いろいろな人の小説読んだけど、特に、森絵都の小説技法というか、なんていうかわからないけど、一番参考になるわ。

会話文と会話文を繋ぐ地の文「〜は言った」「〜は呟いた」みたいなのはまったく書かないのな。
ちなみに、村上春樹なんかは「〜は言った」系多い。

例えば「いつかパラソルの下で」

「お兄ちゃんもそう言っていた。うかばれないよねえ、お父さん」
そうぼやきながはも妹自身、キリについては異論を唱えようとしない。

「え……はい」
彼女さやっぱり、という目をして一人納得し、それから丁重に一礼した。

「何してるの?」
声をかけると、そこいら中に積み上げられたダンボール箱の一つを前にしていた兄が振りむき、右の拳を突き出した。

唸らせるわ。最後まで情景描写が巧み。