植物の実は、種を広げるために食われることを目的としている。食われたいと思う願望は、女もトマトも同じである。またあらかじめ断っておくが、トマ男と呼んでいるだけで、トマトに男も女もない。
それから数日後、トマ男は処刑された。いや正確には、処刑されたよう感覚を受けた。首がもげたのである。シャキーンという音の、あと首が切断をされた。その痛みに絶句をし、悶え苦しむ中で絶命をした。俗にゆう、収穫である。