あとこのような一節。酷評よろ。

私は、この時、自分の存在を漠然と思い浮かべてみた。私の眼前には夜の闇と月明かりに照らされて映る影があるだけであった。
そして、私は次に◯◯の顔を見た。それは私の顔のように見えた。◯◯の顔は私の顔に似ているような気がした。
◯◯の顔を見つめていると、だんだん顔が変化していって別の人の顔が頭の中に思い浮かんだ。
私は時々、親しい人の顔をみて気持ちが悪くなることがある。また、恋をしていた女の子の写真を眺めている時に気味が悪い、急に嫌気がさす瞬間があった。
◯◯の顔は、何と言おうか得体の知れない何ともいえない感覚を抱きながらも、ちっとも嫌いにはならなかった。
あの体験から五年経ったが、未だに◯◯とは幾何学模様のような綺麗な平衡線を保った友人関係が続いていた。