0040創る名無しに見る名無し
2018/02/16(金) 18:50:46.16ID:BeIP2iSU「話は変わりますけど、先輩、カシエの探索って、どの辺まで進んでます?」
ラビゾーは素直に答える。
「幾らか財宝らしい物を回収していた。
未だ洞窟全体を探索し尽くした訳じゃないみたいだけど」
「地下何階まで行ってるんスか?」
「確か、3階まで進んだと言ってたかな。
僕は洞窟に入ってないから、どんな所かは分からんのだが」
そんなに差は開いていないと、コバルトゥスは安堵した。
探索が順調に進めば、追い付けるだろう。
「あの洞窟、結構危険な罠があるんスけど、カシエは大丈夫なんスかね?」
「罠があるとは言っていたけど、そんなに危険なのか?」
ラビゾーの表情が少し曇る。
彼もカシエが危ない目に遭う事を、好ましく思っていない。
「即死はしなくても、重傷を負う位はあり得ますよ」
「……コバギ、お前は大丈夫だったのか?」
唐突に自分の心配をされ、コバルトゥスは慌てる。
「あ、あぁ、その……俺は平気ッスよ!
これでも熟練の冒険者なんスから!」
落とし穴を見落としたり、魔力を失ったりと、危ない場面があった事は、見栄の為に言わなかった。