しょうがないから書いてやった。
批評よろしくね。

「ねえ、いつから私のことそういう目で見てた?」
「いつからって?」
香織の質問を質問で返しことで女は沈黙した。うざいことを云う、と大内は内心思ったが、そんなことすらある種の男女の興であるとも考えた。
「大内さんて草食系だと思っていたけど、意外に肉食系なんだね」
香織の言うことを醒めた目で俯瞰していた大内のこころの中には別の女がいた。彼女と早く別れて明日も朝早いから、という気持ちがいくぶん兆したが、もう少し彼女といなければならないということを大内は重々承知していた。
同じ総務部の香織を粗末に扱かうわけにはいかない。嘘でも今日は彼女を良い形で家まで送り届けなければいけない。
「俺って肉食系かな?」
ようやく優しい声色を訊いて香織は嬉しそうに笑って見せた。
「肉食系だよ。まさかカラオケに来てこんなことになるとは思わなかったよ」
大内は香織に寄り添って、肩に手を回し少し強く自分の方に抱き寄せた。香織は、自然な形で大内の左肩に頭を乗せて目を瞑った。
そのあと男は女の熱が伝わるまで待って右手を彼女の左手に乗せて「しばらくこうしてようね」と囁いた。香織は顔を赤らめて軽くため息を吐いた。
大内はまただんだん下半身が隆起してきたが、もう一戦交える気は毛頭起こらなかった。明日は朝が早い。
「今日はね大内さんに誘われて嬉しかった」
静かな猫なで声で香織は大内に甘えるように呟いた。
「でも香織、一昨日は俺の誘い断ったじゃん」
「あれは、そういうものなのよ」
香織は色っぽく言ったので少し大内にある感情が兆した。彼女のことを少し愛おしくもなったが、一方で早くこの場を終わらせて明日に備えたいという気持ちもあった。
香織といながら大内は別れたばかりの和恵のことを先程まで考えていたが、どうやら情が少し移ってきたらしい。大内は香織の横顔を見た。
彼女の耳が目に飛び込んできた。小さな耳だった。とても可愛らしい形をしていた。彼女の耳朶を少し舐めてみたくなったので、そっと男は口を彼女に近づけると、香織はキャッといって肩を竦めた。
香織は自然な状態に戻してされるがままのポーズを取ったので、大内は彼女の耳朶にキスを二回して、そのあと下を使って舐めた。
香織は小さく息を漏らし、今度は大きくハアアアという声を出したので大内はとうとうその気になって乗り出して夢中で彼女の耳を舐め回し、今度は唇を差し出すように要求してキスをした。