あなたの文章真面目に酷評します Part107
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前スレ
あなたの文章真面目に酷評します Part106
http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1515357787/
まとめwiki
ttp://www6.atwiki.jp/kata/
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辛辣なことを言われても落ち込みすぎないように。批評をした人とあなたの相性が悪かったのかもしれません。ただ、あなたの作品をそういうふうに受け取る人もいるということを心にとめておいてください。
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スレッド容量が480KBを超えたら投稿を控えて次スレを立ててください。そうでない場合は>>980を踏んだ人がスレを立ててください。 >そんな劇的に変われることはない。
そんな<に>劇的に変われることはない。 >【なか】にはスポーツの精神論とビジネスマンの意識の高さを結びつけて語りたがるやつもいる。
>スポーツ競技の【中】での判断
>失敗しない人も【中】にはいる。 >そんな劇的に変われることはない。
・そんな劇的に変われることはない。
・そんな<に>劇的に変われることはない。
・そんな<に>劇的に変わることはない。
・そんな<に>劇的に変われる<もの>ではない。
・そんな<に>劇的に変われる<という>ことはない。
・ 作品は著者の「世界」だろ。
外野が直してくれるのを前提に出してくるなんてのは、その時点で「世界」を描けてない証拠。
直されないと思って出しているのなら、我々外野は直すべきではない。一字一句の粗探しなんかでは特に。
書くことの孤独を紛らわせる、息抜き程度にこのスレが存在しているなら別だがね。 指摘の着目点は人それぞれだし、自由でいいよ
不十分と思えば、自分が指摘すれば良い
どの批評を採用するかも、作者次第なんだし >>169
>小説というよりエッセイとして読んでもらいたい。
書かれている内容を読んでくれ、という意味かとおもたら、
小説的なところはまったくないじゃんw
新田が架空の人物というだけでは小説にはならん。
結局、小説を書くのはエッセイを書くのとはまったく別の作業。
そういうことに鈍感なんだろな。 でも、エッセイと私小説、優劣や区分はあるのでしょうか。
課題人、まず、不義理を詫びます。
バディもの、できませんでした。
けれども、お礼も言わせて下さい。
あなたの指導、教授のおかげで書く意欲と、書いても良い資質が繋がりました。
勉強をして、バディものを書き上げて、褒めてもらう日を目指します。
願わくば、課題人を信じて研鑽を積むひとが続きますように。
信じても良い事。この、スレの批評人たちのレベルは高い。
そして、わきまえている。
過疎や停滞を心配する声もありますが、
そんな表層的なものなど、どうでもいい。
私は、そう思っています。
作品が出来るごとにあげさせていただきます。
良し悪しのテキストに使って下さい。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883994287/episodes/1177354054884013824 >>187
>五年の歳月を数えた頃が飲み頃であるらしい→五年の歳月を数えたあたりが飲み頃であるらしい。
>身の振りを決めないといけない→身の振り<かた>を決めないといけない
>Tが迫られた葛藤を私も負うことになった→Tが迫られた葛藤を私も抱えることになった
>バンドは崩壊をした→バンドは崩壊した
>酒が増えた→酒<量>が増えた
>ある日突然、無断欠勤を続けた→ある日突然、無断欠勤した。
>盃を交わす→グラスを交わす
>サミクラウスを前にし、辿る記憶を酒の肴に→サミクラウスを前にし、辿る記憶を肴に
>気を使う→気を遣う
>ただひたすらに寡黙であるTの目を ※寡黙=口数が少ない、そのさま >がさつを絵にしたような男で→がさつを絵に描いたような男で >ひと足先に健全な社会へドロップアウト
ドロップアウト:誤用 >望む望まぬ関係なしに△→望むと望まざるに拘わらず→Tの気持ちなどお構いなしに○
>そのようなことを連日話したとおもう→そのようなことを連日話したと思う。 >>187
えっ、もう終わり? といった感じである。もっと読みたいという意味ではない。
Tの死をあっさり受け入れすぎである。おかしいではないか。
バンドに無理やり誘い、勝手にやめたとなれば、語り手がTの死に責任を感じて苦悩する流れだろう。もうひとり、ラーメン屋に紹介した後輩も責任を感じて大泣きするだろう。
それを見て、「いや、責任はおれにある」とか言って語り手はしょんぼりするのだ。しょんぼりどころではないか。セリフもない作品だから書き方も工夫が必要だね。
そんな折、形見分けでTのうちで見つけるのはエロDVDではないはずだ。Tの残した物を見て、語り手はいい歳して号泣するのである。もしくは絶望に青ざめるのである。
なにがあったか。語り手は自分を許すことができるのか。
やっぱりバンドマンなら楽譜だろう。語り手の結婚を祝福する自作の曲である。歌詞を考えなければならないので大変だ。恥ずかしいし。
もしくは恨みつらみがひどい筆跡で書かれたノートだろうか。切り裂かれた写真だろうか。
んー、やっぱり俺はベタだなぁ。
エレキベースだろうけど、バンドというアコギな商売に誘った、みたいなことを書こうと思ってたのに忘れてた。 批評お願いします。
「猫とメガネと天気管」
重いカーテンが窓を遮っている。
猫には開けることができず、下を潜ることもできない。
天気管は言った。
「今日は晴れだ」
猫は知らない。
窓の向こうには、澄み切った青空があることを。
猫は真っ暗で広い部屋にいる。
そこにはメガネがいる。
メガネは喋らないが、音を出す。
「トン、トン、トン」
その振動で、猫はメガネに気付く。
振り返る猫。
反対から触れられる手。
猫にはメガネが分からない。
天気管は言った。
「今日も雨だ」
猫は知らない。
窓の向こうには、たくさんの雫で埋め尽くされていることを。
「トン、トン、トン」
振り返る猫。
鼻先を撫でる手。
猫は知っている。
メガネには手があり、足があり、顔があることを。
重いカーテンは、ずっと窓を遮っている。
だけど、カーテンが開いていた時もあった。
天気管は言った。
「今日も雨だ」
猫は壊した。
窓の向こうを告げる、お喋りな天気管を。
「トン、トン、トン」
振り返る猫。
猫を持ち上げる手。
猫は知っている。
天気管も、窓の向こうを知らないことを。
放される手、落ちていく猫。
砕けた天気管が、猫を貫く。
猫は知っている。
カーテンを閉めたのは、メガネということを。 もう採点も作者の弁も出て決着してしまったようだけ、一応、書いてみたよw
「おむすび」は、同じ作者による「墓参りとお供え」と同じ構造のストーリーだろ。
で、「おむすび」で作者がやろうとしていたことは、視覚によらない「触覚」による感情の表出だろ。
それは「5センチの細いヒール」が土に「ずごっと」突き刺さるシーンで予告される。
この小説で唯一重要だったのは、固さvs柔さ、おにぎりvsおむすび、という対比だろ。
【回想・津波以前】
>三角形の頭頂にかぶりつく。白米部分が舌に触ると、米一つ一つがほどけて口内に散らばっていくように感じた。
>しかし、おにぎりの成形がゆるすぎるということもなく、手の中で崩壊する心配もなさそうだ。急いで噛んで飲み込む。
【現在・再訪】
>あのときのおむすびとはとても似つかない、不恰好で米の粒がつぶれたおにぎりだ。
>包みのあいたところに口をつける。固い。思い切って上の前歯を差し込む。米の粒は固まったまま、ばらばらになる気配もない。
ただ、握り飯vs産巣日という語源的なイメージだけで、「おむすび」は「結衣」が津波以前の世界を「回復」させる呪具となりうるだろうか?
この「おにぎり」のような機能をもった物資を、小説的「装置」と呼んでもいいと思う。
しかし果たして、「おにぎりvsおむすび」は十分に「装置」たり得ただろうか?
「墓参りとお供え」における「牡丹餅?」がうまくいって、「おむすび」が不発に終わった理由は、まさに「お握り」が十分に固くないからではないか。
冗談でもなんでもなく、冷めて固くなったオニギリを炙って「焼きオニギリ」にする必要があったのではないかったか?
いやそれでは「食感」が違う、といえばその通りだけど(笑)。
それにタイトルを「おむすび」などとするのは、作者の意図がバレバレで下策。 2/2
なかにはスポーツの精神論とビジネスマンの意識の高さを結びつけて語りたがるやつもいる。
私の会社の同じ営業部の新田という男が仕事における精神論についてよく語りたがるのだが、
彼曰く「判断は誤るものではない」ということである。
あれは会社の連中とオフィスでオリンピック中継を観ていた時のことだ。スノーボードのハーフパイプの決勝、ドイツの選手が凄い難易度の高い技を成功させて、
その後に滑った若い穴山という日本人が最後の技を繰り出せずに失敗した。それを観て新田は「穴山は判断を誤ったな。一回目のジャンプからおかしかったものな」と言った。
何でもスノーボードハーフパイプは半円形のデッキの縁の部分であるリップにボートが付いた瞬間から勝負が決まるのだという。
「ハーフパイプって競技は仕事と同じだ。始めに空中を飛ぶ瞬間に勝敗が決する。仕事もバランスを崩したら判断を誤る。一つの仕事に取り掛かる前が重要なんだよ。
一回目のジャンプに集中して、最後の大技を決めるために全てはある」と言った。更に新田は「人生だって同じだ。赤ん坊の時はしょうがないが、物事ついた時から意識を高く持ってるやつが人生に成功する」と続けた。
些か最後に付け加えた文句は滑稽だが、彼の精神論もまあ一理ある。しかし、判断というものはやはり誤るものだ。逆説的に言えば、誤らなければならない。流れに乗るために始めが重要ではある。だがどうやったってうまくいかないことはある。
失敗を繰り返さなければ成功することはない。そうでないとしたら、私のこれまでは無駄だったことになる。 >>187
を読んで、ライブ会場に移動するのに置いていかれた仲の悪いベーシストとドラマーがケンカしながら目的地を目指し、最後には仲良くなってるというバディものが書けたのではないかと思った。
もしくは原稿が遅れがちな作家の家を訪問することにした編集者ふたりとか。
書いてみよう。
「花代(かだい)さん、ロム猫先生の原稿、届きましたよ」
黒豹出版社の文芸部オフィスに鈴木鈴子のアンニュイな声が上がった。
「おう、やっとか」
デスクで読んでいた他の作家の校正ゲラから顔を上げた副編集長代理補佐の花代は、鈴木鈴子に右手を差し出した。鈴木鈴子はその手にバイク便の封筒を渡す。封筒を開いて中の原稿を読み始めた花代の眉間に、みるみるしわが寄っていった。
「なあ、ロム猫先生にはバディものもアンソロジー用って言ったよな?」
花代が鈴子に顔を向けて言った。
「言いました」
「なんか違うんだよなぁ」
花代の眉尻が下がる。鈴子は原稿を受け取った。しばらくして読み終えると、
「なんか違いますね」
とアンニュイな声で言った。
「どういう事だ!」
「わたしに言われましても」
「担当だろう!」
「この件を依頼したのは花代さんです」
「そうだったか? 悪いが電話してみてくれ」
鈴子は手帳を取り出すと、花代のデスクの受話器を持ち上げた。
「出ませんね」
しばらくして、鈴子が受話器を耳に当てたまま言った。
「あんにゃろう、居留守だな」
ロム猫先生が往々にして電話に出ないことは広く知られていた。エッセイに書いたからだ。
「出かけるぞ、ついてこい」
「わたしもですか?」
「当たり前だ、担当だろう」
「でももうすぐお昼です」
「つべこべ言うな!」
こうしてふたりは出版社をあとにした。
ここまで572字。いけそうだ。書きませんが。 小気味のいい出だしに笑った
>>187
詫びなんぞいらん
『サミクラウス』もだが、ロム猫の人の話作りは死者をテコにして感慨に浸るパターンが多い
そこで死者へのフォローが不足すると、上の人が言ってる通り、読者の共感が不足する
今回のは特に、主役の感動のために脇役の死が駒として用意され、利用された印象が強い
読者は「可哀想な人物」に心を寄せる
感動ものの作者は、読者の共感が誰に寄っているか掌握していなければならない
作者の計算高さは主武装にしていい
それを見破られないぐらいまで計算高くなるといい
脇役を生かすパターンを試していけば、駒としてではなく人物として動かせるようになって、作り物とは言われなくなる
だからバディものや群像劇もいつかやってみればいい
小さくまとまるな
以上
良かったよ
またグッとくる作品を見たい まず、皆さん読んでくれてありがとう。
仕事の合間に、思うことをレスさせていただきたいと思います。
ただ、率直な意見、とても有り難いです。
取り急ぎ、お礼だけはと書き込んだ次第です。
では、後ほど。 >>196
つーか、これ、めっちゃ面白い!
是非とも続きが読みたい!
書いてはいただけないでしょうか? >>194
事故か?
他人の過去レスの無断コピペは厳禁。 >>187
>でも、エッセイと私小説、優劣や区分はあるのでしょうか。
これはw 誰か答えて差し上げましょう。 >>187
この作品を一言でいえば、私の「身上書」みたいなものかな?
あるいは、中編小説のちょっと長めの「梗概」といった感じかな。
充填してから瓶内熟成するビールがもたらす5年間という仕掛けがあるのに、全然
額縁小説という感じがしない。
現代風俗小説としての輝きもないけど。
これから小説を書こうと思っている良い子は、ちょっと考えてみるといい問題だな。
どうしてそうなってしまったのか、についてね。 どうか評価してください
エッセイ的なもの?
新年度。そろそろ高校一年生の生活も終わり、僕は二年生になる。進路先と将来を見据えていく年が始まる。将来の「夢」というものを、様々な観点で考えていく。
競歩の選手は、ほとんどが別の種目で挫折した人たちだと聞く。監督から、「競歩にしてみないか?」と勧められ、それを受け取る選手たちは今までの努力や苦労を想起し、葛藤に苛まれることだろう。それは、自分の目指してきた夢を捨てることになるかもしれないからだ。
それでも、成功した人はたくさんいる。競歩の選手に限らない。自己分析を重ね、他者の助言を取り入れて栄光を得た人達は必ずいるのだ。
先日、平昌オリンピックの舞台が幕を閉じた。日本は十三個のメダルを獲る輝かしい成績を残した。復帰後間もなくして臨んだ羽生結弦、カーリング女子の藤澤五月、彼らは小さい頃から夢を追い続けていた。
自分と他者の力量、世界の厳しさを知って道を変えるのは合理的だと思える。しかし、挫折を繰り返しても変わらぬ夢を見る人間の、実を結ぶ瞬間はこの世のなによりも美しい。人間の、一つの秘められた力なのだろう。
人が違えば、持つ夢も違う。「夢」をこれから考えていくのもいいが、子供の頃の初心に立ち返って、自分だけの誇れる夢を追うのもまたいいのかもしれない。 >>203
最近の新聞の社説ってこんなんだなーって印象の文章。
ぱっと見は文法的な誤りとかはないんだけど、何を評価してほしい?
日本語力を評価してほしいのか、新聞記者になりたいが文章力はどうか、とか。 >>204
社説っぽく書かれてあると思ってくれたのは嬉しいです。
個人的に、高校生ならこの程度の作文を書ける人がどのくらいいるのかの推測と、文章力を率直に評価してほしいです。 >>197
ありがとう。
>小さくまとまるな
の言葉に泣きそうになりました。ともかく、今は書きたい。たまっている話が三作ほどあります。
それを書き切ったうえで、挑戦をしたい。
「酷スレ」で初めて上げた掌編を
「駄文だな。読む価値なし」の第一声からスタートして、ようやく物語を作ることができた私は、書きたくて仕方がない。
駄文は変わらずですが、書くことを重ねていくうちに、少しずつ書きかたを理解している現状です。
無論、他人の批評などできるレベルになく、ただ「過疎、過疎」といわれる状況を歯がゆく思っていました。
ともかく、ありがとう。
毎度同じことをいいますが、君には感謝しかない。
>>188
毎度、原稿チャック?をありがとうございます。
今回、「講評お願いします」ではなく、「良し悪しのテキストに使って下さい」といったのは、>>202であげられている問題に使って欲しかったからです。
気づいているかと思いますが、今回の話は偶然そうなったのではなく、書く前から「地の文縛り」で書こうと考えていました。
その段階から「縛り」を意識すると、私の筆力では、回想、あるいは独白的な一人称にならざるを得なかった。
前レス、あるいは「創作ノート」スレで議論になった、地の文と会話文の議論に、作品として、
参加しようと思ったからです。
私が文章を読むときに感じる印象は、地の文は濃い情報を伝えられるが疲れる、そんな風に思っていました。
会話文があると、ほっとする。
ただ、会話文ばかりだと戯曲のような感じで、それもまた、つまらない。
どちらかに偏ったとき、文章はどんな風に歪になるか、あるいは成立するのか、試してみたかった。
結果、事実の羅列になり、長いあらすじのようになった感は確かにあるでしょう。
書くひとが書けば違う感じになるのかもしれたせん。
過疎ったら、論じてみてください。
私もその論が見たい。
ちなみに「健全な社会にドロップアウト」という表現は本来「ドロップアウト」と「」をつけて、
本来の意味として使っていないことを強調するべきでしたが、会話文でなくても、頑なに「」を使わないことで意図を示したかった、
そんな理由があります。
重ねて申し上げますが、ほんとうにありがとう。
また、読んで下さい。
長文失礼しました。 >>158
>俺が角川で受賞した作品
あなたはだれ? >>203
>将来の「夢」というものを、様々な観点で考えていく。
日記(ブログ)じゃないんだから、他人に読ませるには
「考えていく」で自己完結させずに、考えていきたいと思っているところだ。とか
読み手に心情を”伝える”書き方をすべきです。 >>209
確かにそうですね……
的確なアドバイスありがとうございます >>196
戯曲でしかないな。
会話任せで、地の文もト書きで終わってる。 >>166
ほとんど、感想文とか作文の類ですね。
延々、愚痴ってるだけという感じしかない。
>たまたまチャンネルをNHKに合わせた時に閉会式がやっていたからだ。
たまたまチャンネルを合わせたって言葉が死語になりつつある昨今において表現が古過ぎ、いきなりダサい。
ほかの文面も表現がさえない。 いつもの通学路を歩いてはいたがぼんやりする。頭の中と同じで目も少し霞んでいた。
そんな状態で空を見る。薄青い色が広がっていた。
このような書き出しならば読者は一人称と考え、その先も同じ文体が続くと思うだろう。
学生服を着た上原淳史は眠そうな顔で通学路を歩いていた。生欠伸が絶えない。
おもむろに空を見上げる。至って普通の青空を黙って眺めていた。 >>158
>作品の内容よりも「この作品はこのような文体で書かれている」と言うことを
>読者に伝えることが何よりも優先されると個人的には思っている。
>男子高校生が主人公。朝の登校の場面から冒頭が始まるとする。
>いつもの通学路を歩いてはいたがぼんやりする。頭の中と同じで目も少し霞んでいた。
>そんな状態で空を見る。薄青い色が広がっていた。
>このような書き出しならば読者は一人称と考え、その先も同じ文体が続くと思うだろう。
>学生服を着た上原淳史は眠そうな顔で通学路を歩いていた。生欠伸が絶えない。
>おもむろに空を見上げる。至って普通の青空を黙って眺めていた。
>同じ場面であってもこのように描けば三人称に思える。
>ここに色々と付け足すこともできる。読者に違和感を持たれないようにする必要はあるが。
>学生服を着た上原淳史は眠そうな顔で通学路を歩いていた。生欠伸が絶えない。
>おもむろに空を見上げる。青いな。その一言だけが心に浮かんだ。
>長々と書いてきたが、俺の主張は二つ。
>最初に文体を明かす。章毎に変えるとしても冒頭で読者にわかるように書く。
>どのような文体でもいいが、読者が引っ掛からないで読めることがルールとなる。
一人称と三人称の書き分けはそんなものではないので。
それは素人か、読者の発想でしかないですね。 続き)
むしろ、このように描けば三人称に思える。として挙げた、
>青いな。その一言だけが心に浮かんだ。
の方が一人称に適していて、人称を本当に理解してるんだろうか?と疑問に感じる。 >>158
>俺が角川で受賞した
というのがまず嘘でしょ? まず、本当に受賞したのなら匿名掲示板にスレ立てて
ワシ杯なんて時間の無駄なことやってないで、作品作りの執筆の仕事すればいいのにって思う。
結局受賞が嘘だから、執筆の仕事がないのでしょう? 受賞はしたけど、芽が出なかったんじゃない?w
ちゃんと能力のある評価された人なら、自分を買い被って偉そうに方法論なんてかたらないわ
自己顕示欲を満たしたいんでしょw 受賞したのなら何年にどの作品で受賞したか名乗ればいい。
それができないのは嘘だという証拠。
名乗れないのなら、受賞したとか言いまわるのはたいがいにせえと。
ワシの考え!(`・ω・´) >>199
調子に乗って書いてみました。
楽屋落ち的なアレなのでわからない人もいるかもしれません。
最初のを入れて4949文字くらい。
ネタをお借りした方はオマージュですので許してください。
これから3スレ汚しますがご容赦を。
最寄りの駅までは徒歩で約五分。すたすたと歩く、ややくたびれたグレーのスーツを着た花代のあとを、鈴子はやや早足で追った。花代は相手に合わせて歩調を変えるということをしない。少なくとも鈴子に対してはそうだった。
鈴子はこれから作家先生に会うのに失礼はないだろうかと、自分の服装を確認した。やはりグレーのスーツである。ややタイトなスカートなので、なおさら花代を追うのが大変だった。
駅の構内は平日の昼間だというのに人が多かった。なおかつ若者の姿が目立つ。
「ああ、もう高校は卒業式が終わったっけ」
鈴子のつぶやいたアンニュイな声は誰にも聞こえなかった。
券売機の前でたたずむ花代の横に、やっと追いついた鈴子が立った。
「ロム猫先生はどこに住んでるんだ?」
券売機から目を離さずに花代が言った。
「え、知らずに出てきたんですか?」
「君が知ってるだろう?」
「知りませんよ」
花代が顔を鈴子に向けた。
「なんでだよ! 担当だろう!」
「お宅にうかがったことはありませんし、打ち合わせはいつも社内か近くの喫茶店でした」
「マジか。バイク便の封筒には書いてるだろう?」
花代は鈴子の下げるバッグを見た。鈴子は首を振った。花代は手ぶらである。
「なんで持ってきてないんだ!」
「封筒は花代さんに渡しましたし、まさか住所を知らずに飛び出したなんて思っていませんでしたから」
鈴子はまっすぐに花代を見つめた。ふたりはしばらく睨み合ったが、やがて花代がため息をついて目をそらした。
「じゃあ社に電話して封筒の住所を聞いてくれ」
「はい」
鈴子はバッグからスマートフォンを取り出した。しばらくして、
「わかりました。欅高(けやきだか)です」
と鈴子が言った。
「欅坂?」
「いえ、欅高」
「どこだ、それ?」
ふたりはスマートフォンを取り出した。
「あ、ありました」
ややあって、鈴子が顔を上げずに言った。
「遠いですね」
「しようがあるまい」
「電話やメールじゃダメなんですか?」
鈴子はスマートフォンから顔を上げた。花代がまっすぐな視線を鈴子に向けた。
「人と人ってのはな、直接会って話さなければ伝わらないこともあるんだ」
花代がいつもより低い声で言った。ちょっと作った声だった。
「今回がそうなんですか?」
鈴子がアンニュイな声で言った。花代はなにも言わない。
「今回がそうなんですか?」
鈴子はもう一度言った。
「切符買ってこい」
花代は鈴子から目をそらすと券売機を指差した。
電車は駅構内の人手にもかかわらず空いていて、ふたりは並んでシートに腰掛けることができた。定期的な振動に鈴子がうとうとし始めたころ、隣で腕組みをしている花代が口を開いた。
「ロム猫先生の作品ってさあ――」
鈴子は二、三度まばたきをして、花代に顔を向けた。
「――なんであんなに暗いんだろうな」
その言葉を聞いて、鈴子がごくごくわずかに眉をひそめた。それは、たとえまっすぐ彼女の顔を見つめている者がいたとしても気づかないかもしれないほどだった。
「それはおかしいと思います」
「え?」
「暗いとか明るいではなく、なんというか、ロム猫先生の作品は、えーと」
鈴子は首をかしげた。
「ロム猫先生って、本人はそんなに暗くないだろ?」
花代は鈴子を横目で見ながら、口元に笑みを浮かべて言った。
「あ、そうですね。脳天気で悩みなんてちっともないような人ですね」
「そこまでじゃないだろう」
花代は笑った。
「これはあれですかね、ごっつい顔と体格の人がラブロマンスを書いたり、やせっぽちの小柄な人がタフガイの活躍するハードボイルドを書いたりっていう」
「本人とは逆のものを書くってことだな」
「そうです、そうです」
「んー」
花代は曲げた人差し指をあごに当てて中吊り広告を見上げた。
「しかし、そうとばかりも言えないぞ。私小説っていうのは作者自身をさらけ出すものだし、他のジャンルでも多かれ少なかれ作者自身は出てしまうもんだ」
「まあ、いい歳してラノベみたいなものしか書けない人もいますしね」
ほっとけ。
「結局、作家ってのは自分を切り売りするようなものなんだろうな」
「因果な商売ですねぇ」
鈴子は長いため息をついた。 欅高駅にふたりが姿を見せたのは夕方近くになってからであった。予定の時間よりはるかに遅い。改札を出ながらふたりは言い争っていた。
「なんで寝過ごすんですか!」
「それはお前だって一緒だろう!」
「お前とか言わないでください!」
「まったくこんな遅くなっちまって」
ふたりは駅舎から出た。
「あ、見てください、ピエロですよ」
鈴子がこぢんまりとした広場の片隅を指差した。赤い鼻をした派手な衣装のピエロがジャグリングをしているが、まわりには誰もいない。
「珍しいですねー」
「ピエロってなんか怖いよな」
「えっ、花代さん、ピエロが怖いんですか?」
鈴子の顔に邪悪な笑みが広がった。
「いや、なんのことだ? ロム猫先生のうちはこっちか」
花代はスマートフォンを見ながら歩道を歩いていく。
「ちょっと待ってください! わたし、お昼も食べてないんですよ!」
「俺だってそうだよ!」
「パワハラです!」
「あとでおごるから。今は早くロム猫先生に会わないと」
かなーり遅れているのであるが。
「ホントですね!?」
「ホントホント」
あやしいなぁ、とつぶやきながら鈴子は花代のあとを追うのであった。
「ここですね」
鈴子が一軒の民家の前で言った。表札にはロム猫先生の本名が書かれている。
「間違いないか?」
「たぶん」
「よし」
花代は、玄関ドア横の音符マークが描かれたボタンを押した。家の中でチャイムが鳴るのがかすかに聞こえた。しかし、応答はない。何度かチャイムを鳴らすが、ふたりには人の気配すら感じられなかった。
「留守ですかね?」
「そうだなぁ」
花代が腕組みして頭をひねった時だった。
「あ、そこの方はお出かけしたみたいですよ」
声がして振り返ると人のよさそうなおばさんが立っていた。
「そうですか。どこへ行ったかわかりませんか?」
「そこまではちょっと」
おばさんはそう言うと、遅れる遅れる、とつぶやきながら去っていった。
「やっぱり留守ですか」
「どこに行ったんだろうな」
「土地勘はありませんし、さっぱりですよ」
「うーん」
花代は腕組みして視線を落としたが、やがて、あっ、と声を上げた。
「スマホでこのあたりの地図を出してみろ」
鈴子は言われたとおりに地図アプリを開いた。二本指で操作し、拡大していく。
「待て」
鈴子のスマートフォンを覗き込んでいた花代が声を上げた。地図上の一点を指差す。
「ロム猫先生はここにいる」
花代はにやりと笑った。 夕焼けに赤く染まった児童公園に、砂場で遊ぶ幼児とそれを暖かな眼差しで見つめる若い母親の姿があった。その親子から遠く離れた位置に、半分に切った丸太を模したベンチがあり、ひとりの男が座っていた。手に持ったカップ酒は半分ほどに減っている。優しい目で遠くの子供を見ているその顔はなかなかのイケメンであった。ロム猫先生である。
「探しましたよ」
右手から声をかけられ、ロム猫先生は、はっと顔を向けた。そこには花代が微笑みを浮かべて立っていた。
ロム猫先生は反射的に腰を上げ、反対側に顔を向けた。
「鈴木さん……」
そちら側に立っていた鈴子が、さびしげに微笑みながら首をゆっくりと振った。
ロム猫先生はがっくりと肩を落とし、ゆっくりとベンチに腰を下ろした。
「どうしてここがわかったんですか?」
ロム猫先生は地面に視線を落とし、どちらにともなく静かに言った。
「作品にはね、その作家の自分自身が出るものです。あなたの作品には過去二回、公園で酒を呑むシーンが出てきましたね。今回もそんな気分じゃないかなと思ったわけです」
花代がゆっくりとロム猫先生に近づきながら言った。
「花代さんにはかなわないな」
ロム猫先生が端正な顔を歪めて笑った。
「読みましたよ、アベノミクス」
「サミクラウスです」
鈴子が訂正を入れた。
「読みましたよ、新作」
ロム猫先生が顔を上げた。そのままなにも言わず、花代の言葉を待った。
「公園でお酒を呑むシーンがなかったのでびっくりしました」
「そんな感想かい」
鈴子のアンニュイなつぶやきは、茜色に染まった空に吸い込まれ、誰の耳にも届かなかった。
「それと、依頼した内容とはちょっと違うようですね」
ロム猫先生の男前の顔が苦悶に歪んだ。
「私には――」
胸の奥から絞り出すような声がロム猫先生の喉から漏れ出すかのようだった。
「私にはバディものが書けないんだ!」
悲痛な叫びであった。
「どういうことですか?」
「あなたは言いましたね、作品には作家自身が現れるものだと。私にはバディものを描くべきものがないんです。あんな、あんなものは私には書けない!」
「ちょっと待ってください。あんなものとはどういうものです?」
「あんなぐちょぐちょどろどろで恐ろしいもの、私の中にはないんです!」
「ぐちょぐちょどろどろって――どうしてそれがバディものなんですか?」
「え?」
「え?」
「あー」
得心がいったように声を上げたのは鈴子であった。
「なんだ、鈴木? なにか心当たりがあるのか?」
「いやー、どうかなー」
煮え切らない鈴子からロム猫先生に目を戻し、
「詳しく聞かせてください」
と花代は言った。
ロム猫先生が語るには、バディものがどういうものかわからなかったので鈴子に尋ねたところ、映画を何本が紹介され、その中の一本を観て書けないと思ったとのことだった。
「それはなんという映画なんです?」
「遊星からの物体Xです」
ぐちょぐちょどろどろのホラー映画である。
「鈴木ー!!」
「いやぁ、冗談で言ったんですけどね。まさか最後に言ったやつから観るとは思わなかったです。てへ」
鈴子はこぶしを頭に当てると、片目をつぶって舌を出した。
「お前のせいじゃねえか!」
「お前とか言わないでください!」
「えーと?」
怪訝な顔のロム猫先生に、バディものとはどういうものかを花代は語った。
「そうだったんですか」
ロム猫先生のあっけにとられた顔もまた美形だった。
「ごめんなさい」
鈴子が頭を下げた。
「いやいや、教わった映画を全部観なかった私が悪いんです」
ロム猫先生は憑きものが落ちたような顔で笑った。
「どうです。書けそうですか?」
花代もまた笑顔で言った。
「ええ」
ロム猫先生は力強くうなずいた。
「格好のモデルになるバディたちが目の前にいますからね」
花代と鈴子はきょとんとしてロム猫先生を見た。やがて、
「俺たちが!?」
「わたしたちが!?」
ふたりは同時に言った。
「ほーらね」
ロム猫先生が声を上げて笑い、ふたりもつられて笑った。三人の笑い声が、やや紫色を帯びてきた空に響き渡った。
それを砂場から気味悪そうに見つめる若い母親に、三人は気づかなかった。
おしまい よくやく六十枚くらいの原稿が書けた。四十枚くらいの原稿を必要な加筆をしてだいたいこのくらいになった。
書けば書くほど小説って限定的な世界観であることがわかる。たくさんのことは云えない。たくさんの場面を描くにはやっぱり文書を簡素化して大衆小説にするしかない。
純文学のようなものは、たくさんの場面を想定する必要はない。一本道をその日行って帰ってくるくらいの物語で事足る。
賞に出そうとしているけど、十行くらいここに書き出して読んでもらっても支障ないかな? >ややくたびれたグレーのスーツを着た花代のあとを、鈴子はやや早足で
やや、ややの重複はいただけないな。もっと丁寧に言葉を選んでほしい。
>平日の昼間だというのに人が多かった。なおかつ若者の姿が目立つ。
なおかつ目立つなんて使い方も凡庸で説明的な言葉すぎる。
他も全体的に、凡庸な言葉選びが多すぎる。
少ない描写なんだから、せめてもっと文学的な表現を工夫してほしい。
会話も半分くらいは無駄で意味がなく削ってもいい。
それよりも会話の間の文に工夫がもっとほしい。
ネタで書いてるだけなら別だが文学になってるとは思えない。。 >右手から声をかけられ、ロム猫先生は、はっと顔を向けた。
>反対側に顔を向けた。
>そちら側に立っていた鈴子が
右手側からとか、反対側にとかそちら側とか作者の頭に浮かんだ情景を描きたいん子Lだろうけど
説明的すぎるし、そもそも必要ないと思う。
もっと文字として表現するべきものがあるはず。 一つ一つ添削していこうと思ってもキリがないほどに全体が文学的じゃない感じ。
地の文が「と鈴子が言った。」 「鈴子が言った。」 「鈴子は顔を上げた。」と「言った」「した」「笑った」「渡った」ばかりになっていきほとんど説明のト書きでしかなく、地の文を成していない。
あまりに会話に安易に重点を置きすぎているからそうなる。
たぶん理解していただけないだろうけど、書いた人の文章がレベルアップするように、まじめに評しました。 >>224
構わないですが、ネットに公開したらアウトになる賞だったら控えた方がよろしいと思います。 どうでもいいが、出来事を思いついたまま書き連ねていってる感じの人ばかりで、
ほとんどの人は、少しもプロット作って活かしていないでしょ?
文章の構成とか変えたり、伏線の張り方とか起承転結とのバランスを考えて書き直したりしていますか? プロットなんか考えない。思いつかない。
書きながら登場人物が動き出すのをまつ(安部公房) あなたは安部公房ではない。
曲が自然と浮かんでくるんだという天才ミュージシャンを例に挙げて、
俺もそうすると言って音楽の基礎も学ばず、いつまでたっても良い曲なんて作れないで
それでも俺も有名になれると無駄なあがきしているのと同じ。
無名の凡人ならプロットくらい作るのが肝心。
それができないなら知識のひけらかしのグダグダなまとまりのない文章書いてるようじゃ、いつまでたっても上達しないよ、「し」さん わかってはいるけど、プロットなんかなくても伝えたいことを念頭に置いて書いていけばいいのでないの?
書いてるうちにだんだんわかってくることもある。 この箇所はまだ推敲途中だから、同じ文章で原稿提出することはあるまい。今書いてるものの一節。こういった一節どう?酷評して。
私は更に東京にいた時のことを思った。東京は嫌いではない。いや、むしろこっちの生活よりも東京ライフの方が楽しかった。今思い出すと、都会の生活は実に多くの驚きと発見に満ちていた。
駅や街にいて耳を澄ませると遠くからなのか近くからなのか雑多な音が私を取り囲んでいるのがわかる。それはまるで、私を喧噪の中で一人置き去りにしているような音だ。
都会の生活を思い出すと、まずあの喧噪の中にいるときに聴こえてくる音を想起する。この雑踏のなかで聴いていた音の正体は、思い切って渦中に飛び込んでみると姿を現す。都会では実に様々なことがあった。
東京は、とかく孤立しやすい場所ではある。一歩音のする方へ、喧噪の中に飛び込んでみると、飛び込み方にもよるが危険なことも潜んでおり、スリリングだ。
それに比べると田舎の生活は実に味気ない。都会にあるはずのものが田舎にはないのだ。あるのは人と人との柵だけである。都会をギャラクシーに例えると、田舎はまさに「世間」という人間特有の場所と呼ぶにふさわしい。 あとこのような一節。酷評よろ。
私は、この時、自分の存在を漠然と思い浮かべてみた。私の眼前には夜の闇と月明かりに照らされて映る影があるだけであった。
そして、私は次に◯◯の顔を見た。それは私の顔のように見えた。◯◯の顔は私の顔に似ているような気がした。
◯◯の顔を見つめていると、だんだん顔が変化していって別の人の顔が頭の中に思い浮かんだ。
私は時々、親しい人の顔をみて気持ちが悪くなることがある。また、恋をしていた女の子の写真を眺めている時に気味が悪い、急に嫌気がさす瞬間があった。
◯◯の顔は、何と言おうか得体の知れない何ともいえない感覚を抱きながらも、ちっとも嫌いにはならなかった。
あの体験から五年経ったが、未だに◯◯とは幾何学模様のような綺麗な平衡線を保った友人関係が続いていた。 >>203
投稿された内容は、これこれこうだからこうなる、という説明であって自分の生活に触れていませんから、
エッセイというより緩い論説に見えます。
論旨がすっきり通るようにしておくことが大切でしょうね。
変節を経て成功する競歩選手。
幼少から自分の道を追い求めてきたメダリスト。
書き手はこれから進路を考えている。
この前提のもと、子供の頃からの夢を思い出すのもいいかもしれない、という結論はちょっとズレがあります。
メダリストを引き合いに出すのであれば、ずっと何かの夢を追い求めてきた自分の気持ちを、あらためて補強するものになるはずです。 >>221
スレをラノベタイトル化したものと認識して読みました。
一番うまく決まってるのは、アベノミクスのネタかなと思いますね。
冒頭からところどころ抜けている花代さんのキャラクターがいきています。
あとは脱力系のネタが多かったのでキャラクターが騒ぐ大振りのものを変化球で混ぜてもいいんじゃないでしょうか?
二人+ロム猫先生の漫才じみたトークが本編になるわけでしょうから、ピエロは要らなかったかもしれませんね。
二人のキャラ立ての場面なのだと思いますけど、IT的なピエロのホラーイメージが濃くて作品の統一感を乱している気がしました。
あとアンニュイ、がちょっと多過ぎてネタですかね?何かのネタかなと思いましたが分かりませんでした。 >>221
>>222
>>223
面白かった!お見事!「悪態と協力で進むバディもの」五千文字程度。まさに、お手本になりました。
批評うんぬんの前に普通に作品として楽しめましたよ。
キャラクターが生き生きとしてて、テンポよく、ちょっとした推理要素を入れて、最後には笑えるオチがある。
さすが、ミステリー作家さんだ、とうなりました。
公園で酒を飲むところとなかなかのイケメンってところは当たっています。 >>233
都会の中にある喧騒の正体、ここは読んでいる方からすると引きになっていて良い感じです。それが何なのか、ちゃんと書いた方がいいですよ。
ここ、うまく表現できていれば作家のスタンスが出るのになと惜しい気がしました。
文体にはツッコミどころが多いです。
実に多くの驚きと発見、様々なことがあった、と書いたらそれを具体的にいくつか後述した方がよろしいと思いますし、書かないなら気を持たせるだけなので不要だと思います。
「し」さんはカタカナの使い方に人一倍、気を使った方がいいと思いました。
東京ライフ、スリリング、ギャラクシー、いずれもが一般的な使い方でなく「私」をかなり変わった人に見せています。
例えで何かを表現するときは全く違うものを経由し、かつ凡庸でなく分かりやすくすることが条件です。田舎を言い表すところら凡庸に感じます。もう一歩踏み込んで遠回しかつ本質的に例えてください。 >>238サンクス
>実に多くの驚きと発見、様々なことがあった、と書いたらそれを具体的にいくつか後述した方がよろしいと思いますし、書かないなら気を持たせるだけなので不要だと思います。
短い一節なので、この後「様々なこと」を記してあります。
>「し」さんはカタカナの使い方に人一倍、気を使った方がいいと思いました。
東京ライフ、スリリング、ギャラクシー、いずれもが一般的な使い方でなく「私」をかなり変わった人に見せています。
これはお恥ずかしい指摘されるまで何の気なしに遣ってました。早速改変します。ありがとう。
例えで何かを表現するときは全く違うものを経由し、かつ凡庸でなく分かりやすくすることが条件です。田舎を言い表すところら凡庸に感じます。もう一歩踏み込んで遠回しかつ本質的に例えてください。
田舎については次の一節で説明してあります。↓ 酷評よろ。
高校に入学した時分のこと、私はこの田舎に希望をもってやってきた。ここではいろいろなことがあるとあの頃の自分は、本気で思っていた。何故なら田舎の人間は寛容だという勝手な観念を抱いていたからだ。
実際には真逆で、方言の違う私をこの土地の連中は卒業まで受け入れてはくれなかった。
この土地の同年代の飲み会というか、集まりに参加したことが私はなかった。ただ一度だけ高校三年の文化祭の打ち上げに参加したことがあった。
学校では、普通に友達もいて、至って普通の高校生活を送っていた私だったが、仲の良かった何人かの口から訊かされた
「飲み会が」とか「集まりが」とかいうところのその集まりとやらに参加したことが文化祭の打ち上げ以外には一度もなく、考えてみれば、私は休みの日に独りでいることが多かった。
これは私が嫌なやつだったから、とかいうより、それが自然だからそうだったという方がしっくりくるだろう。集まりに呼ぶ呼ばないという話題さえ恐らくは連中の口から漏れたことはなかろう。
私という存在は外部の人間として、話題にのぼったくらいが関の山である。
だから私はこの郷土に結び付けられた連中に複雑な心情を抱いてきた。この地方の人間は、そんなに悪い連中ではないけど、都会に暮らす人間のようなバイタリティーは皆無だった。
どれ、新しいことをしよう、とか常に外部を取り入れながら混沌とした人間関係を築くようなことを連中はしなかった。彼らはただ単調に過ぎる日常と自分が戻るべき場所を好んだ。
私は連中にとって外部の人間であり、どんなに学内で仲良くなってお喋りしても彼らと学校の外で会うことはほとんど皆無だった。
彼らは私のような外部の人間を郷土の「集まり」に入れたがらなかった。もちろん外部の人間を頑なに入れないということはないだろうけど少なくとも私の気質は彼らにとって外部だった。 投稿してしまったが、あまりに赤裸々過ぎるし、直すところもたくさんあるなw
「皆無」を二回も遣ってしまった。 ちなみに会話文がないようだけど会話文の箇所は載せません。登場人物も載せません。物語がどのようなものかわからないような箇所を投稿させていただきました。 >>234
あの体験、というのは前半の、相手の顔が自分の顔のように見えた一件を指しているのでしょうか?
であれば強烈に濃厚で奇妙な体験にしないと5年後まで記憶しているのが不思議に思えてしまう気がしませんか。
主人公はただでさえ人の顔に違和感を覚えることの多い人物ですから、その中でも記憶に焼き付く相当な体験にならないと。
読んでいくと顔が変な風に見えてもちっとも嫌いにはならなかった、と断続的に同じ体験が続いている書きかたをしています。
その後にあの体験から五年経ったが、と個の事例を抜き出した思い出し方があってやや違和感。
幾何学模様、は同じ図形が複雑に連鎖した図を思わせます。
人間関係の平行線は、一定の距離を交わらずに保っているイメージがあり、ここもまた言い表しとしてどんなもんかなというところです。 >>233
うーん、なんか無駄が多いのと文脈の繋がりに違和感があるのが気になるな。どこがどう悪いとは具体的に言えないから、歯がゆいな。
ちなみに、おれが>>233を改変するとこうなる。ただの自己満足だからこれは無視していいよ
私は更に東京にいた時のことを思った。都会の生活は実に多くの驚きと発見に満ちていた。
ひとたび街に出かければ、四方八方から雑多な音に取り囲まれ、まるで置き去りにするかのように次々と通りすぎていくのだ。そして、それらの音の群れにはときおりスリリングなものがひそんでおり、私の胸を躍らせるようなことも様々あった。
刺激的な都会に比べると、今の生活は実に味気なかった。都会にあるはずのものがここにはなく、あるのは田舎特有の人と人との柵だけである。都会を大小の星々がきらめく銀河に例えるなら、ここはまさに「世間」という現実にあふれた地上といえよう。
都会にいたことを思い出してることから、今は田舎にいるものだと考えて文章作ってみた。 そもそも都会と田舎、という古き良き対立構図がねえ……うーん。
余程鋭い視点で語るか地方にインターネットの影響がどう及んでいるかとか
最先端の生々しい感じを出さないと、常識の範疇に収まって陳腐化してしまいますね。
地方都市の独特な空気を語るだけの方が読ませる力は楽に出るでしょう。 >>245
地方はまだまだ地方なりのしがらみがある。
確かにあらゆる情報が田舎にも回ってきてるし、ここも昔ほど閉鎖された空間ではない。しかし都会の人間にあって、この土地の人間に無いものがある。
逆もまたある。 読んでくれた方、ありがとうございます。
>>225
ありがとうございます。
やややや! 本当ですね! 不覚です。そのすぐあとにももう一個ややがあるし。
まぁネタです。
>>236
ありがとうございます。
最初は、公園にたどりついた時にはふたりとも服がボロボロになってるようなものを書きたかったんですが、五千字にこだわったので書けませんでした。
ピエロは、欅坂の道化師さんへのアレで、欅高のピエロだったんですが、しょーもなくてすみません。
アンニュイは、他からのネタとかではなくて、手抜き的にアンニュイ連発してしまって、結局キャラ崩壊したのでなんだかよくわかりませんね。反省です。
>>237
ありがとうございます。
大阪本町 糸屋の娘
姉は十六 妹が十四
諸国大名は 弓矢で殺す
ロム猫さんは 褒め殺す
楽しんでもらえたようで、よかったです! お手本にはとてもなりませんが、超短編の難しさを痛感しました。でも、喜んでもらえたならうれしいw
あ、あと、ロム猫先生の外見については完全なフィクションです。 いつの間に馴れ合いスレになったんだ、ここは
もっと殺伐としたスレでいい ☆創作発表板というのがあるらしい Part1☆
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1520490344/
創作発表板と文芸書籍サロンの人との交友スレです。
文芸書籍サロンに立てときました。 >>240
ほとんど独白というかエッセイ風なんですが、レスされている人もいるように
都会の喧騒とか、ありきたりな内容、よくある想いで終わっていて、
それ以上の読者を引き付ける個性というか、あえてそれを書く理由というか、何かが足りない気がします。 >>158
>アマチュア向けの方法論
アマチュア向けの方法論なんてないですよ。
読者が読み進めたくなる文章を書く上において、プロもアマもないです。
自分が楽しむだけで、他人に読ませるつもりがないならともかくとして、
ネットに投稿して読んでもらいたいって思うなら、どうせプロじゃないんだし、とか、
アマだからこれでいいとか言ってるうちは、まず上達しませんよ。
それに、文章が上達したいから酷評を求めてるはずなんで
アマだからそんなのいいやって考えなら、何のためにアドバイスのレスを欲しがるのかわかりません。 ありがとう、没にしたので新潮間に合わないかも。
百枚くらいで書いて出すとは思うが。 本来、こういうふうに、作家の考えをストレートに「これが私の主張」みたく一人称で書くよりかは
三人称にしてキャラの中の誰かにそれとなく語らせて
オブラートに包んだようにして描くと読みやすくなりそうに思いますよ。
表向きにストレートな内容や表現にするよりかは、一見、お話はコミカルだったり別物なんだけど
その裏にすごく社会風刺が込められてるとか
読み終えると、作者の言いたかったことが見えてくるという、そういうものが書けると、より良い気がします。 >>252
書く側はアマだろうがプロだろうが、読む側にとっては関係ないので
読みやすく出来のいい作品が書かれるに越したことはないよな。
アマだからこの程度でいい、と妥協してるのは、ワイ氏がアマチュアだって諦めてるからか? >>254
その、キャラに語らせる、をやらせると、「し」さんはだいぶ直截的になってしまうんですよ。
「都会というものはスリリングで孤立するものよ」
こういう風になってしまう。
それはスリリングで片付けず事件にすればいいんですけどね。
象徴的に語る、だったり、語らないことで語る、だったり、婉曲的に語る、だったり。
小説の一段深い書き方と読み方を覚えるべきじゃないかと思うわけです。 1/3
「いらないわ」和代は、私が差し出したバナナを手に取ろうとはしなかった。一度、差し出したものを引っ込めるのは、どうもばつが悪かった。私は、手を引っ込めずに、
しばらくバナナを持ったまま彼女の拒絶の意味について、考えを巡らせていた。
「何か食べるかい?」私は、しようがないので、彼女に問いかけをしてみた。
「何も、特にいらない」そう呟いて、彼女は、疲れたような表情を浮かべ、小さな嘆息をした。
その後、私は沈黙した。和代も俯き加減で沈黙した。彼女が、このような態度を取ることは、そんなに珍しいことではない。最近、このように不機嫌になると、決まってあの時のことが私の脳裏に浮かんでくる。
あれは、今から十年も遡ることになる。私は、あの時、長野県の蓼科の山奥にいた。まだ学生時分のことである。私はとあるテニスサークルに属しており、
一週間、他大学と合同合宿をして総勢三十人ほどで、コテージに寝泊まりをしていた。
このサークルのメンバーに、今の彼女である和代がいた。和代と私は、大学が違った。この合宿で、私は和代と知り合ったのである。蓼科のひんやりとした心地よい風が、十年経った今でもありあり蘇ってくる。
あの時から十年経過した今の今まで、私は和代に連絡をしなかった。和代の方からも連絡してくることはなかった。
「あなた、何年待ったと思っているの」和代は、ある時言った。
私は、彼女のこの言葉の意味を即座に悟った。何年待ったと思っているの、という問いかけの意味には、皮肉が込められていた。 「どういうことかわかってる?」
「どういうことって?」
「あんた、あの山奥にいて気づかなかった?」
「山奥って、長野の?」和代は、そう言った後、沈黙してこう続けた。
「会ってすぐわかったでしょ?」
「いや、うーん……」
「どうしてこうなったのよ?」
「どうしてって、どういうこと?」
「何で十年も経ったのかってこと」彼女は、明らかに天邪鬼になりつつあった。
和代が言っている意味はわかる。だけど、十年経ったのは現実であり、この十年を取り戻すことはできない。
「女が待ち続けることは、本来ないのよ。どんなに想っていても、女ってのは、どうしてもタイムリミットがあるから、別の人で代替するの。そうして、子供を産むのよ」
「じゃあ、どうして、そうしなかったの?」
「できないのよ、どうしても。私もいろいろ試したわ。だけど、無理だったのよ」私は感情的になっている彼女の表情から、本当に疲れ切っているのがわかった。
私は、彼女をほって置いて一人で十年過ごしてきた。そのことを彼女は咎めているのだ。だけど、どうしろというのか? 私は、彼女が待っていることを知らなかった。
「よくわからなかったんだ」と、私は言い訳をした。
「あんた、馬鹿なの? すぐわかるでしょ。私が、あなたのこと好きとか嫌いとか、言わなくても、すぐわかって自然に繋がる類いのことでしょ」
「頭を使って考える癖がついていたんだ。感情のまま行動することができなかった。確からしさとか、確かなものがないから行けなかったんだ」
「本当に、どうするのよ、この感情。一生待たされたことの怨恨が消えないよ」
「君にも責任はある」
「何の責任よ?」 3/3
「僕が、わかるように誘導しなかった責任だよ」
「そんなのしないし、したくない」和代は、そう言い切った。
そもそも、私は理性を働かせて見えるものしか信じない環境に生まれ育った。そういうものだ。和代が言うことは、そうすべきという独り善がりな言い分なのだ。
「アダムとイヴね」と和代は言った。
「アダムとイヴ?」
「旧約聖書の『エデンの園』の楽園追放の話よ」
「それがどうかしたの?」
「あなたは、楽園を追放され続けているけど、私は許されたわ」
「どういうこと?」
「あなたは、目に見える物事しか信じていないからそうなのよ。わかっていながら、それをしない」
「……わかってはいる」
「わかっていたなら、こんなにボロボロになるまで人を待たせないでしょ。普通に幸せになるように行動するでしょ?」
「……」
「いい? あの時、蓼科にいた時、わからなかった?」
「よくわからなかった」
「人類が犯した原罪があるの」
「原罪?」
「それはね、繋がりはもともと当たり前のことなの。人は自然な繋がりに逆らわず、繋がりのままに生きればいいのに、みんなそうしてこなかった。
それにより「私たち」は、楽園を追放されたの。「私たち」の中で、不自然な連関ができて、それで同性愛が生まれて、奇形児が生まれて、発達障害が起こるの。
すべては、心のままに生き続けなかった「私たち」自身の責任なのよ。それをあなたは十年できなかった。それが人類の原罪の意味よ」
「やっぱりよくわからないけど」
「あなたは、私がいるとわかっていて、何もしなかった。というよりできなかった。お腹が空いているのに、りんごを取らないで空腹なまま暮らす大バカ者よ」
「ある程度のことは、理解したつもりだよ。君にもある種、罪はある」
「何の罪よ」
「それは、待ち続けるという罪だ」 率直に言うけど、難しいことを言うには頭の出来があまり良くなくて、全体に低い水準のことしか書けてないよ。
電車男みたいなのを書くことを目指したらもっと読めるものが出来そう。 >>257
10年間も音沙汰なかったのに、いきなり親しく、かつずけずけとした物言いになっているのはどうしてだろう? >>257--
これは過去スレに投稿されたテキストを推敲の上、再投稿されたもの。
物語内容については触れないがw ディスコース的にはかなりの進歩が見られる。これは否定できない。
あれだけ酷評されたにも関わらず、再投稿してきたということは、要するに、これが作者が描きたいことなのだ!
過去スレを知る者にとっては、改めて言わなくてはならないことはありません。
言っても無駄だろうw 1/2
年齢を重ねて随分謙虚になったと思う。自分を過大評価しなくなった。謙虚になったのに反比例して、私が培ってきた誇りみたいものまで綺麗になくなってしまったような気さえする。
20代の頃にあったプライドまで失ってしまって、今の自分はもぬけの殻だ。
「吉瀬さんは、もっとはっきりと意思表示した方がいいと思う」晶子はフォークとナイフをハの字に置いて唐突に言った。ちょうどメインディッシュの皿が運ばれてきて、肉を切り分けている時のことだった。
前日に晶子を誘って、臨海中央ホテルのレストランの予約を取ったまではよかたのだが、晶子のこの一言で興が削がれた。
意思表示した方が良い。晶子のアドバイスはありがたいとは思う。だけど、これは私の生き方なのだ。言うなれば、私の人生を賭して選んだ価値観なのである。
「そんな生き方してたら誰もいなくなっちゃうよ」二言目を口にすると、晶子はナプキンでゆっくりと口の周りを念入りに拭いた。
彼女の唇は紅く、この濃いルージュの色合いは皮肉と相まって、私を混乱させた。
晶子のアイロニーをどう受け取っていいか判然としないが、恐らくこういうことだろう「あなたははっきりしない。そんなんだから三十五歳で独身で彼女もできないのよ」
彼女の言っていることは間違っていない。若干いじけた言い方かもしれなが、これ以外の生き方が果たして選択肢としてあっただろうか? 晶子のアイロニーから、私の脳裏にある男の存在が浮かんだ。 2/2
私の同僚に矢吹という男がいる。年齢は、私より一つ上であるが、年齢の差以上に彼は私より先を生きている。
先日、三月頭に会社の辞令が降りた。彼は若くして部長に昇進した。三十六歳でもう部長職だ。七枚にも及ぶA4サイズの辞令交付書に私の名前は記されていなかった。
私は四月になっても主任のままだ。課長補佐くらいの辞令は下るものと思っていたが、考えが甘かった。この四月からの組織の刷新で矢吹は出世コースに乗り、私はこの組織内で駄目を押されたわけだ。
彼の生き方は、まさに私とは正反対だった。
彼が成功し私が失敗したのは、一言で言えば、晶子が言った通りのことが災いしているからなのかもしれない。私は「はっきりしない男」である。はっきりしない、というのは、後ろばっかり気にして前に進まない、という意味だ。
私と矢吹の生き方の違いは、そこにあった。
矢吹も私も、この十年余り同じくらい何度も失敗してきた。書類の初歩的なミスは、彼の方が私より多いくらいのものだった。
そんな矢吹だったが、彼はミスをしても物怖じせずに前に進んだ。というのも、彼には人心掌握力のような人がついてくるだけの度量が備わっていた。
常に彼は会社の人間の誰も彼もに臆せずに接し、上司にも部下にも積極的に話しかけてきた。豪快な人。ありきたりの言葉ではあるが、それが矢吹を一言で形容するに相応しい。
私が矢吹と出会ったのは、私がこの日用品メーカーである我が社に入社して、広報戦略課に配属された先でのことだった。
私は彼と仕事をしてきて、私との違いを決定的に見せられた出来事があった。 三十六歳で部長職って取締役以上社長のポストもありうるレベルだなw
その同期が主任っておかしいかなあ? もっと一作一作、丁寧に書けよ
「誇りみたいもの」
いきなり脱字から始まると読む気がしないわ、誰かに読んでもらおうとする気持ちの欠如、創作以前の問題だわ いつも偉そうな能書きばっか垂れてるけどさ。
みんなの酷評を活かそうとしてるの?
自分を振り返ってみたりしてるの? いやあ、懐かしいなあ。
人って、一度読んだものを覚えているものなんだね。 >>263
まあイケイケだったり小規模な会社だと40歳で社長に近いクラスもザラです。
大きな会社では想像しにくいかも。
> 意思表示した方が良い。晶子のアドバイスはありがたいとは思う。だけど、これは私の生き方なのだ。言うなれば、私の人生を賭して選んだ価値観なのである。
うーん。意思を表示しない=思っている事を言わない=それに人生を賭けている
明らかに大袈裟です。
あとアイロニーの使い方が微妙ですね。言葉が裏表二重の意味を持つぐらいまでなって皮肉だと思います。 1/2
「海は怖い」十二月の荒れた遠州灘を見て、京子が呟く。
「え? 何が?」
「海が怒っているような気がして怖いの」
今日の浜は心の翳りにも似て薄雲っていて風が強く、なるほど時化る海は自然が怒っているように見える。
「大丈夫だよ」と隼人が言う。
「怖いのは、お腹の子が海に攫われてしまわないかなのよ」そう言って京子は、幾分妊娠の兆候が表れたポッコリ出たお腹を摩った。
京子の妊娠が発覚したのは、ちょうど四ヶ月前のことだ。隼人は如何にも実入りを感じさせる京子の腹部を見る度に身を震わせた。彼女のお腹の中には確かに命が宿っているのだ。
「結局産むことになっちゃったね」
「……」
「産むの怖くない?」
「……ちょっとね」京子は眉を顰めた。
海の時化は治まることなく、ザバァバサァという激しい音を立てて新しい命を呑み込まんとする怪物のように波が畝る。
「寒いから、そろそろ行こうか」
隼人が海を背にして行くそぶりをみせたが、京子は反応を示さなかった。微動だにせず海のほうを向いていたので、隼人が「京子」と言って腕を掴むと、彼女は彼の手を取って強く握りしめた。
「行かないで」と彼女は呟いた。
「大丈夫だよ、行かないから」
「ごめんね、あなたの子ではないのに」
「誰の子でもいいよ。おれが護っていくから」
「いなくならないで。今の私には貴方が必要なの」 彼女がそういうと、その瞬間薄い雲の切れ間から軽く薄陽が差した。陽は何本かの光線となって神々しく海を照らしていた。
「サトシの子なの?」隼人は小さく呟いた。京子は何も言わずに首を横に振った。 2/2
「じゃあ、誰の子?」
「貴方の子」彼女は俯いていた。
「嘘はつくなよ」隼人は言った。
「嘘じゃないわ」
「だって俺とはそういうことなかったじゃないか」
「嘘じゃないわ、私まだバージンよ」
「……」
「本当よ。私まだ誰にも開けられてないわ」
京子は必死に何かを繋ぎとめようとしていた。
「自然は残酷だ」と隼人は言った。
「この子はセックスなしでできた。本当よ」
「俺たち付き合ってどのくらい経った?」
「……」
彼女の沈黙を見て、フウッと隼人は溜息を吐いた。
「じゃあ、その子は神の子なのかい? どうしてやってもいないのに妊娠したの?」
「海に入った時に妊娠したの」彼女はずっと俯いたままだった。彼は彼女の言い訳を疎ましいと思った。
「やったんだろ? サトシと」隼人は抑えきれずに語気を強めた。
「僕はこの八ヶ月京子に手を出さなかった。君が厳格なプロテスタントの教会で洗礼を受けていて、バージンを護りたいと言ったから……」
「信じてもらえない? 私処女よ」
「処女は妊娠しない」
「バージンでも妊娠するわ」
「父親は誰なの?」
「いない」
「父親は誰なのかだけ教えてくれよ」
「いなくならないって約束してくれる?」
「ああ、父親が誰なのか、それを教えてくれればいかないよ」
「じゃあ、言うね。それはやはりあなたなのよ」
「どういうこと?」
「今いるのはどこ?」
「……海が見える浜だけど」
「貴方は誰?」 >>272
これも過去スレのやつの再投稿だな。
ホラー小説だね、やっぱりこれはw
ちなみに、厳格な、というのはカトリックの冠だろ。
プロテスタントはいろいろあるからね。基本的に個人の信仰に丸投げされているしな。
まあ大きなお世話みたいな話ですが。 まだ書きかけですが、批評お願いします
短編として顛末は思い描けているのですが、それが中々文章にならず困っています
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カーテンの引かれた薄暗い部屋の中、一つのロボットがたたずんでいた。
すらりとした四肢が付いていて、虚無を見つめるその整った顔は少しの幼さを秘めている。時折、はためくカーテンから溢れる光がその黒髪をきらきらと照らしていた。
このロボットはとても緻密に出来ていた。最近一般化したヒューマノイドU-Ry型の機械的な顔に比べて、はるかに血が通っているように見える。端から見れば人間の女の子と見分けがつかないだろう。
そのロボットを愛しそうに眺めていたユリは、思い立ったようにそっとロボットの腕を撫でた。
柔らかくてハリのあるその白い肌は、ユリが記憶するサユリの肌そのものだった。
ユリは堪らなくなり、そっとロボットを抱き締めた。生体温度に保たれているロボットの表面温度がユリを安心させた。
「サユリも抱き締めて」
ユリは愛しそうに呟いた。
声紋を認識したロボットはユリをそっと抱き締める。その行動に愛情は微塵も含まれていない。ただ主人の命令通りに行動しただけだ。
ユリもそれは理解していたが、それでも満足していた。
だって、彼女が真に求める人は、もうこの世にはいないのだから。
ユリには幼い頃からサユリという想い人がいた。サユリはユリの五歳も年上で、相手をしてもらう内に好きになったのだ。
その恋は中学生になっても無くなることはなかった。その頃、サユリは16歳になっていて、もう結婚できる年だった。だから、自身が大きくなったらサユリと結婚すると内心息巻いていた。だが、その年の夏、想いを遂げられぬまま、サユリは事故で死んでしまったのだ。
ユリは抱き締めていた手を解くとロボットの顔を見つめた。その顔はサユリが死んだときと同じ16歳のものだ。ユリはもう同い年になっている。
「目を閉じて」
サユリの代用品にユリは小さく囁いた。
ロボットは言われるがままに目を閉じる。目をつぶるロボットの顔は身近で見てもサユリにそっくりだ。
ユリは顔をロボットに近づけていく。そして、そっと唇を重ねた。本物を愛すかのごとく愛しそうにそっと。 2/3
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「それじゃあ、行ってくるね」
制服に身を包んだユリは、名残惜しそうに言った。ロボットを抱きしめるうちに、もう学校へ行く時間になっていたのだ。
「いってらしゃい」
ユリの声に反応し、ロボットが言った。そのロボットの声は、サユリの音声で再生されている。とても柔らかな声で、抑揚までもが完璧に再現されていた。
その見送りの言葉を背にユリは、開け放たれた扉から外へ踏み出した。しかし、数歩で足を止め、未練がましくロボットの方へ振り返る。
自身の肩越しに見えたロボットは、プログラムされた通りに笑顔を貼り付けて、ユリを見つめていた。
その笑顔は、幼い頃からユリに向けられてきた、太陽のようなサユリの笑顔だ。その笑顔を見て思わず顔がほころんだ。心から愛情が止めどなく溢れてくる。
たまらなくなってユリは踵を返し、ロボットの元へ戻った。そして、ギュッと抱きしめて、ロボットの暖かみを胸一杯に感じる。
「ユリのこと大好きと言って」
ユリはロボットの胸に顔を埋めながら言った。
「ユリのこと大好き」
ロボットはユリの言葉を復唱する。ユリの愛しきサユリの声で。
それがユリにはたまらなく嬉しかった。その言葉で満足すると、やっとの思いで笑顔を貼り付けているロボットを後にすることが出来た。
外は眩い太陽が輝いている。その光に照らされて、ユリの家の前には停めてあった黒塗りの車が黒光りしていた。幸せを胸一杯にし、ユリはその車に乗り込む。
車の中には誰もいない。だが、ユリが乗ると自動で動き出した。今やインターネットを介した自動運転が主流なのだ。
ユリは、見えなくなるまで車の窓に張り付いて、ロボットがドアを閉め、家へ入っていく様を眺めていた。
しばらくして見えなくなると、ユリを襲うのは孤独だ。ぽっかりと胸に穴が開いてしまった気分だった。
学校へ向かっていくにつれ、窓から覗く青空とは裏腹に、今まで広がっていた幸福感を覆い隠すように憂鬱な雲が立ちくめてくる。
ユリは、こうしてロボットと離れるのも嫌であったが、学校自体が嫌いであったのだ。ユリは独りぼっちだから。
ユリが心を許せるのは、サユリの姿をしたロボットだけだった。
学校へ行く道すがらユリの思いは、すでに帰宅に向かっていた。
気分は車に揺られるにつれ、沈んでいく。ユリは自身を慰めるべく、手に巻かれているリストバンド状の装置を起動させた。すると装置は光を放ち空気中に3Dフォログラムを展開した。
空間に投影されたのは、奥行きのある立体的な動画だ。まだ幼い二人の女の子、ユリとサユリが野原を駆けている。
これはまだサユリが生きている七年前、二人で森林保護区に行った時のものだ。
映像の中の二人は白いワンピースを着て、楽しそうに遊んでいた。
「私、サユリのこと大好き!」
幼いユリがそう言った。すると、それを聞いたサユリは破顔した。
「私も大好き!」
真夏の太陽を物ともしない、二人の楽しげな笑い声が、無機質で静かな車内に響いた。
ユリは、その映像をぼんやりと眺めながら、腕に残っていたロボットのぬくもりが次第に薄れていくのを感じていた。 3/3
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学校は憂鬱の中で過ぎていく。
ユリはじっとそれを堪え忍んだ。そして、一日の学業が終わるが早いか、喧噪の教室を飛び出した。それから、逃げるように足早に校舎の外を目指す。
外に踏み出すと空に赤みがかかり始めているのが見えた。その夕暮れを目の当たりにするとなんだかユリは、昔の情景を思い出した。サユリとの楽しかった日々を。
その情景が今の自身の孤独を強調して、ユリは泣きそうになった。
それを必至にこらえて校門へ向かう。黒塗りの車は、時間通りにそこに停まっていた。
ユリは、悲しさを胸一杯にして、その車に乗り込んだ。
ユリは、一刻も早くロボットに会いたかった。今日は学校でとても嫌なことがあったのだ。だから、早く慰めてもらいたかった。
一人ぼっちの車内の中、はやる気持ちだけが膨らんでいく。
ようやく自分の家に到着するとユリは、車から転がるように飛び降りた。
扉の前へ急いで駆け寄り、網膜をスキャンする。生体情報を認識し、自動で開いていくドアをユリは、焦れったく待った。
そしてドアが開くと、はやる気持ちを抑えきれず、靴も脱がずに玄関を抜け自身の寝室へ向かった。サユリの待つ寝室へ。
自身の寝室へたどり着くと扉を勢いよく開け放つ。
サユリの姿をしたロボットは、確かにそこに佇んでいた。窓から零れる弱々しい夕暮れの赤がぼんやりとその白い肌を照らしている。充電中だったのか、うなじにはコードが刺さっていて、機械的な表情を浮かべていた。
ユリはそんなこと気にせず、ロボットの胸に飛び込んだ。途端、優しい温かさに包まれる。いつでもこの温かみと、包み込むような柔らかさにユリは安心させられるのだ。
ロボットの胸の中にいるうちにユリは、いつの間にか泣いていた。声を上げて泣いた。学校でとても嫌なことがあったからだ。そして、もういないサユリを感じられるから。
しばらく泣きじゃくっていると、気分が落ち着いて来た。悲しみは、ほとんど涙として流れ落ちていった。
それでもユリは強くロボットを抱きしめ、胸に顔を埋めたままでいた。
「ユリのこと愛しているって言って」
ユリは、胸に顔を埋めながら、涙を含んだ鼻声でささやいた。
でも、いつまで立っても言葉は復唱されない。いつもなら返ってくるはずの虚しい愛の言葉が返ってこないのだ。
不審に思ってユリは顔を上げた。間近に見えたサユリの顔は、無表情であった。
「どうしたの? サユリ」
抱きしめていた手をほどき、ロボットの柔らかい頬をなでながら、そう尋ねた。
するとロボットはゆっくりと口を開く。そして――
「私はサユリじゃない」
ロボットはそう言ったのだ。
その言葉にユリは面を食らった。命令されてないロボットが、あらかじめ組まれた音声反射の言葉以外を自発的に発するなどあり得ない。
驚いて固まるユリをしっかりと見据えて、ロボットは続ける。
「――サユリじゃなくて私を愛して」
サユリの姿で、サユリの声を操って、ロボットは静かに懇願した。 >>275
>>276
>>277
全体的に見て、文章の大きな瑕疵はないかと思います。
表現について、思うことをあげます。
>このロボットはとても緻密に出来ていた。
人間に限りなく近づいていることを伝える表現として、適当ではないかと思います。
ロボットという言葉を含めて。
>太陽のようなサユリの笑顔だ。
ここまで、目立った比喩表現がなく、ようやく出てきた比喩。安易過ぎはしないか。
「太陽のような」聞こえはいいが、個性が感じられない。「小綺麗言葉辞典」から引っ張ってきたような、
目に、こころに残らない、比喩。
たまにだすからこそ、自分だけの言葉をみつけ、表現するべきではないか。
その意味での「安易」を感じました。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています