>>428
上手いとは思う。ただ、物語の短さと内容のバランスが上手くない。
短いと言うには書き過ぎていて、長いと言うには物足りない。……わかるかな(汗)。
例えば、この分量なら名前のある登場人物は二人だけでいいと思う。(書き過ぎている)
登場させたすべての人物を活かすなら量が足りな過ぎる。(物足りない)
細かいところだと例えば5話の「もはや、なにがなんだかわからない。」は書くべきではない。
読者にそれを思わせるべきであり、実際そう思わせる書き方がしてあるのだからサービス過剰。
全体的には作者が書きたいことを作者だけが気持ちよく書いている印象があり、面白くはなかった。
前半の(楽しそうに話す和叉を眺めながら、祥李は去年の九月に亡くなった祖父のことを思い出していた)とか
(もっと見ていたい。もっと聞いていたい――)のあたりは生のうちに強く「死」を感じさせる描写で引き込まれかけたが、
結局最後には平凡な自己満足で終わってしまった。
和叉の手紙も書き過ぎだと思った。