あなたの文章真面目に酷評します Part107
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希望に添えなくて申し訳ないですが、
「災害、悲恋もの、2500字程度」の投稿をします。
文字数がはるかに超えてしまいました。
もう構成からしてダメなんだと思いますが、どうしようもなかったです。
どこをざっくり切ればいいのかご意見いただければ幸いです。
今回は外部サイトからリンクします。 少女漫画でありがちな軽薄で馬鹿そうな女と
これまた少女漫画に出てきそうな完璧青年で
人物造形がイマイチ。また、話の展開もベタすぎる。
主人公にとって青年は、青春時代にちょっといいなと思った人でしかなく、その死の重さが伝わらない。
主人公にとっての思い人は、その時の彼女にとってかけがえのない代わりのいない存在(少なくともその時点において)でなくてはいけない。それを読者と共感しなくてはいけない。その欠落を感じた時、読者も心を揺さぶられる。
また、課題の要素である災害も、作中においてただの青年の死のきっかけ程度にしか扱われていない。
いっそ、青年の死に様をもっとグロテスクに描写してもいい。生前の青年と変わり果てた青年の姿を対比することも、読者に感慨を与える。
死後の主人公の描写も薄っぺらい。
赤翡翠氏の文章が回数を追うごとに悪化の一途を辿っているそうに感じる。しかし、それも上達の過程なのかもしれない。 厳しいご指摘ありがとうございます。
あとでまたレスされていただきますが、今回は少女小説的なものを念頭に書いています。
とは言っても、描写の散漫さなどはその通りだと思うので、引き続きご講評等頂ければ嬉しいです! 読んだよ。
夜に感想を書くね。
ひとこと。
私には無駄な文章はなかったように思えます。 >>6
講評。
5762文字。離別にまつわる慕情を書き表している。
>図書委員の結衣としては、本を読みながらおにぎりをかじる彼には注意をせざるを得なかった。でも、個人的には全然アリだと思っていた。
上記二文は、前件と後件の語り口に硬軟の差が大きい。
作品は人死を用いる災害ものであり、語り手が言葉の信頼性を損なえば、展開の真実味に重大な疵が残る。
さて、作者に対する前回課題では、作品を観る側へと与える情報効果に重点を置いた。
今回課題「災害、悲恋もの」においても指摘観点は同様である。
>渡されたウエットティッシュで手を拭ってから、膝に一旦置いていたおにぎりを両手で捧げ持ってラップを剥がす。おにぎりを支える指先の感触が軽い。固く握り締めていないのだろうか、米の粒が立っているように見えた。
>三角形の頭頂にかぶりつく。白米部分が舌に触ると、米一つ一つがほどけて口内に散らばっていくように感じた。それらが纏う塩加減がちょうどいい。しかし、おにぎりの成形がゆるすぎるということもなく、手の中で崩壊する心配もなさそうだ。急いで噛んで飲み込む。
上記文は、作者らしい感覚描写の細やかさが目を引くも、細密に過ぎる。
描写とは作中人物、或いは語り手の意識の焦点であって、恋情を主とするはずの文脈において、これほどまで食感をクローズアップする有意性は低い。
こうした描写をスケッチの如く愉しむのは作者の十八番であろうが、それにかまけて描出対象の濃度順位を転倒させれば物語の趣旨が変わり、
部分が全体を喰い散らかす状況ともなればもはや悪癖である。
>その後、どうなったのかわからない。気がついたら、結衣は固い板に真っ白なシーツが敷かれた上に寝かされていた。体のあちこちに包帯が巻かれていた。周りには自分と同じように横たわる人が多くいた。けれども、そこに遥斗はいなかった。
>別の病院に送られて、結衣は幸いにも家族と再会できた。そして一ヵ月後、病床から起き上がったとき、もう遥斗の葬儀は終わったのだと聞かされた。
表現が簡素に過ぎる。本来、むしろこの劇的なシーンを十分に描き、主役の立場に読者の移入を追いつかせねば、後に控える結末部が空疎な物となる。
小説の肝要の一つは、繁簡宜しきを得ることに有り、つまりはバランスなのである。
さらに言えば、津波になぎ倒されず残った桜に関する言及が無く、読者に「ベンチ付近から逃げなければ良かったのでは」と思わせかねない余地を残した点や、
自身は相手を名字で呼びながら「前から言おうと思ってたんだけど」「その、『松永君』ての、やめない?」と語る遥斗の不可解な態度など、端々に問題が見られた。
ただし、作者の食感描写の秀逸と、(成否はともかく)それを媒介に主役の追憶を描くという戦略のユニーク性、
期限を意識しつつ増加させた文量など、総合的な挑戦心を好しとし、課題は五割の達成と判定した。
指摘は以上。読者に対して何を何処まで描いて見せるか、どの部分を抑制するべきか、それら情報の塩梅を掌握し、感度の高い筆致は要所で活用する。これが作者の課題である。
次回主題として、「信頼できない語り手、復讐劇、3000字程度」を提示しておく。期限は三月六日とする。 >>6
額縁小説、またはサンドイッチ形式と言われるやつだけど、タイトルは「おむすび」だ。
最初のパン部分の後半はネタバレではないだろうか。課題作とはいえ、彼氏死にますと最初に言うのはどうか。これで、流されたけど生きていました、とかなれば、どんでん返しというか信用できない語り手というか、そういうものになるだろう。なるかな?
次の具の部分、地震が起こるまでは、原稿用紙換算で約八枚半である。長い。
ちなみにほかの部分を原稿用紙換算すると、
最初のパンは、二枚半
具の後半部分は、四枚ちょい
最後のパンは、一枚ちょい
全体で十六枚半である。
全体の半分以上だ。
短くするというならここだろう。ベンチがボロいとか文字数食いすぎだ。流されて変わったのなら、色くらいでいいのではないか。最初から相思相愛ならもっと短くもっと恋情を描けたのではないか。遙斗が気持ち悪くならなかったのではないか。
具の後半部分はなんだか緊迫感がない。遥斗がひとりで慌てているように見えるからだろうか? 主人公は助かり、遥斗はそうじゃないと知っているからだろうか? 押し寄せてくる津波が見えないからかも。
最後のパンは、おむすびだが、終わり方が美しくない。
さて、この作品で気になるのは主人公の変化の無さである。というか、ハイヒールである。「スニーカーだったらよかった」などと言いつつ、現場にハイヒールで来る。これはドラマチックではない。あれ以来、ハイヒールを履けなくなったことにしてはどうだろう。
もっと膨らませば、カバンから取り出すのはハイヒールというのもある。
文章で言えば、
「素足をひたすら振り上げた。」
これはないんじゃないかなぁ。
セリフの。」も、こだわりかもしれないけど、普通に」にすれば文字数は減らせるよ! まず、お疲れ様でした。私は良い作品だと思いましたよ。相変わらず筆力も高いし、繊細な観察眼と描写力は、赤翡翠さんの代名詞とも言えますね。
さて、褒めてばかりいるとまたお叱りがあるといけないので。
技術的なことは申し分ないですが、作品全体の色、というかテーマがボヤけていた印象はあります。
主人公の贖罪なのか。悔恨なのか。主人公は再生に向けて変わろうとしているのか、薄れていく記憶を留めようと抗っているのか。変わらず留まりたいのか。
芯が定かでないので全体的に色が散らかっているように感じました。
冒頭の「わたしはかわらないな」の一文のとおり、あらゆる物が過ぎ去り、変わっていくなかで変われない、変わりたくない想い、それをテーマに描くのであれば、
冒頭と最後の描写はもっと、切り取った心を、風景あるいはおむすびの味に投影して、作品の色彩を鮮明にしても良かったのかもしれない。
構成は申し分なく、「ベンチの左はしに座る
」等、細やかさには唸りました。
歳の割に幼い恋のやりとりは後に襲ってくる地震と津波の恐怖を際立たせる為でしょうか。
思惑通りに私はどきどきしてしまいましたが、
群衆のパニックなども描くと、もっと迫力があったかと思います。
いや、気持ちは痛い程わかりますよ(笑
赤翡翠さんも何処かのポイントで字数制限のリミッターを外したはずです。
それでも、まあいいや、と思いながらも、どこかで引っかかるんですよね、文字数が。破ってしまったあとでも、少なくしなきゃと考えてしまう。
だから、「どこを削ればいいか教えてくれ」となる。そして私が見る限り、不要な文章はなかったと思います。これってなかなかの褒め言葉じゃありません?
ともかく、お疲れ様でした。なかなか難しい課題だったと思います。
課題とは別に作品があればそちらも読ませていただきたいな、と思いました。
拙い感想で申し分くありません。寝ます。失礼しました。 皆様、ご講評ありがとうございました。
前回まで、泣かせる話、喜劇と、かなり頭を捻って書いたつもりです(それが結果にはなかなか現れていませんでしたが)。
技巧的なことに寄って、自分の人間性というか、書き手として自分の心情を寄せるようなことはありませんでした。
それに比べて今回は、かなり素で書きました。
悲恋ものということで、恋愛の一番盛り上がる告白直前、それを奪う災害、苦しい記憶を引き出す別の五感(今回は味覚)、というものをまとめたいなと思ったのです。
登場人物を未成熟な年齢にして、愛だの恋だのの確信をまだ持っていない状態で、宙ぶらりの心境まま年月だけが過ぎていく。
というようなことを描ければよかったのですが、爆散した、という感じです。
書いているときには想定読者の年齢を設定しなかったので(内容的にはせいぜい中学生女子までだと思います)、手が進むように書いた細かすぎる描写が合ってないなとは、投稿後に気が付きました。
しかし、見直そうといざファイルを開くと、字面が視界に入ったとたんに分からなくなるのです。頭のなかでは客観的に批判できるのに、目の前の文章に惑わされてしまう。推敲は苦手です。 それと、今回思ったのですが、頂いたお題そのままに突き詰めればいいのに、どうも回り道をしてしまうようです。
前回の喜劇の作り方に続いて、>>7さんにご教示いただいたような悲恋物、災害物のあり方について、いわゆる王道が自分の中にないことが致命的な欠陥となっていて、そのせいなんだろうと思っています。
プロの方は、そういったことを意識されなくても自然とわかっていらっしゃるのでしょうね。
王道、という言い方はちょっと誤解を生むかもしれません。
ただ、人間が心を動かされたり、行動を起こしたりするのには、ある程度のパターンがあると思っています。感情は生化学的な現象だと思うので。
今回は文字数違反をしてしまいましたが、指定された文字数内でおさめるのあれば主題を一つのことに絞って、そのためにどこを書くのかの取捨選択が必要なのかな、という考えがぼんやりと浮かんでいます。 >>7
専門家の方なんだろうかと思えるほどに、とても学ばせていただいています。
ご指摘のことはつまり、自分の選んだ材料についての研究の足りなさが原因です。
私には発想力はないので、普通に考えられることをできるだけ丁寧に書くことで読んでもらうしかないのだな、と今回つくづく思いました。その丁寧さを裏打ちする深掘りが今後の課題になると思います。
一番初めに投稿したときには、ただ、頭に絵が浮かんだことを文字に落としながら、ほっとする結末にして書いた自分が救われたい、と思っただけでした。今は、書いたもの対する自分の気持ちが少しつかみにくいな、と思っています。
>>11
せっかくいただいた課題をなんだか無駄に使っているようで心苦しいです。ごめんなさい。
今回は書くことを複数立ててしまって、その優先度をつけないままに書き進めたのが敗因だったと思います。そのせいで課題に沿うべき部分がおざなりになってしまいました。
手癖で書く、という言葉を、今、苦味とともに実感しています。
毎回毎回、課題が難しいです。正直、苦しいと思います。でもやり遂げたい。
今度は準備をしてから書こうと思います。
>>12
私の質問にお答え下さってありがとうございます。
圧縮すべき箇所もあるけれど、今のストーリーを変えずとも、設定を少し変えればばっさりいけそうな部分はありますね。なるほど。
ドラマチックさ。足りないですよね。緩急の急がない。
自分がぼんやり生きているのがそのまま表れているのかもしれません。
。」の句点は、手癖です。ついつい打ってしまう。5ちゃんの他スレでも、書いてから必死に消しています。
句点は読んでいて緊迫感を奪うというか、堰き止める力がありますよね。
>>13 ロム猫さん
ご贔屓くださってありがとうございます。贔屓目が過ぎますよ。もっと厳しくお願いします。
それはそうと、色が鮮明でないとのご指摘、なるほどなと思いました。
今回のは少女漫画です。背景がホワイトで飛ばされてキラキラした感じ。
でもそれは絵があって初めて成立するもので、私の筆力では文字への置き換えは到底及ばないことがよくわかりました。
全体のイメージが薄ぼんやりなので、人物はきちんと立たせないといけなかったな、とご指摘より思った次第です。
文字数は、本当にごめんなさい。
短編にまとめるというのは、構成力も必要だし、そこで過不足なく説明する言葉の運用力も必要で、難しいことだと思います。
だらだらと長くするほうが簡単ですよね。
外部サイト的に何かお察しされることがあったかもしれませんが、まあ、そこは触れないでおいて下さい。
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またそのうち、今回の課題は書き直してみたいと思っています。
みなさま、どうもありがとうございました! もう採点も作者の弁も出て決着してしまったようだけ、一応、書いてみたよw
「おむすび」は、同じ作者による「墓参りとお供え」と同じ構造のストーリーだろ。
で、「おむすび」で作者がやろうとしていたことは、視覚によらない「触覚」による感情の表出だろ。
それは「5センチの細いヒール」が土に「ずごっと」突き刺さるシーンで予告される。
この小説で唯一重要だったのは、固さvs柔さ、おにぎりvsおむすび、という対比だろ。
【回想・津波以前】
>三角形の頭頂にかぶりつく。白米部分が舌に触ると、米一つ一つがほどけて口内に散らばっていくように感じた。
>しかし、おにぎりの成形がゆるすぎるということもなく、手の中で崩壊する心配もなさそうだ。急いで噛んで飲み込む。
【現在・再訪】
>あのときのおむすびとはとても似つかない、不恰好で米の粒がつぶれたおにぎりだ。
>包みのあいたところに口をつける。固い。思い切って上の前歯を差し込む。米の粒は固まったまま、ばらばらになる気配もない。
ただ、握り飯vs産巣日という語源的なイメージだけで、「おむすび」は「結衣」が津波以前の世界を「回復」させる呪具となりうるだろうか?
この「おにぎり」のような機能をもった物資を、小説的「装置」と呼んでもいいと思う。
しかし果たして、「おにぎりvsおむすび」は十分に「装置」たり得ただろうか?
「墓参りとお供え」における「牡丹餅?」がうまくいって、「おむすび」が不発に終わった理由は、まさに「お握り」が十分に固くないからではないか。
冗談でもなんでもなく、冷めて固くなったオニギリを炙って「焼きオニギリ」にする必要があったのではないかったか?
いやそれでは「食感」が違う、といえばその通りだけど(笑)。
それにタイトルを「おむすび」などとするのは、作者の意図がバレバレで下策。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています