>>510
全体的に言えば、問題と言うべき部分は前述した小さな点ぐらいで、完成している。
完成してはいるが完結していないと思えるのはやはりタイトルのせいだろう。
つまらないことだがミケが犬の名前だというのはひねくれ方が普通すぎて面白くないし、ミケランジェロと掛けているにしてもそこからの広がりはない。
ミケが中心ならばこの作品はいきなり駄洒落のごとくショボくなる。
ミケいらないんじゃね?

最後に。
良い作品を読ませていただき有り難うと言いたい。
これは小説というよりは散文詩だろう。
詩と小説の違いは、小説が意味や物語を読ませるのに対し、詩は意味や物語など別になくてもいいからポエジーを感じさせるところだと思う。
それで言えば、この作品からはポエジーしか感じない。
ただ、これが詩であるかと再び問えば、それにしては言葉の研磨が足りず、下世話で低俗な言葉で溢れている。(「ネット」とか、「インターネット」ですらない内輪の言葉だ)
悪く言えば中途半端。良く言えば読みやすくてポエジーを体験できる作品。
私はどちかと言うと後者を強く感じた。