

アスタロトが跨る黒竜の翼を狙い、光の矢を連射する。

【キャトラは聖属性の魔法を習得したけどシリルは闇黒魔法使いなので相性が悪いようなら他の属性でも!】
0306シリル ◆X4hrf3EOqI
垢版 |
2019/02/03(日) 13:55:53.59ID:4AbThEus
シリルの言葉に激昂するキャトラだが、シリルは悲愴な表情のまま動かなかった。
突然死ぬ運命がどうだのと言われても理解が追い付かないのは仕方ない。
だがシリルの胸中はせめて華々しく散る運命ならば、魔族をどうにか食い止めようという魂胆。
この戦いに旅の仲間を巻き込むわけにはいかない。

>「そうだよな、マジでバカだよな。運命ってのは――ぶち壊すためにあるんだぜ!」

偶然か、あるいは彼の声に呼応したのか。
砕け散ったクリスタルの欠片から女性の人影が浮かび上がる。
聖女ソフィアはその形のよい眼を丸くして驚いた。
彼女こそは、今は亡き魔王を封印した時代の初代聖女なのだから。

>『勇敢なる貴方達に我が力の一片を授けます――お願いです、どうかこの世界を……』

シリルの前にクリスタルの欠片が浮かび上がる。
溶けるように胸の内に吸い込まれていくと、
シリルは胸の内で暖かな光がじんわりと拡がるのを感じた。

「暗黒魔法の使い手、シリル。光を恐れないでください。
 貴女に溶けたのは初代聖女様の力。神託の魔法使いたる貴女なら使いこなせるはずです」

聖女ソフィアがシリルに語り掛ける。
初代聖女の光は闇を浄化してシリルを光魔法の使い手に変容させた!
故に暗黒魔法の使い手シリルでも問題なく使いこなせるはず。

光と闇は対となるもの。光魔法の使い手たる今は暗黒魔法は使えない。
だがしかし、それを補って余りあるほどの強力な魔法の数々が頭に流れ込んでくる!

「神託の勇者の言葉通り、運命は変えるためにあるもの――。
 占いや神託は邪悪な未来から皆を救うためにあるのです。決して従うものではありません」

「聖女様……」

聖なる力を手に入れた一同は、魔族アスタロト目掛けて次々と強力な魔法を行使した。
聖女ソフィアが魔族の力を弱体化させ、キャトラが光の矢で黒竜の翼を射抜かんとする。
息の合ったコンビネーションの前に魔族もまた屈するかと思われたが――。
0307シリル ◆X4hrf3EOqI
垢版 |
2019/02/03(日) 13:57:11.91ID:4AbThEus
光の矢を黒い闘気の盾が阻んだ。
魔族の莫大な魔力で練られた魔力の障壁がキャトラの作戦を叩き潰す。

「自惚れるな、神託の勇者。そして聖女よ。
 貴様らは憎きあの女の力を借りて私との差を埋めただけ。勝負はまだ始まってすらいない」

アスタロトの魔力が膨張していくのをシリルは感じた。
使うのはきっと暗黒魔法だ。元来暗黒魔法とは魔界の事象を喚起する魔族の呪文。
魔族にとっては普遍的なものであり、また共通の武器でもある。
人間が発動するものとはきっと桁が違う。

「"力を奪う呪われし鎖よ"、"光をも呑む暗黒よ"、"爆ぜる鎧が我が身を食らう"、"命綱を断たれし遭難者"……!」

「な、なんだ!?魔法の詠唱を混ぜて読むだなんて……!!?」

シリルは愕然とした。アストロトが唱えたのは他者の力を抑制する妨害系暗黒魔法の呪文ばかり。
それも異なる魔法の呪文を混ぜこぜに詠唱するとは。シリルに嫌な予感が走った。
アスタロトが行ったのは混合詠唱による魔法の同時発動――!?

魔法攻撃の威力を下げる暗黒魔法カースドチェインが。
光魔法の力を抑制し効果を半減させるライトインターフェランスが。
防御魔法の展開を不可能とするアンチマジック、ダークディスチャージが。
相手の挙動を遅くするスロウモーションが。

それぞれの魔法が同時に展開し、漆黒の波動が問答無用で神託の勇者と聖女を弱体化させた。
相手が聖の魔法というバフで拮抗してくるならばデバフを実行して力の差を再び広げてやればいい。
これがアスタロトの考えであり常套手段。キャトラ達は翼をもがれたに等しい。

「そうはさせるか!悪魔のように細心に、天使のように大胆にだーっ!!」

頭に流れ込んでくる情報通りシリルは光の魔法を紡いだ。
唱えたのは妨害系魔法を解除する解呪魔法、キュアリフレッシュ。
アスタロトが紡いだ妨害魔法が全て解除され、キャトラ達は元の状態に戻った。

「勝負はこれからだアスタロト!僕達は君を倒し、シャンバラを守る!」

「愚かな事を言う……!良いだろう、ならば望み通り直接攻撃を以って潰してやる……!
 "罪人を焼く業火よ"、"滲みだす混濁の波濤よ"、"地よ平伏せ魔轟の雷霆"、"腐海に沈みし汚泥が濯ぐ"」

魔界に潜む驚天動地の現象――。
黒い地獄の業火が、淀んだ黒い津波が、穢れた閃光を放つ雷撃が、汚染された泥の海が。
キャトラ達の視界を覆いつくさんばかりの暗黒魔法による上級呪文の群れが襲い掛かった。


【アスタロト、上級呪文を連発して攻撃】
0308シリル ◆X4hrf3EOqI
垢版 |
2019/02/03(日) 14:06:45.24ID:4AbThEus
>>301
僕の方こそごめんなさい、荒らされっぱなしなので過敏になっていました。
キャトラの言う通り、気軽に参加できる敷居の低いスレがコンセプトです。
というより実力的にそういうスレしか建てられないというのもあるけれど……。
だからもしこのスレを読んでる方がいれば気軽に参加してみて下さいね(宣伝)
0309シリル ◆X4hrf3EOqI
垢版 |
2019/02/03(日) 14:12:03.98ID:4AbThEus
<サイドストーリー:鏡の騎士の戦い その2>


鏡界剣奥義『鏡面世界』によって構築した偽りの世界に闇の軍勢を拘留して数時間。
シャンバラの神殿騎士ロートレックの仕掛けた時間稼ぎは順調そのものだった。
魔族側も原因が術者の固有結界によるものだと気がついており、手を打っていた。

「メリオニュスがやられた?
 ……しまったな、魔力探知に長けたのは奴だけだと言うのに」

魔族を率いるフォルファクス伯爵は頭を掻いた。
単独で魔族を屠るなど敵の人間も一筋縄では行かない相手――と、僅かに気を引き締める。
今、他の魔族に言って手当たり次第に周辺を焼き払わせているが、中々結界が解ける気配はない。

(……なんて連中だ。"雲外鏡"を自力で脱するだけでなく、街を焼き払い私を炙り出す作戦とは……)

ロートレックの頬に一筋の冷や汗が伝う。
これが現実のシャンバラであったらどうだったろう、と思うと背筋が凍った。
三々五々としている魔物はともかくとして、魔族だけはどうにかしなくては。
このままでは"光彩"で隠れ続けていてもいずれ彼らの大規模魔法に焼き払われてしまう。

(……まずは頭から狙う……!)

ロートレックが狙うのは頭に雄々しい二本角を持ち、顎を撫でる大男。
魔族の中でもひと際巨体で、中心核らしかった。
他の魔族連中と離れた隙を突いて背後から首を狙う。

「しッッ!!」

放たれた剣の一閃は魔族メリオニュス子爵をも一刀両断した必殺の一撃。
毎日の弛まぬ鍛錬のみが生み出し得る純然たる剣戟だ。

(受け止めた……!?)

"光彩"に紛れたまま放った剣の一撃をフォルファクスは動物的勘を以って腕で防いだ。
魔族特有の硬質な肉体を硬直させ、鋼の楯とする技術により、剣は肉で止まりそれ以上刃が食い込まない。
フォルファクスは思わず笑みを零した。
0310シリル ◆X4hrf3EOqI
垢版 |
2019/02/03(日) 14:13:49.42ID:4AbThEus
「おおっと……フッフ、やるじゃないか。だが剣筋が若いぞ。
 まさか術者自ら私を殺りにきたと。中々勇ましい行動じゃないか、え?」

泰然とした態度を崩さないフォルファクス。
底が知れない相手だ……。一層油断はできない。
だが"光彩"により通常は姿を捕捉できないはずだ。
本来漲っているはずの殺気もロートレックは日々の鍛錬で完全に消している。
水のように静かに、落ち着いた心で――彼は敵を殺せる。

「さて……もう少し手の内を見せてくれ。楽しませてくれよ、この私を」

言われなくても見せてやろう。
ロートレックは曇りない刀身に日光を反射させ、フォルファクスの目を潰しに行った。
光は鏡の魔法の力で増大し、確実に相手を目を潰す。これが鏡界剣"光輝"。

「ぐ……!?」

堪らないとばかりに目を押さえたフォルファクスの隙を突いて、神殿騎士は心臓を狙った。
"通す"ような突きの一閃を放ち、それは見事魔族の左胸を貫いた――!
瞬間、剣は粉々に叩き砕かれ、ロートレックは咄嗟に距離を取った。

「魔族の心臓を狙うなど愚の骨頂だよ。急所が人間と同じ位置にあると思わぬ方が良い。
 さて……これで一つ、君の武器を奪ったわけだが、後は何ができるね?」

刀身を喪ってなおロートレックの意思は潰えていなかった。
何故ならば鏡界剣にはプリズムのように刀身を増やす"光芒"がある。
彼の剣術はまだ終わりではない。

「望み通り見せてやろう、鏡界剣の力を!」

増えた刀身で一気に攻勢に出る。
フォルファクスは両腕を硬化させガードするも、
ハイブロックで空いた脇や肩を狙われなで斬りに晒される。
姿の見えない敵に翻弄され、抵抗できぬまま倒れ伏す。それがロートレックの剣術だ。

「――なるほど。"光"ではなく"鏡"か。この世界を見れば一目瞭然。
 何故ならば人間の世界の言葉で描かれた看板や絵が反転してとても不自然だからね。
 と、なれば種は全て割れた。まやかしの剣術風情でこのフォルファクスを倒そうなどと片腹痛いわ」
0311シリル ◆X4hrf3EOqI
垢版 |
2019/02/03(日) 14:15:50.38ID:4AbThEus
「口だけは達者のようだが、貴様に手は打たせん!鏡界剣奥義・明鏡止水!」

鏡界剣最後の奥義、明鏡止水――邪念を消し澄み切った心を鏡のようにし、相手を写し取る技。
すなわち相手の技を全て見切ることで後の先を必ず取れる剣。
いわば究極のカウンターだ。これで何が来ようと恐れるものはない。

ロートレックは再び首を狙い、大きく剣を振りかぶった。
しかし、その時彼は見た。鏡の世界が闇で覆われて行く様を。

「残念だが対象は君ではない。この鏡の世界そのものだ!!」

漆黒の闇は徐々に"鏡面世界"を覆い、鏡の世界を黒で塗りつぶしていく。
文字通り、固有結界を新たな固有結界で塗り替えているのだ。
光なき侵食結界、"暗黒世界"に。

「鏡界剣といったか……その剣技には致命的な弱点があるね。
 そう……鏡は見る者すべてを反射し、真実を暴く。だが……決して光源ではないという事だ。
 何が言いたいか分かるね?君の剣は光の無いところでは全くの無力だということだよ……!」

そう。ロートレック自身は光魔法を使えない。
彼を聖なるシャンバラの神殿騎士たらしめているのは、光あってこそ。
光源を元手に鏡のように魔力で増幅させ、光の魔法を行使していたのである。
故に光が一切ないこの闇の固有結界の前にロートレックの剣術は全て封殺されたに等しい。

「そして。魔界に生きる我々にとって闇は本領。昼間のようによく見えるよ。
 子猫のように怯える君の姿がね!!やれ。魔物達よ!」

獰猛な狗のように駆け寄る魔物達を折れた剣で追い払おうとするが、無駄だった。
視覚を奪われたロートレックに抵抗の術はなかった。
襲い掛かる魔物達に鎧ごと食い荒らされ、鮮血をばら撒いた。

(聖女様、申し訳ありません――!)

鏡の暗殺剣・鏡界剣の使い手ロートレック。
大陸で五本の指に入ると謳われた彼もその最期は呆気ないものであった。
硝子細工のように砕け散る鏡面世界を見て神殿騎士達は戦慄した。
闇の軍勢が、シャンバラにやって来る。


<おわり>
0312創る名無しに見る名無し
垢版 |
2019/02/04(月) 08:03:37.05ID:E5QhBeNS
終了した物語をウンコが埋める

もはやウンコの繁殖は止まることを知らない


終了
0313キャトラ
垢版 |
2019/02/06(水) 21:59:43.46ID:gLUPfAOs
>「自惚れるな、神託の勇者。そして聖女よ。
 貴様らは憎きあの女の力を借りて私との差を埋めただけ。勝負はまだ始まってすらいない」
>「"力を奪う呪われし鎖よ"、"光をも呑む暗黒よ"、"爆ぜる鎧が我が身を食らう"、"命綱を断たれし遭難者"……!」
>「な、なんだ!?魔法の詠唱を混ぜて読むだなんて……!!?」

なんとアスタロトは妨害魔法の多重詠唱をいう離れ業を繰り出してきた。
流石は魔族、人間とは格が違うということだろう。
光の矢が目に見えてショボくなり、挙動が遅くなるのが自分でも分かる。

「これ、ヤバイんじゃね!?」

>「そうはさせるか!悪魔のように細心に、天使のように大胆にだーっ!!」

シリルの魔法によって状態異常が解除される。
属性違いとはいえ元々魔法使いだけあって、キャトラとは桁違いに強力な光魔法を使えるようだ。

>「勝負はこれからだアスタロト!僕達は君を倒し、シャンバラを守る!」
>「愚かな事を言う……!良いだろう、ならば望み通り直接攻撃を以って潰してやる……!
 "罪人を焼く業火よ"、"滲みだす混濁の波濤よ"、"地よ平伏せ魔轟の雷霆"、"腐海に沈みし汚泥が濯ぐ"」

状態異常が解除されることを悟ったアスタロトは、今度は分かりやすく大規模攻撃魔法の多重詠唱をはじめた。
あれ程の攻撃魔法を防ぎきれるほどの防御魔法は誰も使えまい。
今度こそ終わりかと思われたその時だった。
突如としてロートレックの幻影が現れ、聖女の前に跪く。

『力及ばず申し訳ありません、聖女様――私の鏡の魔力を貴女に託します。
どうか勇者達をお守りください』

「どういうことだ!?」

戸惑っているオレ達と対照的に、聖女は全てを悟ったようだった。
ロートレックの幻影から聖女に凄まじい魔力が流れ込んでいく。

「ああ、それこそが境界剣の本当の最期の奥義なのですね……。
ロートレック、あなたの犠牲は決して無駄にはしません。
必ず勇者を守り抜き勝利しましょう!」

「馬鹿め! いくら鏡の力を得たとて光の無いところでは全くの無力なのだぞ!」

アスタロトが嘲け笑うのを尻目に、聖女は朗々と呪文を唱えた。

「ミラージュ・リフレクション!」

怒涛の攻撃魔法の波がオレ達に届く寸前、味方全体全方位を覆う巨大な魔力の防壁が展開される。
なんと、それにぶつかった攻撃魔法が全て反射して詠唱者たるアスタロトに向かっていくではないか!

「なっ!?」

「侮りましたね。聖女たる私が光の力を持たぬとでも思ったのですか?」

元々光の魔力を持つ聖女が鏡の魔力を得た、それすなわち最強ということらしい。

「今です! 一気に畳み掛けましょう!」

アスタロトは自らが放った怒涛の攻撃魔法にまみれている。千載一遇のチャンスだ!
0314シリル ◆X4hrf3EOqI
垢版 |
2019/02/10(日) 22:26:33.75ID:fkpHyGUW
アスタロトの放った四重攻撃魔法が視界を覆わんばかりの怒涛なって迫ってくる。
もう終わりかとシリルも諦めかけたその時、聖女が魔法を紡いだ。

>「ミラージュ・リフレクション!」

攻撃魔法全てが鏡の光のように反射して、その全てが術者に向かっていく。
すなわち、四重の魔法を唱えたアスタロト目掛けてだ。
アスタロトは咄嗟に障壁を張るも、紙屑のように障壁は砕かれ魔法の海に飲まれた。

「ぐっ……おお……!これしきの事で……!」

地獄の業火に、混濁の波濤に、穢れた雷撃に、汚染された泥の海に。
全ての攻撃を食らってなお、魔法は留まる事を知らずアスタロトを飲み込もうとする。
この機を逃せば倒すチャンスは永久に訪れない。ここで畳み掛けるしかない。

「……アスタロト、僕は今まで軽い気持ちで冒険を続け、ここまでやって来た。
 だけどそれじゃだめなんだってことを君との戦いで思い知った……。
 僕は、僕の大切な人や故郷を守りたい。君達なんかに壊させやしない」

魔杖ロアクルスをぎゅっと握りしめて、シリルは言葉を続ける。

「――僕は戦う!闇の軍勢なんかにこの世界は絶対に負けたりしない!」

「……黙れ女神の使い走り、一人では何も出来ぬゴミクズが……!
 その口、二度と聞けんように貴様の決意を粉々に打ち砕いてくれよう!」

二人が詠唱を始めたのは同時。流石は高位の魔族というべきか、
恐るべき耐久性を誇るアスタロトは自身の攻撃を食らってなお呪文を詠唱する余裕があった。

「聖堂に響きし天使の鐘、終焉の喇叭、黙示録の騎士達よ。
 明かされた啓示に運命を渡し、切なる望みを打ち砕け。ああこの世に二度と明けぬ破滅を!」

「天球に溢れし星辰の輝き、宵の明星、北斗に輝く七星。
 星墜つるともまた昇る。再び輝く!無限の煌めきが未知なる力を呼び覚ます!」

そして――詠唱が若干短い分だけ、シリルの最上級魔法が先に発動した。
アスタロトは顔を苦悶に歪ませて最上級暗黒魔法を紡ぎきる。

「――フォトンバーストストリーム!」

「――カオスアポカリプス!」

中空で激突する光と闇の奔流が遺跡を揺るがす。
シリルの攻撃は防がれてしまったが、まだ聖女とキャトラの攻撃が残っている。
今、アスタロトは自身の魔法に襲われ、シリルの攻撃を打ち消すのに躍起になっている。

「キャトラ――このチャンスを逃すな。君に全て託すよ!」


【シリルの放った魔法攻撃を相殺するアスタロト】
0315キャトラ
垢版 |
2019/02/12(火) 23:36:18.53ID:9TMw6wQb
「アイツ、あの状態で呪文を……!」

反射された自身の攻撃を一身に受けながらも呪文を唱えるアスタロト。
しかしシリルも負けじと呪文を唱える。

>「聖堂に響きし天使の鐘、終焉の喇叭、黙示録の騎士達よ。
 明かされた啓示に運命を渡し、切なる望みを打ち砕け。ああこの世に二度と明けぬ破滅を!」

>「天球に溢れし星辰の輝き、宵の明星、北斗に輝く七星。
 星墜つるともまた昇る。再び輝く!無限の煌めきが未知なる力を呼び覚ます!」

>「――フォトンバーストストリーム!」
>「――カオスアポカリプス!」

シリルの魔法の方が少し先に発動し、アスタロトに襲い掛かると思われたところでアスタロトの魔法が発動。
二つの最上級魔法がぶつかりあう。結果――どちらが押されるでもなく、拮抗している。
二つの魔法の威力が全くの互角だったということだろう。
しかしアスタロトはただでさえ自分自身の攻撃魔法にも襲われながらシリルの魔法の相殺にかかりっきりということだ。

>「キャトラ――このチャンスを逃すな。君に全て託すよ!」

相手が相手、生半可な魔法では通用しないだろう。
かといって、専門の魔法使いではないオレには、シリルほどの強力な魔法は使えない。
やはりここは十八番の魔法剣か――そう思い、武器を弓から剣へ変える。
作り出したのは、光り輝く魔法の大剣。
でもあんなところに飛び込んだら最初にアスタロトが自分で放った魔法のとばっちりを食らってお陀仏だ。どうする!?
その思考を読んだかのように、聖女がオレに魔法をかける。

「――ミラージュリフレクション! これであらゆる魔法攻撃はあなたに届きません!
さぁ――任せましたよ!」

体全体が魔法反射の光をまとう。
オレは大剣を掲げ大きくジャンプすると、アスタロトの真上から流星のごとく落下し剣を突き立てにかかる。

「シューティングスター・ストライク!」

聖女の魔法のおかげでアスタロトの魔法はオレには届かず、光の剣はあやまたずアスタロトの体の中心を穿つ――
0316創る名無しに見る名無し
垢版 |
2019/02/18(月) 18:13:44.34ID:JhDZPfsz
しかしアスタロトはウンコになった!

アスタリスク
0317シリル ◆X4hrf3EOqI
垢版 |
2019/02/20(水) 21:43:40.55ID:KXWisIxE
【ごめん!超過してから書くのもなんだけど今多忙だから土日まで待ってください!】
0318キャトラPL
垢版 |
2019/02/20(水) 23:26:28.59ID:uwaXGETV
大丈夫、こっちは飽くまでも公式区分は定期的に現れるNPCだから君は何もルール違反していないッ!
そちらのペースでOKです!
0322創る名無しに見る名無し
垢版 |
2022/06/20(月) 16:16:03.34ID:vII0xQ/V
名前:カス
年齢:36
性別:オス
身長:196
体重:196
職業:詐欺師
性格: 残忍
能力:似顔絵
所持品:空の財布
容姿の特徴・風貌:身長と横幅と体重が同じ
簡単なキャラ解説:絶倫 
0323創る名無しに見る名無し
垢版 |
2023/06/16(金) 09:40:02.34ID:xvFf7DkG
https://i.imgur.com/nulvtcg.jpg
https://i.imgur.com/xTxSQ1o.jpg
https://i.imgur.com/0fbtp1P.jpg
https://i.imgur.com/gLWhCfD.jpg
https://i.imgur.com/4hSiueb.jpg
https://i.imgur.com/8OwZhxY.jpg
https://i.imgur.com/meuzEzW.jpg
https://i.imgur.com/Pj7eEeZ.jpg
https://i.imgur.com/dtaS1Sx.jpg
https://i.imgur.com/4PrMCDB.jpg
https://i.imgur.com/wmPBL3X.jpg
https://i.imgur.com/sUXFgO9.jpg
https://i.imgur.com/wp0c3PK.jpg
https://i.imgur.com/rSIxDTc.jpg
https://i.imgur.com/MnKNtBj.jpg
https://i.imgur.com/AxeSW6f.jpg
https://i.imgur.com/ydDaCHc.jpg
https://i.imgur.com/1JJiVuF.jpg
レスを投稿する


ニューススポーツなんでも実況